赤い傘と赤い長靴を履いて
雨音を鳴らして
スキップをして
くるっと回って

「はーやくてんきになーれ」って
太陽さんにお願いするの

そうすればね
晴れにしてくれるんだよ

ねぇ ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
大晦日 日系スーパーまで高速を飛ばして 注文していたお節を2組取りに行く
太巻きとシアトル巻き、上の娘の好物のイクラの瓶詰と、
私しか食べない刺身も一緒に買う
「Japanese noodles ....
おっ 雪
景気は どうだい

見りゃあ分かるだーん
どかーんと絶好調よ


そうだな


まだ まだ


いや今日は もういいと思う


まだ まだあー


 ....
初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった

結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
ゆっくり湯を沸かし



大きな器に ひとかきの飯を入れ

わずかばかりの具を入れて 雑炊をすする

これで いい
大晦日の朝は これでいい
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
左とか右とか
ほんとはよくわからない
私はどっち?

インテリ左派は
一度かぶれてアレルギー

はてさて
日本や日本人が好きと言ったら
右なのか?


戦争はもちろんいやだけど ....
耳が三角なだけで かわいい
縁あって飼い猫も 道端でひょっこり見つめる猫も

一方的な私の挨拶に 光速凝視永遠のシカトでも かわいい

 時にトラなる事もあるけれど かわいい
 内出血の私 ....
君なんか嫌いだよ

って顔をそむけても
君が笑ってるのは
私がほんとのこと言ってないのがわかるからなんでしょ

本気で嫌いだなんて
私には言えないって
君は私のこと
よく ....
軍手の布地が手の水分を奪う

支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品

レースの手袋じゃあ無いんだから

指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ


あかぎれの ....
愛しい貴方に逢いたい
優しい声が聞きたい
温かい腕に抱かれたい

いつも
貴方を思い出してる

でも
いつかは
そう いつかは

私の胸を苦しめてしまうから
涙が溢れてしまうか ....
冬の寒さが
体中に張り付いて
息をするのにも苦しい

愛しい残像が
今にもこの雪に埋もれてしまいそう

吐息さえ逃げないで
愛しさだけ置いていかないで

私を一人にしないで

 ....
どこまでも続く空。




12月の空。




特急の窓に広がる雲。




飽きない。




いつまで
眺め ....
空‐くう‐



空すらもノイズの入るここに居て
雲の飛散をただ見つめる
私の暗き世界では
見事なまでの晴天が
「シェーン」のように張り付いている
どうしても言い出せずに
降り積もってしまった言葉の灰を
掻き出す術もないまま
人気も疎らな遊歩道をそぞろ歩く

いつまでも辿り着けずに
色を失くした街を漂う吐息の白を
飲み込む術もな ....
一瞬だったような気がした
永い一瞬のはじまりはじまり

{ルビ鳩尾=みぞおち}に酷く重い鉛玉を撃ち込まれて
浅い呼吸で酸素を集め
二酸化炭素を深く吐き出す
この作業をここ数日ずっと ....
じゅういち時 しめきったへや しめったかみ しんしんと陽ざし

つめたいはずの風 さびしげにまどをたたく
あるくひとはこごえて かれはがころがるほどう
空にてんてん くもはこまかい

ガラ ....
あー あー きこえますかー

こちら、地球です

地球です


けっきょく滅亡はしませんでした

とくにおっきな変化もありません

いつもの日常でしたー


 ....
キャッチボールがヘタだから
うまく投げれなくて
うまく受けれなくて

届かなかったり
違う方向へいったりで
じれったくてたまらない

そういう時に限って
  いつもかな
相手からは ....
 犯人に告ぐ
 おまえのお母さんの従姉の娘さんの
 ご主人の母方の祖父の弟にあたる人
 と昔付き合いのあった八百屋の常連さんの
 山田さんの甥の二号さんから
 おまえに話があるそうだ
 よ ....
メロディーは まばたきに似て

吐く息は 山をさまよう霧に変わり

心のきらめきは 星よりも激しく燃える

遠く町の灯火が やさしい

やがて静かな会話がはじまり

凍りつく 寒気 ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする

壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら

壁からの
 ....
海を 静かに 渡ろうとして
やっぱり  怖くて  恥ずかしくて  止めにして


そんなこと 繰り返して
繰り返してはならない 季節になっても 繰り返して、繰り返して

 ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は

だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように

誰かに
だまされ ....
良い人は扱いやすさで軽んじられる
良い人は時に利用されて捨てられる
良い人はもてない分だけ深みが増す

男女交際において
良い人という呼称は決定的なダメージの象徴だが
良い人が好きだ

 ....
誰にも見えない虹が
君には見えるのだろうか

僕は何十年もかかって
ようやくおのれの目の中の
黒い雲達の正体が
おぼろげに
見えてきたばかりだというのに

僕の言葉は
発音した瞬間 ....
絡みつく糸が意図へと変わる朝に絞り出した最後の誠意



あの頃の自分と語る糸電話から零れてく無色の琥珀



社会人一年目の友が語り出す社会の壁の高さと深さ
 ....
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
元親 ミッドさんのおすすめリスト(621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あーしたてんきになーれ- 柊 蒼衣自由詩313-1-4
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
はちゃめちゃな年越し- 夏美かを ...自由詩28*13-1-3
まだまだあー- ぎへいじ自由詩14*13-1-2
くわい- そらの珊 ...自由詩30*13-1-1
大晦日の朝(こころ)- ぎへいじ自由詩10*12-12-31
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
つながり- 眠り羊自由詩212-12-28
三角の耳- 朝焼彩茜 ...自由詩1012-12-28
知ってるよ- ジュリエ ...自由詩112-12-28
あかぎれ- ぎへいじ自由詩18*12-12-28
新しい私- 柊 蒼衣自由詩312-12-25
貴方の足跡- 柊 蒼衣自由詩212-12-25
無償の絵画- komasen333自由詩2*12-12-25
空‐くう‐- 田園自由詩212-12-23
雪になればいいのに- nonya自由詩28*12-12-22
溜息- レイヨウ自由詩9*12-12-22
やさしいうた- 木屋 亞 ...自由詩3*12-12-22
世界の終わり- 川上凌自由詩11*12-12-21
キャッチボール- 朧月自由詩412-12-21
風間山荘事件- 花形新次自由詩312-12-21
クリスマスツリー- ぎへいじ自由詩14*12-12-21
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩14*12-12-21
糖分当分ゼロ。- komasen333自由詩4*12-12-21
かくれんぼ- そらの珊 ...自由詩19*12-12-21
良い人- 梅昆布茶自由詩19*12-12-21
誰にも見えない虹- Lucy自由詩8*12-12-20
26歳の老後- komasen333短歌2*12-12-20
アメリカという国の学校という場所- 夏美かを ...自由詩36+*12-12-20
ひらがな- そらの珊 ...自由詩28*12-12-20

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