喪の色を 深く染めにし 春の雨 褒められし 叱られしこと 思いだす
深夜の病棟 祖父の横顔
きちんと一センチ伸びた白髪が
またもや月が巡ったことを
立ち尽くす私に伝える
捲り忘れたカレンダーよりも
ずっと着実に
ずっと正確に

遠い故郷で
私がその顔を拝む前に
燃やされてし ....
此岸のこの世に 深みにふけず 軽はずみに挫くこともなく
ただ受け取る 両手が無くても その形を補う

 強さしか滲み出ない エネルギーの みなぎ

此岸は彷徨いの足跡を己の銀漢を巻くDNAに ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて

小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ


(吸い込まれる) 

くらいに感じてくれたらいいな

そんな気持ちの柔らかさで
 ....
一晩中明かりを灯した
商店街を
滑らかに自転車で走り抜けていくと

にょきにょき電信柱
わさわさ揺れる電線が
いつもより多い気がする

見上げれば
夜のお化粧をした女性たちが
ピチ ....
 
 
こおりをわる
こおりをわる

ほねをひろう
ほねをひろう

ふゆをほうむる
ひとをほうむる

ふゆをじょうぶつさせる
ひとをじょうぶつさせる

ことばなく
こおり ....
死ななくてもいいじゃない

暗くったって
悲しくったって
ひとりぼっちにおもえたって

死ななくてもいいじゃない

あなたがひとりぼっちで死んだってききました
あたしにはなんにもでき ....
浮かれたうたで

浮かばれたい

めまいのする

メロディーライン

とても楽しい




青い空に

浮かばれたい

僕は君を救いた ....
やったことを証明するのは
容易だが
やってないことを証明するのは
容易ではない
むしろ困難と言っても過言ではない

痴漢犯罪に於いて
冤罪が生まれるのは
そのひとつの例にしか過ぎない
ウディ・ハーマンが
新しい星を見つけていた頃

カウント・ベイシーが
新人と呼ばれていた時代

バードの吹くサックスは
なにを聴いても余りに切ない

そこがトレーンの吹く
サッ ....
湖の水が淡く揺れる。
葉の雫が涙の様に儚く落ちる。

これは
私の恋心かしら。

これは
貴方に片思いする私の心象かしら。

誰かが陰で優しく微笑。

それは
貴方かしら。
 ....
湖の水が淡く揺れる。
葉の雫が涙の様に儚く落ちる。

これは
私の恋心かしら。

これは
貴方に片思いする私の心象かしら。

誰かが陰で優しく微笑。

それは
貴方かしら。
 ....
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
わたくし獰猛な檸檬 チューニングするチュー      リップ
 いいかげんの はちゃめちゃさで
 いい加減をさがしてる


わたくし球体ですの 
清潔な球体の切り口 ビタミン ....
もう充分だと言うのは
きっと身勝手なんでしょうね

でもその気持ちが消えないんです
良くないことだとは分かっていますが

やはりこうして日々を
何とかうっちゃっていると

いつも最初 ....
0次元

面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに

1次元

線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない

2次元
 ....
遮光カーテンの向こう側に目を細める


変形した足 破れた皮膚
珈琲一杯


二杯目で手帳を開いた
洗濯機の回る音はリズミカルでB5ノートの白銀を走るペンも軽い、

ペンの走る音は ....
とある雑貨屋さんで
綺麗にディスプレイされていた
マトリョーシカを見たの

凄く可愛くて連れて帰ろうか
迷った…

興奮した私は一旦、店を出て
深呼吸

自分で作ったら
きっと、もっと愛着が湧くなと
 ....
ごすいって
ひすいに似たような

たおやかに
睡り続ける
午後
もくもくと
宝石になる練習をしよう

纏足の爪先から
あたたかな成分が溶け出していく
あらがえない{ルビ麻薬=レ ....
 小さな水たまり
 暗い冬空を映して
 薄氷が張っている

  メリ…メリ…メリ…

 靴底で踏みつける
 ヒビが広がる鈍い音
 囚われた心と身体

  メリ…メリ…メリ…

 ....
自分や自分の愛する人が
明日隕石に当たって命を落とすとは
恐らく誰も思わないだろう
だから
いつも通り私達は
目の前の人にお休みを言って
今日という日を
当たり前のように見送る

あ ....
甘くて形のない形
二十歳の盛りに夜は硬い
直ちにわたしに欲しいのは
探しに来てくれる人

でもだってのに!
ゼリーの売り場は甘くて形がなくて
そんな運命を独り占め!
景色が見える窓の近 ....
君が居なくなった時
ほんとうにだめだと思った
これは、まじで、まともに
しんそこからだめだと思った

僕は多分君を全然大事にしなかった
空気の中の酸素ぐらいに思ってた
精々数%のなけ ....
白目向いて愛想笑いしている いったいきみはどこにいったんだ
きみはぼくたちに愛想をつかしたのか

ぼくたちの背信に
なにも学ばない愚かなぼくたちに

なぜ消息を絶ったのか
なにも知らせずに消えたきみ

ぼくたち ....
ぽっこりと
大きな顔のお月さま
長い夜が始まった
今夜は月とお話しましょう
暗い夜が明けるまで

七十億の人類と地球に取って
お月さまはたったひとつだけ
その灯りで世界中の町を照らして ....
朝がやってくる
風がやってくる
音がやってくる
虫がやってくる
雨もふりかかれば
猫もやってくる

人がやってくる

外へ広く放たれた
寛容な空間だった

祖母が景気よくぞうき ....
眠るまでの時間が
ここ最近長くなった
ベッドの中で過ごす
意識の切れ端の中で
瞼の裏の僕は部屋の扉を開ける

ドアを開け
階段を降りて
ワインボトルを手にとった
飲みかけのボトル ....
              鍵をかけた秘密

              ガラクタの木箱

                *
 
              テレビの闇

  ....
元親 ミッドさんのおすすめリスト(621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喪の色- 凪 ちひ ...俳句4*13-3-22
深夜の病棟- 凪 ちひ ...短歌413-3-22
白髪を染める- 夏美かを ...自由詩26*13-3-22
此岸にて- 朝焼彩茜 ...自由詩1113-3-20
ハヤブサ- 芦沢 恵自由詩22*13-3-18
夜のサーカス- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-11
氷割り- 小川 葉自由詩6*13-3-8
きっと- 朧月自由詩613-3-7
浮かれたうた- 多紀自由詩14*13-3-4
冤罪- HAL自由詩3*13-2-28
新しい星だったのだろうか- HAL自由詩2*13-2-27
片想い- 椎名 菫自由詩213-2-26
_- 椎名 菫自由詩313-2-26
雲の子- たま自由詩40*13-2-24
球体の印象- るるりら携帯写真+ ...11*13-2-23
巡礼- HAL自由詩6*13-2-23
次元の詩- 梅昆布茶自由詩24*13-2-23
三杯の珈琲と靴擦れの老人- ぎへいじ自由詩15*13-2-23
ウチの子- ちゃんこ携帯写真+ ...313-2-23
午睡_或いは崩れ落ちる砂の壁- そらの珊 ...自由詩24+*13-2-23
【_薄氷_】- 泡沫恋歌自由詩13*13-2-22
奇跡が連続するキセキ- 夏美かを ...自由詩21+*13-2-22
ゼリー- 竜門勇気自由詩113-2-22
空っぽのままで- 竜門勇気自由詩2*13-2-22
白目向いて愛想笑いしている- 北大路京 ...自由詩413-2-21
消息- HAL自由詩4*13-2-21
【_月とお話しましょう_】- 泡沫恋歌自由詩11*13-2-21
縁側- そらの珊 ...自由詩16+*13-2-21
次からはちゃんと- 竜門勇気自由詩113-2-21
テレビの闇- 北大路京 ...自由詩913-2-20

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