緑青の杼
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祭壇に移動してゆく、trayに載った臓器が(緑青を保存しようとして)
燦燦と光を浴びては
ぷらなりあの/
ガスコンロで炙られるような視界を
Opiumの宇宙から
既にmicroの領域に引き裂かれた性器の
冗漫な回転に支配されて
既にcontrol不能の瞳は/
涕を泛べて乏しい光の中を彷徨う/
―――――――――ずっと遠くまで見つめていた、君の
水団の/
猥らな/
硝子片から硝子片へ予期しえない光の意味を紡ぐ
                    記憶の罠
  時空間の亀裂、まだ示されていない君の
                             疵口のような性器/
            光の泡に犯された未来の/
もはや穿つことの出来ない森に
貴方の膨らました頬の浮力で/世界は動く
              粘着性のない微かな祈りと呼吸によって/
まだ世界が膨らんでいる、四方八方に
光の泡に犯された未来の/
独立した排反の事象に                       美しい屹立を/
促すために           君のために慟哭を/与える
齎すために
              死から、君の臓器が溢れる、森に/
まだ目を瞑っている君に
僕は動く/
                        美しい屹立を予感させ/
まだ君の猥らな欲望によっては動かされえぬ世界の/岸辺に/寄り縋って/
甲冑を着た光の―――――――――expand(拡がりを持たぬものへと)/
欠落したシャトルの/終焉はとめどなく溢れ
だがまだ瓔珞を纏った光に――――――/
永遠の襞が纏っている未来に―――――/
君の死は欠落を埋めようと
光の航跡を残して、消える

残骸としてのシャトルは


自由詩 緑青の杼 Copyright empty 2012-09-17 20:35:28
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