顔や手を見て知れることもあるけれどそれはそんなに知りたくはない
もしももしも君に夢中になるなって
いうならあの日を忘れさせてよ
丁寧にヘッドホンして壁向いて
出てゆく僕への思いやりだね
本を読む横顔をみて憧れた
高校二年の図書 ....
ゆっくりとぜんぶをなおしてゆけばいい
小雪の舞う中真っ直ぐ歩こう
黄緑の葉の舞う街を手をつなぎ
青空みあげてどこまでゆこうか
儚げな貴女の指はこんなに ....
セックスと愛は別だし、いやそもそも人を愛する義務などないし
赤ちゃんの双子パンダが木を登る
ただそれだけをテレビでみている
悪い人なんていないと美しい
夢を見れずに沈みゆく夜
朝に吹く風が調子を狂わせる
その優 ....
死ななくていいけど死体の冷たさになりたかった、か。そうかわかった。
とてもとても悲しいこの胸が
プリクラをみて泣きそうになる
城の跡、城はないけど沈みゆく
雲海は空、数瞬の夢
貼り合わす心と心のその果てに
....
朝焼けの真っ直ぐ歩く道照らす
木枯らしはふく聖歌の街にも
大きな陽田んぼに映るその赤が
キラキラ染み込む青春でした
海の底知らない神やら仏やら
好きな空とか ....
不自然な生き物らしい服を着て零下の街を凍えずに行く
もう古い週刊誌読み懐かしむ過去に戻ってやり直せない
雨上がり水滴光り賑やかで都会ではない町も輝く
満員になる寸前の電車くる想像超えたストレス社会
気づかずに通り過ぎてた雑貨店冷たい雨 ....
身体よ今日も生かしてやったのだたまには礼の一つでも言え
生臭い未来と生乾きの過去。失っていく、生きていく牛。
この{ルビ詩=うた}が永遠に続けばいいと思ったこともあった気がする。
イリュージョンのようなイマジネーションが、イルカ ....
包帯の隙間からこぼれ落ちる蛆 のように生まれ来る歌もある
眠ったり食ったりしてやらないと死ぬひとりの人の中で生きてる
体温を持って生きるということも少し許せる大人になった
意識こそ人だとしてもその数は常に身体よりも少ない
もう一人くらい私がいてもいい、はずなのにやはりいないのだ 雪
旅の空、ため息ついてる君をみてボクはひとりで生きてるみたいだ
新しい道を行くのはただそこが遠くの山を見わたせるから
守りたい月は遠くに輝いて諦めちゃ ....
地元出て何年か後に戻ってきた地元の良さに再度気づいた
田んぼとか畑いつの間にか消えたアパートばかり建ち嫌になる
散歩する海岸沿いの遊歩道薄いブルーが南国のよう
変わらない町並みがあり ....
始まってしまったものはしかたないから終わらせていくだけである
「なんで逃げないの?」と軽く訊く君もまだ逃げないでそこにいるじゃん
もし君があたしをアイスというのなら『ガリガリ君』でもかじってあらがう
歩くあと生まれる道を行く王の如く顔上げ見下すな猫
年齢は関係ないとわずかだが賛同したい人想 ....
丸腰で
ずっと ....
人間を傷つけたくはないのだが制度の顔をして立たれると
あなたにもいろいろあったのでしょうから生んでしまったことは責めない
とは言えど在るものはみな在るだけで誤りであるような気もして
誤って生まれてしまった家ひとつ葬るための虹をかけよう
絶望が愛と呼ばれた慣習に倣う気はない それだけである
しなやかな猫が屋根から跳び下りるように死にたい花一匁
休んでも未来はそんなに変わらないゆっくりでもいい止まらず歩こう
ネットとか若いころには無かったなぁちゃんと目を ....
畑仕事天気安定しない日々野菜小さく小さく育つ
真夜中に雷雲が停滞し光ったり鳴ったり忙しい空
冬を抜け春の光が降り注ぐ命育む生暖かさ
春一番春は目覚めて突き進む曖昧なまま進む季節
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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