すべてのおすすめ
流木に背中凭せて考える去年の九月で地球はいくつ

僕が寝ているときは僕の靴もつかれて寝ている

差し出した君の右手にどんぐりこぼれる秋のどか

馬鹿も休み休み言ったけどやっぱりぶたれた・・ ....
夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む 猫よりも猫撫でる君可愛くて猫耳つけていなくても好き 強風に この身のタガをはずされそうで夜の毛布を抱きしめている

蓋のないボンドはいつしか固まって自己完結を目指しています

貝ボタンはずせばそこはあの海で潮の香りが満ちて広がる

風見鶏  ....
 十月

くもり空台風近づく坂本の今朝のしじまの一切合財

拭き掃除いちおう終わりあとはなくギリシャ語とへブル語を

テレビには女性ゴルファー球を打つ木の幹のよう姿をすれば
    紙を折り色とりどりに祈ります三角のかどはぴんとして


    一膳の箸のすがたも美しく背筋を伸ばす五人のしもべ


    夜更けすぎ昨日を連れて散歩する買って帰ろうコンビニ ....
喋る書く読む聞く論じる酔う吐く泣く 触れて寄り添う布は看ていた


「見えたって平気だもん」売り場のポップ 戦友みたいに強そうな布


月曜は嫌だね♪けれども頑張ろう♪ Same  ....
下ネタをよく言うやつが結婚し言わないやつが損をしている  秋風に頬を染めあげ吾亦紅 小首をかしげあなたを呼んだ


 かくれよう さぁかくれよう、さみしさがやってくるまえ眠りのなかへ


 疲れたと膝を抱えるきみのそば あしたのそらの尻尾をつか ....
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色 餅つきに飽きて兎はナイターで月の氷を滑っています

煮詰まった砂糖が夜に冷えていきゆっくり月はべっこう飴に

おつきさま あなたの裏は永遠に知ることのない孤独でしょうか

月明かり 独り寝 ....
粉々に木っ端みじんこ想い出を火薬の量で誤魔化している   
   キラキラと瞬くことが仕事です三日月の右やや斜めした


   眠れずに消炭色にそまるきみ金平糖を抱きしめながら


   星のない夜に星を数えています流れる星を貼りつけな ....
病院で気が遠くなる待ち時間診察室へ美人の患者 小説や高村薫や読みてのちあきのながあめきとにつきけも

一杯の酒をすすれど空しゅうてこの酒になし何らかの意味
この夏を共になんとか生き延びて ずしりと重い冬瓜を買う

唐辛子 束ねて売れば店先が花屋になった花屋であった

セルリーがしなびて見切り三十円 手にとればもう戻せなくなる

無花果の星型に ....
 友人ととも

風ふきて柳揺れつつゆく道の今日のドライブ友人ととも

長月の空はうす青三人してわたる湖橋夕陽さすなり

刈り入れが済んだ田もありまだの田も珍しからねど目を留にけり

遠 ....
哀切という音を見送る 九月の蝉声 あれはハーメルンの笛だろうか 茄子紺に染めてあなたのまわしなら俵踏みしめ恋尽きるまで

長茄子の紫の花何気なく紫紺に染める我が実知ってか

茄子は「成す」花の数だけ実をつけてしあわせになる畦のあなたと

足りないのあな ....
  日に焼けて今日が傾き茹るころ彼方ひがしに浮くしゃぼん玉



  ため息の踏み切り渡った向こうがわ夕日に染まるひぐらしの声



  たそがれを薄く流してくるりと巻いてフラ ....
チャヤプラオポペンボンベンバッファナギャ私の星のアイシテルです トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命 今夜だけノンアルコールじゃないビール飲んでも良いよ泊まっていきな 夏の宵 風鈴さえも物静か 誰に別れを告げて過ごそう

すべてを溶かして夏が逝く 遠く僕らを置き去りにして

朝顔にそっと問いかけ返事待つ あの恋の行方こころの行方

短信の むこうに見 ....
死を拾う 空に斧振り上げたまま腹見せて転がっている

詩を拾う 弔いもなく涙なく乾いて虫の命逝く夏
干し物を終えて降りくば妻は居ぬ声かわさずに伝道に出ず

真実は歌の極まる本質にして妻と吾とのきずなにあらずや

妻のいぬ部屋に座りて今朝もまた妻を思いて子も思うなり

あくまとはけっし ....
沖に出てあおむけに視るこんなにも空の広さがおしよせてくる

優しげな名前とは裏腹に盆過ぎて泳ぐ子 戒める海月

光る波ひとつふたつと三角の硝子の意志が増殖してく

足裏の次第に砂がさらわれ ....
   下駄をはく爪さき紅くはにかんだほら朝顔がしじまに惚れた
           
              

   かなしみのかなしみの声聴こえたら痩せた背中の骨なぞらえる ....
しどけなく綻びたる君の肉体をもてあましてはまた闇に還る

届かない手紙を書いてはまた破る君に伝える夢の断片

閉じられしノートに綴る短信を誰に伝えんこの夜の深さを
  

   熟れすぎたトマトが割けて溢れだすざぶんざぶんと満ちていく海
  


   まっかですアスファルト脇ほむら立ち鶏冠にも似た真夏の怒り

             

 ....
芦沢 恵さんの短歌おすすめリスト(333)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浮浪雲- 梅昆布茶短歌1013-10-19
夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む- 北大路京 ...短歌413-10-17
猫よりも猫撫でる君可愛くて猫耳つけていなくても好き- 北大路京 ...短歌613-10-17
風の街- そらの珊 ...短歌1013-10-16
十月- 生田 稔短歌313-10-15
蜜色の眠り- 石田とわ短歌9*13-10-7
パンツ- 深水遊脚短歌4*13-10-1
下ネタをよく言うやつが結婚し言わないやつが損をしている- 北大路京 ...短歌613-9-30
Love_letter- 石田とわ短歌13*13-9-27
赤い夜青い列車が空を飛ぶ風の香りは寂しい黄色- 北大路京 ...短歌913-9-21
月の氷- そらの珊 ...短歌1313-9-20
粉々に木っ端みじんこ想い出を火薬の量で誤魔化している- 北大路京 ...短歌7*13-9-19
星のみた夢- 石田とわ短歌11*13-9-18
病院で気が遠くなる待ち時間診察室へ美人の患者- 北大路京 ...短歌413-9-18
秋のある時- 生田 稔短歌2+13-9-17
冬瓜を買う- そらの珊 ...短歌1113-9-13
友人ととも- 生田 稔短歌113-9-10
九月の蝉- そらの珊 ...短歌813-9-9
茄子紺のひと- たま短歌26*13-9-6
雫色のたそがれに- 石田とわ短歌11*13-9-5
チャヤプラオポペンボンベンバッファナギャ私の星のアイシテルで ...- 北大路京 ...短歌713-9-4
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命- 北大路京 ...短歌713-8-29
今夜だけノンアルコールじゃないビール飲んでも良いよ泊まってい ...- 北大路京 ...短歌113-8-29
晩夏へようこそ- 梅昆布茶短歌913-8-25
蟷螂- そらの珊 ...短歌17*13-8-24
エホバと妻と子- 生田 稔短歌113-8-22
夏の終わりに- そらの珊 ...短歌11*13-8-19
ひとつぶ- 石田とわ短歌11*13-8-17
短信- 梅昆布茶短歌4*13-8-12
半かけ- 石田とわ短歌11*13-8-11

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