羊の群れ
戯れに操業するサアカス
旋廻する記憶

線対称な磁界

鳥たちは中空をその磁界の痕跡に沿って廻る
無限なる時間を鳥たちはそうして廻っている
 ....
僕の思慕の根柢には
無表情な錯誤が無限に痛罵とともに在り
/それは泡沫のように浮かんでは消える幻想としてのみ
なにか極限の調和を保っているように思え

存在全体を震撼させ
存 ....
夜の塊をそっと口に入れた

あなたは

シャーベットのように崩れて

記憶の澱のなかへ消えていく

寂しさはない

永遠が凝視する

無辜の表徴

絶え間なく壊れていく〈無 ....
イマージュ

炸裂する冥府

あなたのいない墓地

境界はない

どこにも

真っ暗な夢のなかに堕ちていき

それでもどこか赤い

夢の規約を切り取った

微笑は切り取 ....
鏡像のように

ひびく睡蓮

あなたの瞼から

瞼へ


五時のサイレン

夢の瞼が剥がれ落ちる

記憶の海から疎外されて

現実に戻る


まだ
 ....
まどろんだ月のなかで出逢う
不思議にみたされた気持ち

夢に見ていた景色がいま

ここにある

肋骨が植えられた丘の向こう
あなたが手をふっている
にこやかに

僕も手を振り返す ....
               


コロナの中に滾る体液
君はきっとその中にいる


死角に穿たれる水路
敷き詰められた鳩の死骸


変容する五月の広場
全てから離れるように
 ....
とけていく和音の

ひびいていく怨嗟の

調律された通路

透明なずれが羽毛のようにあなたの心をとりまく
それは鏡のように豪奢で不穏
痛みはないのに
奇妙な不快感 ....
                

染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み

戦ぐ風               贖罪の韻律がかすかに
 ....
             

猟奇的な、一つの単調な光が、
光、空間の飽和の枠を超えて、純粋に流れ出てくるのを感じなくてはいられない、ほどに、
快感原則の枠を超えて、cottageに、きみの死 ....
           

光にはつるもの
光の布陣
永遠を誘う掌
海潮の平穏な媚態に
永遠の性的な意匠を求めて
無限の荒野を垂直に流れる虹
記憶の曖昧な過程から現‐視野の実存へ
光が ....
             

祭壇に移動してゆく、trayに載った臓器が(緑青を保存しようとして)
燦燦と光を浴びては
ぷらなりあの/
ガスコンロで炙られるような視界を
Opiumの宇宙か ....
無数のマロニエ/或いは樹木の香り
世界がささくれ立ち
保湿して、
穏やかに錯綜する朝が現出する
そして秘めやかに抑揚のない朝が消え
世界は流れ弾き熟れる
無数の弾道がわたしを貫く
一瞬に ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
abuse自由詩112/11/10 23:38
泡沫自由詩212/11/10 23:24
シーニュ自由詩412/11/9 21:37
ひとつの場所へ自由詩012/11/9 19:06
境界膜自由詩512/11/9 19:02
moonlight自由詩012/10/21 22:51
乖離/summer自由詩412/9/22 17:14
アウトラインⅠ自由詩312/9/22 7:47
群島自由詩3+12/9/21 5:03
寂寥の領域自由詩312/9/18 21:37
弦月自由詩412/9/18 4:59
緑青の杼自由詩412/9/17 20:35
嘔吐/隠喩自由詩612/9/17 4:22

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