我が家には
クイーンサイズのベッドと
アッキーの為のロフトベッドがあります
わたしがずっと寝ていた時には
社会人と起きている時間がずれるので
和室に布団を敷いて寝ていました
....
目の前のビルに
多くの人間がひしめき合い
忙しく動き回っている
皆同じような恰好をして
皆同じように倍速で囀りながら
男も女も激流のよう
そんな中に一人
着こなしの悪いのが右往左往
....
バチバチ
ステージが変わるよね
「ババーの乳首が湯船をたゆたう」って言われても
萎んで来たけれどまだたゆたうほどじゃないし
てか、
ボーイ!
乳首がたゆたう湯船をどこで見た ....
この夜の向こう
蒼白い悲しみに凪いだ街から
漂着した片言に縁どられ
幽かに像をなす空白
難破した夢
偽りという救命胴衣を着けずに
真実という黄金を抱いたまま
....
季節の日がもう少し昇れば アイスコーヒーがやってくる
マグが夕日に帰ってゆく また今度と
今年もデビューを待つ 氷とブレンドされる濃いめのブラック
記憶の貯蔵が一色に目覚めるだろう
カ ....
福袋の中でじっとしている
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??
レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている
....
粘りついている私
張り付いて剥がれない
経験なんてなんだろう
一回性の事実
誰も愛せなくて
こころ焼き付いて
悲鳴はいまさらあげないが
次のことを思うんだ ....
王様は絵画の中に
閉じ込められた
もうその存在も感情も
何もない
そしてピエロは解放された
ああもう貴方の為に
わたしは
....
あなたの涙で溺れる
わたしは蟻
ちっぽけな男だ
慰める術もなく
船乗りみたいに沈んでゆく
あなたは太陽を恋い慕う
蒼く 潤んだ惑星
わたしはせいぜいその取り巻きだ
自分の像も保てや ....
゛る゛の字の
足のところって
くるりと丸まってる
ギャグマンガ的表現の
横から見た駆け足みたいで
なかなか愛らしい
゛る゛の字の
頭のところは
べったりと ....
摂理に倣い
流る濁流
其処に見出す
僅かな望み
如何に醜く
捕われようと
清濁合わせ
渾然一体
先天的要素
後天的要因
砕き呑み込み
密度を高め
終着へ向け ....
なにも棄てずに走って来てしまったさて
なにを獲得できたのかな
あいつも去ったこいつも彼女も
だってそれらはぼくのコレクションではないから
すべてを捨てようとも思ったさ
でも無理
....
人生という背景に流れる雑多な出来事が奏でる
輝いてやや重苦しいときには燃え上がり
それは言わば副旋律の舞踏
略奪者は戦利品の花嫁を娶る
血みどろの殺戮の季節のあとに
戦士はしなや ....
ふれる
ふわり
まとう
ふわり
なぞる
ふわり
なでる
ふわり
かじる
ふわり
つまむ
ふわり
ふたりがひとつに ....
原稿用紙の裏の 自由帳
もう文字しか書けないけれど それが満足
私の意味はそれよ
好きな科目の中の愛 文字を生みたい もっと果てしなく深く
語り切れないという言い訳のトンネルに い ....
のばした指先の向こうに
サクランボが揺れている
それを
掴むことができる
噛み 食んで
味わうことができる
幸せが揺れている
....
雨編む朝は天邪鬼
いま忌む意味を遺書にして
嘘に倦んでは海に埋め
えにし選べず益を得ず
恩は怨へと惜しみなく
春は華やか白知の波乱
昼の日中に日照りの蛭か
古き深井戸腐の吹き溜ま ....
夜には涙を流し
昼には歯を食いしばり
そんな 見苦しい表情を
想い出の中に焼き付けてきた
大勢の自分達
心の物置に積み上げた
記憶のフィルムに踊りだ ....
風はいつだって吹いているんだ
君は生まれた街を忘れてはいないか
水はいつだって洗い流してゆく
僕たちは心の地肌を隠してはいないか
この世界は様々な角度に切り取られ
柔らか ....
君から赤を絞り出そう
絵の具のチューブみたいに
滴り落ちるほどの血を吸った
むくむくの ナプキンのように
つまらないんだろ?
一体 何が楽しくて
そんな風に 自分を苦しめ ....
つつじはお花なのに なんで四角なのかな
四次元ポケットから来たのかな
でも良く見ると ふつうのお花だ
だって地球に咲いているから
つつじはなんでハイビスカス色をしているのだろう
まね ....
夜のうちにパンケーキの生地を作る
明日の朝焼くだけで食べられるように
小麦粉 たまご 牛乳 砂糖を掻き混ぜて
いつからパンケーキと呼ぶようになったのか
昔はホットケーキだったはずなんだけど ....
わたしは失格者
子供の頃は子供として失格
いまは大人として失格だ
夫として
父親として
男として失格なのだ
当然女としても
地獄に堕ちる者として失格
天国に入る者として失格
社会人と ....
お父さんの部屋は半分おなんどで
机の横にさびたバス停がありました
お父さんが3年前
会社の近くのがらくた市で買って来ました
私と妹は大喜びしました
お母さんは
「何考えてるのよ、こんな ....
よく切れるナイフを手に取り
一粒の砂に 切りつけようとしたが
どうしてもできない
手の平は血まみれになり
その上に置いた砂は
無傷のまま 涼しい顔で
寝息を立てている ....
掛け違えたボタンのまま一日過ごすことにする
先生が僕を卑怯者と呼んだ
その名前はおでこに貼りついて
やがて
僕の皮膚になった
月日が過ぎて
周りが誰も気づかなくても
僕の耳には
先生の声が時々聞こえた
先生 僕は先生のよ ....
遠い昔に 悲しみの雨が降っていた
おいらは腹ペコの犬
遠い昔に捨てられた
あのいたいけないブチの仔犬が俺さ
母も知らず愛という言葉さえも憎んでいた
ただ雨に打たれてい ....
玄米の歯ごたえが かすかな非凡を生む
それでも昼寝をし 覚えていない夢に脳の神経を疑う
春の特番を拾えるものだけ 目を通す
心の表皮だけを滑り 忘れる内容
それでも明かりを灯すテレビ 凡の ....
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