人あまたゐてそのうちのただ一人のみ我なりと知りし日のこと
僕たちの半分は 燃え残り
がらくたを 集めはじめた
不完全なまま 笑ったり
食べたり 愛した

頂点の すこしだけ手前で
自我をもった がらくたが
誰かのかわりに 泣きはじめた ....
いつも突然訪れる
急に寒くなったり
暑い日が続いたり
予告も前触れもなく
激しい雨を降らせたり
それはまるで自然の脅威を知らしめるかのように
生温かい風を吹き付け
氷の塊のようなものを地 ....
口にすることの不思議さ
この空に 感じたものを   
口にすることの不思議さ
この空に 見えたものを
 助けておねえさんちょっとだけでいいから
 かわいそうに虫けら。話すことできないから話してても解らない。雑音なくなって良かったね、って、にこやかに仲間うちの会話。反吐が出るね。君の事だよ。すがった手 ....
   夕陽が背伸びして犬の影がおちていた    森や林にさびしい色が川や海にかなしい色があった くしゃくしゃに
まるめた明日は
60兆のキセキ

あの日の、
これからの
まぼろし

くしゃくしゃの
わたしの
こころの
からだの
すべての
くしゃくしゃの
キセキ
 いたずらにつけられた名前で一生袖にされ

 数億数兆数京の命それぞれに意味求める

 盆に探しもしない雉の鳴き声聞く

 黄色い花咲いて西瓜かメロンかカボチャか

 指先が乾きすぎて ....
秋も半分おわりました。
朝はもうさむいです。
夜はもう冷えています。
ついつい
長い夢をみてしまいます。
それでも
目覚めてしまうもので…
生きているからでしょうか?
枕には絡んで ....
風なのか

名もなき季節を通りすぎ

名もなき町をめぐる

僕らは









ひとつだけ朝をください。

この胸がいっぱいになる朝をください ....
自由という足枷を引きずりながら終点のない遠足に行く ねずみ花火が今後にひびく

海の日に紙石鹸をはさむのよ

凶作に三羽烏が入っていく

福引きに似ている年もあったろう

ラットレースが水をふくんでふくらんで
ばらばらと歩いていると

ばらばら
というこの擬態語は
この場合使えるのかどうか
複数ではなかったが
(そのつもりだったが)
個人的にある程度ばらばらと
歩いているつもりだったが

 ....
等量のインクで書かれた二と十を異ならしめている、これが意味 君の翅を食べた
君がそうすることを望んだから
君の翅はよくできたお菓子のように
心地よい甘さで
もろくあわく溶けていった
最後に君の背に残る
翅のついていた痕をそっとなぞると
それも夢の ....
約束がなくても
洗濯物が乾かなくても
希望を持てる明日が好きだ

ノートの最初に
名前を書く時のような
力が溢れて泡になる

明日になれば
それまでの記憶を捨てて
また何かを拾える ....
関係者すべての電話番号

メールのやり取りも、すべて消して


何処の誰ともわからぬ身分で

ふわっと次に行けよ


オマエの研鑽も

達成も

業績も

全部白紙で実 ....
秒速2m
まだ来ない夜明け

一日ごとに
増えていく知識

一秒ごとに
尽きていく命

得たものはいつでも
失ったものに釣り合って
途方に暮れる

秒速2m
夜明けが追い越 ....
眠りたいわけではないがこの脳が眠たがるから眠ってやるか ボクのほうはと言えば
「待ってる」ことの意味もわからず
勝手な喪失でうなだれていたりしていた

だが、その大きな声で心のドアを
こじ開けてくれた青い瞳のロッククイーン
失敗のない夢なん ....
同じ穴から拔け出てもその先の世界がひとりひとり違った 花の匂い まちの匂い 文の匂い
というものに
あこがれて 今でも
色色なものに なってみますが
わたしには今でも
秋の夕暮の忘れもの、
雨ざらしの古い花瓶、
それとも何も書かれて ....
話しそびれてしまって浅い水路で風がわらう


ぼくたちのてのひらで火傷した蛙の


フリーズと


ラケットを肩にかけた生徒たちが


それぞれの家に帰る


ざ ....
良いものは良いと素直に伝えたい素直な目で見て良さを見つける

大雪で学校午後から休校で電車やバスは遅れてばかり

古い町白壁通り和の香り道行く人は外国の人

雨脚が激しくなってやがて雪長々 ....
通信が途絶えた時の液晶の色より外の夜は明るい ひどい気分で目を覚ますと、今日はもう終わっていて
どうしてかわからないまま靴を履き替える
さめた湯を浴びて 窓を開ける
今日はもう終わっていて
かといって明日も始まらず
室外機の唸り ....
わたしけっきょく書きたいことなんてないからノート引っ掻きまわしてるだけなんですって言ったら、おまえそんないいもんじゃねえだろって、そりゃそだ



雨上がりの虹をマフラーにして ブラックホール ....
行ってほしくない

カプセルを割って記号を盗む
調合の腕もないのに試した
頼りは他になかった
免罪符にもならない
実りは業にくべた

治療痕を掻く
なにかいる気がして

ある朝、 ....
 世界で 私ひとりができない逆上がりが
 夕焼けの色を染めていく

 誰も 見つけられない 鍵穴の向こうに
 通り抜けていった身体の痛み

 まっしろな手紙を 下駄箱に添えた 
  ....
水宮うみさんのおすすめリスト(1486)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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解凍- はるな自由詩1321-11-11
季節とは- 坂本瞳子自由詩1*21-11-11
ランドスケープ- 番田 自由詩121-11-11
涅槃どこ- 日々野い ...自由詩121-11-7
犬の影- 黒木節子俳句5+*21-11-4
悲哀の色があった- 黒木節子俳句5*21-11-4
60兆のキセキ- 草野大悟 ...自由詩221-11-2
自由律俳句「食べられる退屈」(138)- 遊羽俳句121-11-2
- ナンモナ ...自由詩4*21-10-31
思い出ノート- 青色銀河 ...短歌121-10-31
_- いる短歌121-10-23
ラットレース- 暮田真名川柳221-10-13
われわれ- いる自由詩3*21-10-10
_- いる短歌121-10-6
君の翅- 塔野夏子自由詩13*21-10-5
明日- ミナト ...自由詩121-9-29
訣れ- 墨晶自由詩2*21-9-24
ねむる- TwoRivers自由詩14*21-9-19
_- いる短歌121-9-17
詩にはならないならせめてハミングでも- 秋葉竹自由詩121-9-14
_- いる短歌121-9-10
あこがれ- はるな自由詩421-9-10
見分けのつかない分身- 末下りょ ...自由詩12*21-9-10
白壁- 夏川ゆう短歌521-9-6
_- いる短歌221-9-1
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べつにお前のリアルなんてどうでもいいよ_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩3*21-8-30
留守番- 凪目自由詩221-8-27
将来のゆめ- 鈴木ぽろ自由詩9*21-8-24

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