Beatlesなかでいちばん幸せだった奴は
ぼくは絶対 Richard Starkeyだと想う

ではThe Rolling Stonesのなかでと問われれば
言うまでもなくKeith  ....
空から枯葉が落ちてくる
頭上の木から切り離されるのではなく
空の見えない高さから
無音とともに落ちてくる
空の見えない高さの
さらに高いところの
その向こうがわ
宇宙の深淵のような場所か ....
美しい満月が浮かぶ今宵
僕を見ている黒

染まる 一羽の鴉
月光が黒い羽の上で輝く

「黒い鴉が僕を見てる。」
その僕の言葉と共に
僕も黒に染まった気がした

次の満月
僕は誰か ....
あなたに会いたいと思うことと
あなたを好きだと思うことが
同じことなのかどうかもうわからない

寒さと暑さが
痛さと快感が
朝と夜が
どう違うのかもうよくわからない

わかりたい ....
あなたの顔に
穴が一粒

紐を通してくれと
言うが

どれだけ手繰り寄せても
紐のはじまりが
やって来ない
うつくしいのは
なぜだろう

横顔 曇天 カップの重み

うつくしいのは
なぜだろう

深緑色 かわいい恐怖
ふるえて立ってる電信柱

うつくしいのはなぜだろう
死なないも ....
「キレイ」
そう指差す先にあるものを
同じように
キレイと思えなくなって久しい


自分で精一杯
半径一メートルの事さえボンヤリ
そんな時にも
作為のない共感で
「ほんとキレイ ....
  カップボードのガラスに
  葡萄の果実が映しだされる
  一粒ひとつぶ、
  丁寧に描いたみたいに



  時計の針の刻む音が
  穏やかに年老いてゆく間
  ホテルか ....
見せないこと

言えないことで

人はたぶんできているから

呑まずにはいられない人

酔いつぶれている人が

ときどき無性に

愛しくなる

前後不覚になってさえ

 ....
風が吹き

道にぱらぱら

僕がこぼれていく

パズルが少しずつ

ばらばらになっていく

どこからか

埋められていくのか

見た目には

なにひとつ変わらない

 ....
吐く息が白くなった
あ と思う とたん 消えていく
僕のこの
行き場を持たないうごめきも
こんなもんなんだな

白々と夜が明ける
その前に街灯が消える
もう少しだけ
その願いが折られ ....
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
信州の秋まつりの露店で買った

ドイツ人の老婦人が作った

珍しい山の果実ジャム

店番をしている佇まいに吸い込まれ

若い頃はさぞかし美しかったに違いない

毎年自分たちだけが食 ....
ヒトが集まると
想いが交差する

いい と 悪い
二色ならわかりやすいのに

グレーが多いほど迷ってしまう

口にすれば
まちがった という気持ちが広がる

言葉はまるで
苦い ....
『死は万物に等しく訪れるが、死を悼む者の多寡は平等ではない』

『死は万物に等しく訪れるが、死者がこの世に残す未練はその限りではない』

『死は万物に等しく訪れるが、死によって失うもの ....
僕は貴方がたを幸せにしたかった
力が、力が欲しい
それでもって虚妄な現実に触れよう

高校マラソン大会
岸辺ぞいに駆ける
河口に流れ着けと
豊かな水流のことを思いながら
愛した
それ ....
自分を責める

君は哀しい



君はピュアだから

君はかんたんに

傷つけられる




人を

辱しめる人って

いるんだ



 ....
上機嫌な風で
庭木は味わっている
舞踊のたのしさを

  光の誘惑で
  トカゲは試みている
  逍遥のうれしさを

    「時」の流転で
     おまえは味わっている
    ....
かなしみが風だとしたら
お前は誰だ

記憶が口から漏れる
Will

お前の自由が
かなしみだとしたら?
あぁ結局ひとり


あぁ

わかっている現実に
逃走してたのか

見失ってしまう毎日と

傍らにいる、音

無音……風の音

静寂の中で
今日もその音を聞いて

 ....
走り出してから 周りを見つめたら
同じ速度のタイヤが 話しかけてくれるかも 知れない

止まっていた頃には 見えなかった 回転軸が
妙に 面白くて
互いに 笑いながら 進めるのかも知れない
 ....
わたしたち、から
あなたたち。へと
いってしまった
わたしが結った白糸も
頼りないまま意味をなさずに

陽射しがまぶしくて目が眩むの
黒い裾が砂を飲むのよ
どうしたってここは昼間で
 ....
陽は沈み
わたしも 想いに沈んでゆく
白かった あの少女のワンピースに
色を重ねるみたいに

  おとなの
  ぬりえ
  おひとつ
  いかが

決して 一概に、一途だったとは云 ....
最後の猫が死んだ
冬の夜に

耐え切れなかったのだ
冬の孤独に

私は春の真似事をして紙吹雪でとむらう
おまえにみせてやりたかったよ

桜が舞う空を
せめてこの世の美しい絵空事を
 ....
尽きない想いに眩暈して
それでもいつかは尽きるいのち
燃やし尽くし
願い尽くす

夜も更け
この秋も発ってしまう
待たれていたころを偲ぶ
影ひとつ

過ぎて愛想尽かされ
厄介者
 ....
君がいなきゃ
醤油さしがどこにあるかわからない


君がいなきゃ
大好物の中トロもさほどおいしくない


君がいなきゃ
窓の花もそんなに綺麗と思えない


君がいな ....
魚編の漢字が好きだ
目から鱗という言葉が好きだ
逆鱗に触れるという言葉が好きだ
そして わたしの言葉を読んでくれるだろう そんな あなたが好きだ

回遊する魚のように
 ....
生きていくために身体を壊す 飼い犬になりたくてネクタイを締める 雨音で起きる朝

ひんやり冷たい水族館にひとりいる

水槽には何もいない

雨音だけが響いている

水槽に手をあてると飴細工のように

脆く崩れて

雨が横殴りのように降ってく ....
元親 ミッドさんのおすすめリスト(621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸せな奴- HAL自由詩4*12-11-24
枯葉- 岡部淳太 ...自由詩1112-11-24
明月に- 柊 蒼衣自由詩412-11-24
_- はるな自由詩312-11-24
- はるな自由詩5+12-11-24
深緑- はるな自由詩512-11-24
北東の水族館- komasen333自由詩2*12-11-24
カップボード- 草野春心自由詩5*12-11-24
流儀- 三田九郎自由詩312-11-24
パズル- 三田九郎自由詩3*12-11-24
輪郭- 三田九郎自由詩3*12-11-24
オラオラオラァ!- 殿上 童自由詩24*12-11-24
或るジャムと老婦人- 灰泥軽茶自由詩5*12-11-23
- 朧月自由詩412-11-23
書簡Ⅱ- 高原漣自由詩1*12-11-23
貴方がたに捧げる- 黒髪自由詩212-11-23
嘘の仮面- 多紀自由詩8*12-11-23
立ち枯れて- 信天翁自由詩812-11-23
- 佐藤伊織自由詩512-11-23
あぁ- まきちぇ ...自由詩112-11-23
タイヤと一緒なら- 藤鈴呼自由詩5*12-11-23
海へよせて- 高瀬自由詩312-11-23
おとなのぬりえとシュレッダーとの相性- もっぷ自由詩712-11-23
絵空事- そらの珊 ...自由詩1712-11-23
いのち- もっぷ自由詩512-11-23
君がいなきゃ- komasen333自由詩1+*12-11-23
ホッチキスでとめただけの簡単な詩集、でもそれを君は本と呼んで- るるりら自由詩23*12-11-23
生きていくために身体を壊す- 北大路京 ...自由詩15*12-11-23
飼い犬になりたくてネクタイを締める- 北大路京 ...自由詩412-11-23
雨音- 灰泥軽茶自由詩9*12-11-23

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