そろそろと痛み出した肉背負う
嘘はない肉は本音を吐き出して
冷え切った肉にお前なと問いかける
「冷たくても、冷たくなくても、神はここにいる」カール・ユング
厳然と老いと病と死のリアル
病み疲れ独りになり響く光
象徴を思考しながら湧く感情
すべて在りこの世界の内ただ全 ....
御殿場に
みくりやそばと
唐辛子
「美とは理念の感覚的残照であるのに、人はそう言わない」・ゲーテ
光さす無常の沃野に躍り出る
透明な湖面を割って巌の影
肉の苦と共に生きゆく勇気抱く
はっさくや
植物学者の
家に有り
頻尿が台無しにする秋の夜
薄ら禿げじじいのデコに赤蜻蛉
台風で自称詩人が土砂埋まる
台風をけつで吸い込むヘイ!カモン
秋の朝じじいの痰で目が覚める
翌朝のウンコに混じる榎茸
初潮に頬赤らめる十二歳
シリコンで出来た谷間に冷やし酒
豊胸のタンクトップと夏祭り
貧乳に涙一筋秋を待つ
貧乳に衝撃受けて浜日傘
美少女の胸なだらかに夏衣
髪洗う後にパンティ染み洗う
雷の轟く道をただ逃げる
病院の鉄条網よ蝉時雨
ハイレグのはみ毛気になる夏の海
蝉時雨待合室で手首切る
夕立に傘を忘れてブラ透ける
脇汗の臭い気にせず京急線
脇の下青い剃り跡夏の川
オナニーで汗ばむ身体宵の口
アロハシャツ覗く刺青「世界平和」
夏念仏じじいの頭斧刺さる
デリヘル嬢上に乗せつつ夏念仏
紫陽花や水飲み干して承諾し
Summertime
Only I
Here
霧の賭場
巣にガムテはれ
燕の弧
勝ち五万おろしたローソンは涼し
無我夢中 無季無句無形 夢の向こう
アザラシや昆布が絡む傷のあと
「しがらみ」と乏月歩む老夫婦
星が近い
ボラの跳ね音
正しかろ
坐してあおぞらを頭中におさめ
じっと見つめる、鏡がこわい
顔洗いあげてさっぱりしたここち
やっぱり長くゆったりだなぁと歩をすすめる
ここちよい疲れに温水あびせている
....
冴え返りにして雨の春は冷えるな
皿洗い終えてひとり音楽聞く夜
ジャズ・ギター熱くつめたく弾かれている
問題ないとじぶんに語る炬燵のなか
神と罪とぜんぶじぶんで持ってゆく
山並みは霞がかって森静か
なかなか目が冴えない 起きて一時間
囀り ベランダで腰を屈めている
スリッパやっと見つかった
やっと落ちつけてふりそうな空見ている
春風うごかす春の水を
あかるい午後五時を眺めぬく
また煙草やめようとする、深く喫う
神々も春か、私にとおくか 近くか
妻が荒れてじっとお茶を飲んでいます
駄目になりそ ....
四時に起きて朧な月を眺め入る
おでんつつきつつ夢の音楽を聞いている
さびしい、部屋を片付けつづける
冴え返りして体を炬燵に放り込む
寒気して眠くある朝
ふんだんにチーズをふった食パンを焼く
今宵はおでんの香りしている居間
おでん食べて温かな身 風を受ける
明日 ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.56sec.