竹林の中疾走する
慰安の余興として一年棒に振る
いつ弾けてもおかしくない雪だるま
散財して鯉のぼりの下
アキアカネ舞い言葉に詰まる
真実言ってしまったがばかりに駒の上
沢庵ばかりで他にない
あの塔が邪魔だ蹴飛ばしに行く
「ふれあい」の字だけ見て迷う
夕焼けに手をかざす柚子湯の夜
立ち待ち月も待てぬほど急ぐ
今月初旬から雨々また雨々のち雨々
雨音さらさら続いで糸紡ぎ
マタヽビの実をかじり似た感覚思い出せず
酢飯作ってネタ買い忘れ
発信したら居場所突き止められ
足下の蝉は昨日騒いだあいつだろう
草むらに佇みハーモニカ吹く
食事中断してまでラジオ体操
湯葉ひとつ剥がして眼鏡曇る
機会 変化 不定形 その次は
待っていてどうにかできる筈ないが座る
本当に着地点はあるのか心配しながら飛び降りる
東に是あれば西に否ある電波障害の日
その次って結構自 ....
有限の言葉無限に広がり
鍵穴から漏れ出す何かを見て見ぬふり
諦めて歩けば砂利が増え
サル程度の反省でもしているつもり
また税率上げられ禁酒禁煙
面倒臭いは疲れた時の魔法の言葉
湧き水の勢い圧倒する
雨樋詰まって野分来る
歳取るごとにつまづく
昔の感情には同調しかねる
諦めた人憤り夢に現れる
許すも許さぬも今日の雲
冴えてなお足下気にかゝる
空曇り無花果の実の中までも
早朝川まで降りてしらじら
救急車に轢かれた
ひとり火事を消す
減った里山の分紅葉あかあか
あの頃もっと寅さんの気持ちがわかっていた
目が合えば気があると思う
チョコレート嫌いでならない
銀色のなにか足下に転がる
螻蛄鳴いて道路端
身動ぎもせず明日から冬が来る
笑い方にさえ迷っていた
酔ってくだ巻く蚤の心臓
落雷待つ旗ひらひら
日照りの夏黒き電気畑の収穫高く
いつ太陽にほえるのか
情熱去って朝露の草
女優の赤目が気にかゝる
八十八夜二つに分け振り返り
演歌と酒で瞼重くさせ
粉かぶるまでチョークで落書き
ひとり蓮根をしみじみ切る
話し方だけで苛立つ
頂上に近づくと滑りやすい
あからあから焚き火怖くなる
野分去りパイナップルなお尖りゆく
禅心弾ませ木魚乱打
重力と時間以外すべて奪われた雪の中
骨から生えた雑草一つ二つと摘み取る
過ぎ去りし日呼び覚まし蝋梅一輪
競歩見るたびにツイスト
山の奥富士山今朝は紅くなく
ひな人形の首落ちる
経験がまるで役に立たず鏡見つめる
おんあぼきゃべいろしゃのうそこまでやっと覚えた
きょうはよくくるくる回った
ふるさとは回る水車の音に満ち
本日のお品書き~ラタトゥイユ
夏野菜の押しあひ圧しあふラタトゥイユ
この夏もラタトゥイユを喰いに食った。作り方が簡単、というかないようなものというかそこがいい。火を使いたくな ....
庭に他所の猫来て欠伸する
夜更かしゝて何も得られず
分譲マンションの壁剥がれ落ち
丸い月のような蓮のうてな
種つまんで突き指
風が砂がまだ冷たい
波濤の先で噎ぶ
焚き火に当たる人ひとりふたり
裸足の足跡が減ってきた
砂浜に雪積もりわんこの足跡
灰の中星が散る
夏越えて明日も草刈り
田畑を売る
涙こぼれる程曇天白く
階段踏み外してもよかったね
句を詠んでも明日は来ない
思った以上に続くしつこい日常
盆栽の白い実食べられるのか
さらに狭くなる渋谷の空
遺影を伏せる
ほおにあの子の、爪痕が残る夜
雨の国道に、紫の猫をみたような
寝室の前で哭いている猫
女の夢を知らない、男は火傷する
冷たい ....
土手の土筆摘み椿落ちる
うるさいほど雲雀の声
神籤の運誤魔化してまで福待つ
自転車のブレーキ音朝を連れてきた
今日最初に会った人におやすみなさい
意固地になり夜が明ける
周りに笑われ東へ西へ
枯れすゝき行き場なく春迎え
夏の潮風の中 檸檬に恋する
子猫揺りかごに乗せ夕餉待つ
竹の花まだ見たことがない
柱に触れようやく春来た
野には野の事情と掟がある
家遠くまだ帰る道もなく
針を手に集める
かわいそうな大寒の日差し手で掬う
締め出しを食った日指折り数え
死なゝいがする事もない
定量の飯すべて夕に食べる
これこそはと目を覚ましてみた
ラップだかゲップだかうつくしくないもの要らぬ
黙して秘めず桜のはなびら
直ぐに起き出し座布団をしまう
ひとつくらいは嘘もまことへなってほしい
心中を察され居心地悪い
春疾風吹き荒れ浮かれる
春も来て日記帳また開く
何でも買って気を静める自粛の日
流氷北から流れみしみしと
青葉の裏の幸せを見つけ
裏返しざまあみろ繰り返したくなる
手も足も出るが動けない
タニシ取り水槽ないことに気づく
歳時記で今の季節探し
近所で最後の書店もいつしか閉店
寝付けず深夜ラジオ聴く
扇風機しまうのまだ早かった
かき氷から匙ひとつ抜けない
退屈とは争うべからず
禍も転じぬ平凡な午後迎え
世の中乱れゝばそに応じ詩人増える
眠れずじっと棗球見つめ
財布の替え時しくじる
己に言い聞かせ詩を綴る
パーコレーターでコーヒー淹れる
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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