差し障りある表現か秋の雲
狙われしプラタナスの葉凱旋門
秋の雲じしゃくあそびの砂鉄かな
方法はないテロしか夜や朝や
山のはを
彩る景色
寂しけるかも
公園で影をふみつつ散る銀杏
曇天にかりりとかじる椎甘し
風の鳴る夕焼け空に紅葉燃え
無い
無い
なんにもない
帰ろうか…
帰らない
枯葉散る宇宙(そら)との約束のやうに
虹の骨ポキリと折って帰ろうか
休日の
朝は苦手な
むかえ酒
石斑魚
客人を待つ
台所
黄金に透きとおる命あれはメタセコイア
星の絨毯とんがり帽子秋の魔法
薔薇色の南部鉄瓶秋の雲
表現の不自由の穴秋の雲
セクハラの疑惑捜査や秋の風
秋風や遠吠えしたる老チワワ
秋風や何も映さぬスクリーン
秋風や燃えあがりたる俳句愛
酔い酔いて ひとり旅
帰り来ぬ
命の影を
待ちわびる
まな板の
イワシのまなこ
可愛らし
愚痴多いランチの庭に秋の蝶
秋の蝶水平線を縫うように
枝豆やあっけらかんと生きており
五万語の
大漢和辞典を
文化遺産に
推挙する
スニーカーで
歩く背中に
落ち葉落ち
りんご擦る母を想う夜
圓鏡も談志も逝って残る月
27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67
【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
0.51sec.