始発のホームに立ち竦んで

イヤフォンからは柔らかい歌

夜明け前の空はどこまでも暗く

寝不足の目に痛い蛍光灯

私は一体何を切り売りすれば

世界と繋がっていられますか
愛している、
とつぶやく以外に愛しかたをしらない僕たちは、
結ぶための両腕を身を守ることばかりに使っている。
(獣であれば射精だけで終われたのに)
ポエムを書くうちは、獣の愛しかたをしらない
 ....
「路上で突然ですが、
果物買ってくれませんか?」
「さっきまで
そこで売っていたのですが、
少し残っちゃって」



立川駅の歩道橋の下で
前を歩いていた人に袖にされた、 ....
笑顔色の街の中で 屋根の下独りきり
椅子に座って 本を広げては 心孤独 三年前の冬

思いどおりの春じゃなくて
壊れていると思っていた爪先の向きを決めるコンパス
買い換えようと思っていたけど ....
詩が祈りであるなら
わたしたちは

「」

人間であるという
薄っぺらさ

生きている
という曖昧さ

そんなものが
祈りだというのなら


わたしたちは
静かに
口 ....
心のなかに埋まっている この磁石が 
引き寄せる

たとえばそれが砂漠に転がっている石ころだろうとも
たとえばそれが海を漂う明日をも知れぬ泡だろうとも
たとえばそれが誰も見向きもしないような ....
きらきら
きらきら

流星が夜を駆け抜ける

きらきら
きらきら

願い事を聞く前に消えていく

それは涙の様で

「消えないで」

静寂に包まれた深い闇に
流星は私を一 ....
「いろでもいい あやでもいい」

凍った花弁に 想いを寄せて
人肌が恋しくなる程の 凍てつく夜

「ああ、もうこの夜は寒いなあ」

夜空は澄んだ 点が黒に細々と浮かんでるだけ
波打 ....
空虚なものに従って
たとえば
破廉恥な太陽に風
カモメおよび唇
宇宙人との清潔な議論
あなたはただ一つの人
静かに聞く大酒飲み放浪者
街角の人々にアンケートする哲学者のマークシートの評価 ....
カンヴァスに描いた静物画に
わたしは真っ赤な色を置く
油絵を描く時は
その目に映るものの色と
正反対の色 ....
静かな場所で純化された記憶を

再生すれば大きくなる重い塊

忘却するために

身を委ねそうになるタクト

終わることのない伝言ゲーム

とりあえずの否定形がぞんざいに連鎖し

 ....
ふりだしはかろやかにはじまる

 雫が落ちてきた
 まどろんだ鼓膜の扉をたたく音
 あれは雨の歌
 いたづらに
 たのしげに
 むてっぽうに
 今日というちっぽけな空洞を響かせる

 ....
西日に向かって
歩いてく

まぶしい光に
眼を伏せる

道の上に
日の残像

進むゆくさき
人しれず



明日が背後から
やってくる

肩をたたかれ
振り返る ....
ほおづきのうすい衣に隠された中に在るのが心なのです

触れたならかすかに心寒くなるふかづめの指先のあやまち

みづぞこに沈んだ家のポストには時々手紙が届くそうです

白波がサーファーたちを ....
みんなで
思い出の中にひたっていられていると 思っていた
みんな
私の思い込みだった
私だけの 空想だった

ずっと同じでいられると思っていた
行く場所も戻る場所もみんなと一緒だと
思 ....
まどろみのカレイドスコープの中で
アリスとウェンディが交錯する
白ウサギを追いかけてワンダーランドを駆けるウェンディ
ピーター・パンを追ってネヴァーランドを飛ぶアリス

少女たちは追いかける ....
泣きたくなると
勝手にやって来て

何をしに来たのか
ひとりで本を読んでいたり
携帯をいじったりしている



「飯作れ」

言う訳でもないから

わたしも
 ....
私を傷つけたあの人は
結局私の人生にとって
大切な人じゃなかった

3年かかって
やっとそのことに気づいた

仮に今 あなたが
誰かに傷つけられたと思っているとしたら
あなたにはもっ ....
雲が風に流されていく 
流されて雲は形を変えていく 
変わることなど私は怖くない 
変わっていく私もあなたもきっと 
変わることがないものをただ1つ 
ただ1つを 
守れると信じているから
届かない手紙を書いた
誰のためでもない 自分のために
朝起きると雨が降っていたら
ただそれだけで
心が浮力を失くしてしまう
{引用=
お元気ですか?
今日はあなたの嫌いな雨になりました
 ....
ささやく言葉

あちらからこちらへ

風が吹き抜けてどきりとする

カーテンを閉じたように

夕闇がやってきて戸惑う

灯りが

ぽいんぽいんと

映しだされる笑顔

 ....
            121116



 出生率が下がってるから、若者の人手不足といわれていても
若者にも厳しい職場しかないのです とため息をつかれた
わりかし給与が好くて働きがい ....
西空に低く

爪みたいな月

だけど

ぼくの爪は噛んだあとしかない

外灯が街道を照らしてる

優しいきれながの目

そんな月が

天体の運行が

びくともしないで
 ....
図書室の匂いがしてる森の中 紅茶一杯つぶす一日 毬藻だと思い込んでる毛糸玉 脳に転移していますね


ある日
余韻の残らない口調で担当医は言った

丁寧に覚悟を積み上げてきたはずなのに
質問をする私の声は上ずっていた
ひとつひとつ言葉を置くように説明する
 ....
夜、自分の部屋に入り 
スタンドの灯をともし 
広げた日記のスクリーンに 
「今日一日」を映してみる 

いちめんの白紙から 
日中の妻の声が聴こえてくる 
「周はパパが好きなのねぇ」  ....
自分の好きな時間割をつくろう 
自分の好きな勉強をしよう 
(チャイムとは、心の中に響くもの) 

ほんとうの時間割は 
先生にもらうものじゃない 
ほんとうの学校は 
決まった通学路の ....
19年前にお線香をあげた 
尾崎豊さんの実家に行ったら 
雨戸と鍵が閉まっており 
古い家はひっそりと沈黙していた 

「せっかく遠くから来たのにねぇ 
 ゆたちゃんのお父さんはご高齢で  ....
眩しい光が辺りを照らしだす
生き生きし始める 生命たち

霜が窓に張り付いて
冬の寒さを教えてくれている 朝

何れは太陽の暖かさで溶けてくのに

でも
それまで
この冷たさに触れ ....
元親 ミッドさんのおすすめリスト(621)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明けない- Mélodie自由詩312-11-23
ラブポエム- とりかご自由詩212-11-23
路上の野菜売り- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...17*12-11-22
誰が指折り願う日に- 邦秋自由詩2*12-11-21
詩が祈りであるなら- 佐藤伊織自由詩212-11-21
磁石- そらの珊 ...自由詩21*12-11-21
流星- 柊 蒼衣自由詩4*12-11-20
言葉の彩- 黒ヱ自由詩2*12-11-20
白い衣類の紳士- 和田カマ ...自由詩3*12-11-20
『流血』- あおい満 ...自由詩14*12-11-20
拒絶する- 深水遊脚自由詩4*12-11-20
雨粒- そらの珊 ...自由詩1212-11-20
西日- シホ.N自由詩812-11-19
夜のステンドグラス- そらの珊 ...短歌10*12-11-18
繋がり- 加藤自由詩512-11-18
少女カレイドスコープ- 塔野夏子自由詩6*12-11-17
泣きたくなると- 鵜飼千代 ...自由詩13*12-11-17
エール- 夏美かを ...自由詩15*12-11-17
風と雲- 文字綴り ...自由詩4*12-11-17
【_——できなかった人へ_】- 泡沫恋歌自由詩7*12-11-17
夜のはじまり- 灰泥軽茶自由詩5*12-11-17
個と場- あおば自由詩7*12-11-16
天体の運行- 吉岡ペペ ...自由詩612-11-16
図書- 北大路京 ...短歌512-11-16
毛糸玉- 北大路京 ...俳句212-11-16
その日- nonya自由詩28*12-11-16
絵日記_- 服部 剛自由詩512-11-16
夢の教室_- 服部 剛自由詩512-11-16
夢のつづき_- 服部 剛自由詩312-11-16
冬の楽しみ- 柊 蒼衣自由詩512-11-16

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