丸みを帯びた 秋の空に

 猫のヒゲも丸みを描く
 床に伏せて そのまま 目やにをつける

区切れない流れる 耳鳴りではない 時の音に
丸みを帯びて 天へ還ってゆく秋の空

 ふきだし ....
{画像=120911010820.jpg}


ベランダから花火に興じる親子が見えた

遠くで見る花火は寂しい

家族で花火をすると必ず
兄弟で取り合いになる花火があった
必ず最後に ....
 
色あせたふたりの呪文は失敗し

代償はひとすじの涙

そしてひとりだけの沈黙




※「ひみつ」の蛇足
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
遠いおとこころの音と聞き違えふと振り返れば下りの電車

陸橋を登らずまわる踏切のむこうにみえるあしたの尻尾

高崎から都心をむすぶ銀の矢の止まらぬちいさな駅にたたずみ

湖にうつる一日なが ....
きらりひかる
たあいない ことばのはし

きらりひかる
いたみをのがすてのひら



きらりひかる




「義妹が大腸癌だったんだけど位置がよくて、肛門は残せたの」
 ....
カモミールティーを水の様に飲む

ラベンダーを鼻の奥に記憶させるくらい嗅ぐ

 どこかの民族系の音楽をイヤホンに差し込む

安らぎを懸命に起こす

呼び起こす 安らぎを

 それで ....
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

 ....
ロマンチストはどの時代にもいる
ここにも一人

彼はインチキ古物商と素人骨董愛好家の一人二役だ

誰もが経験するようなありふれた出来事を
時を超えて微笑みかける
運命という名工の作として ....
星月夜大陸横断するバイク

爽やかに陰鬱な馬乗られてる

球音が耳に残るや処暑の空

藪枯らし匙投げた医師にアホと言う

星逢う夜髪をショートにしてみたの

あのやろう絶対しば ....
初秋や Rock'n'roll Is Dead

水色のスカートひらり放屁虫

猫じゃらし美容師の胸あたってる

蚯蚓鳴く緑色したエフェクター

都会では生きていけない飛蝗かな
 ....
 
もうじき終わるこの日差し

そうとも知らず夏はジリジリと

あの日のウチらのように



 
散らかった新聞紙やカップヌードルの食べ残しに紛れて
暗号が見え隠れするこの部屋で心の銃をみがく狙撃手
ぼくらは思想をもたないトラブルメーカー

いまさら乱数表でこの世界のキーワードがやりとりさ ....
奥に仕舞い込んでいた未使用の
少し焼けてきた葉書の束

ふと 手に取り
書き始めた文字は
青臭くて齧るとまだ苦い

幾つもの文字を吊るしては
甘くなれと
この一つの息で長く吹き込んだ ....
じやんけんぽんで
きみがさきにゆく
あたしがおいかけて
弱いあたしはどんどんきみにおくれる
歩道橋から君が消えてゆく

そんな君とあいかわらずあたしとあのころのまま

遠い

元気 ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
大海原の真ん中で
 立ち泳ぎ
途方に暮れて日も暮れて

せめて目指すべき陸地が見えたなら
それが遥かに遠くても
そこに向って進もうと
いのちの限り泳ぐだろう

だが今 四方八方 
 ....
 
いつもの朝食 いつものテレビ
そして、いつもの一日

いつもの幸せ




 
蟻だ
物凄い数の蟻だ

僕は
涎を垂らしながら
テレビのニュース映像に
釘付けになっている

パレードだ
角砂糖の数珠繋ぎだ

僕は
指をくわえながら
熱狂と陶酔の蟻の行 ....
藪虱一秒前は過去のこと

鯊釣や猫の顔した太公望

気がつけば赤坂サカス今朝の秋

色褪せた虎の法被や秋に入る

鬼灯や一歩一歩が嘘となる

竹島は島根県だよ笛ラムネ

鬼灯の ....
まるでぱっとしない南のそらの彫刻室座
でもそれは深宇宙への小窓でもあるらしい

かつてない鮮明さの神の領域が
彫刻家の仄暗い室内に展開されてゆく

ひかりと闇の融合が
可視光の色調の変化 ....
あたしに咲く

ムラサキノハナ

いいかげんなやさしさと

今だけのしあわせと

信じることはいいことです

だけど

不安だらけの穴ポコだらけの

ほんとのあたしのこころ ....
{画像=120820013040.jpg}


風の音がとまった
日の光が強く押え付けてくる
ガラス窓のこちら側は醒めた水の中だ
連れ立った女学生が口をパクパク動かしている
子供を連れた ....
{引用=




:::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::: ....
憧れは青空高く浮かぶ雲の上
いつも そこから見上げれば
勇猛が空彼方に群立つ

届かなければ届かないほど
人は触手を伸ばしたがる
子供だって大人だって

雲に乗っかれる憧れの姿は
み ....
何かを失うということは
あまりにも日常的なこと
そしてそれが二度と戻らないことも

人が自ら行おうとする
生活に必須なこと以外の多くは
これらの穴埋めや消失感の緩和のため

それが ....
夏の日の宇宙の深さ星の数

冷房費払うつもりで夏カジノ

チョコアイスとけきってまだ愛されず

夏館ネコがいっぱい出るテレビ

八月を生きるしかない黒揚羽

炎帝を飲み込みサ ....
カップヌードルがのびるまで
あなたのこと考えてた
かなしいけどおなかがすくから
ズルズルと

涙がでちゃって
おなかがいっぱいなってこころがすっかすっかになって

日常はなんとなくすぎ ....
昨日とおなじものは
いらないのに
明日になったらやっぱり
おなじもの?

君はかわっても
ぼくはかわらないのかな
いくつになっても?
うん。
将来のゆめを語るひとでいたい

九十 ....
おばあちゃんが言った
ふりかえっちゃいけないよ

茄子の牛に乗って空へ帰る人たちを
見てはいけないと言った

だってさみしくなるだろう
送る方も
送られる方も、さ

藁を燃やして送 ....
女って 大好きだ

女を喩えるなら
血の滴るような野薔薇の朱

生真面目な緑に身を固めた
この暗い原野の世界を点々と彩る
秘められた また明かされた 情熱の色

その両目は 傷つきや ....
灰泥軽茶さんのおすすめリスト(1083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
丸い帯- 朝焼彩茜 ...自由詩512-9-11
花_火- beebee自由詩28*12-9-11
代償- 殿上 童自由詩20*12-9-10
夕暮れじょうず- 梅昆布茶短歌512-9-10
きらり_ひかる- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-9-9
カモミールティーの底- 朝焼彩茜 ...自由詩1012-9-6
星という海星- そらの珊 ...自由詩1512-9-6
ろまんちすと- ただのみ ...自由詩16*12-9-5
俳句2012_8月下旬_B_星月夜- 北大路京 ...俳句8*12-9-2
俳句2012_8月下旬_A_バッタ- 北大路京 ...俳句6*12-9-2
この日差し- 殿上 童自由詩21*12-9-2
さいごの狙撃者- 梅昆布茶自由詩1912-9-1
残暑見舞い- subaru★自由詩25*12-8-31
ちょこれいとぱいなっぷるぐりこ- じじ自由詩18*12-8-30
しんぶんし- そらの珊 ...自由詩16*12-8-28
遥かな灯- ただのみ ...自由詩16*12-8-26
いつもの- 殿上 童自由詩20+*12-8-24
パレードには行かない- nonya自由詩29*12-8-22
俳句2012_8月中旬- 北大路京 ...俳句10*12-8-21
彫刻室座のよる- 梅昆布茶自由詩1412-8-21
ムラサキノハナ- じじ自由詩18*12-8-21
マクドナルドから見える夏- beebee自由詩25*12-8-20
時雨の時- 月乃助自由詩14*12-8-17
憧れは雲の上- subaru★自由詩20*12-8-15
遭難者の筆- ただのみ ...自由詩13*12-8-14
逝く夏- 北大路京 ...俳句15*12-8-13
かがみよかがみ、あたしは元気です- じじ自由詩20*12-8-12
- たま自由詩30*12-8-11
盆送り- そらの珊 ...自由詩2312-8-10
女って- まーつん自由詩9*12-8-9

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