そう

これが人生

空白の中で ぽつんと立ち尽くしている

前も後ろもない

あるのはただ 紙切れのように破れやすい

自分という存在

かさかさと音を立てて 私は首をめぐら ....
透き通ったグラスに
白く砕けた貝殻を入れる

カラカラと乾いた音が
私の耳を潤す

グラスに耳を当てれば
澄んだ音色が

脳天から足の爪先まで
私の体を支配する

あなたは恥ず ....
出鱈目で意味も不明でハイファイさ
夢でキスして蹴飛ばすラジオ

意地悪な従姉がくるよ日曜日
すぐに逃げたい宇宙旅行へ

淋しげなコラージュセンス武器にして
カウボーイたち家を出るのさ
 ....
かり かりらん からん
鉦の響きが行列を先導する

満ちていく途中の
なまめいて誇らしげな月の下


馬の背には選ばれた幼子
金襴にくるまれて
視線を集める戸惑いを隠せず ....
彼女は残念な人
塩と砂糖を取り違えるとか
それならまだいいが
今日はイオと間違えた
イオとは木星の衛星であり
今この部屋を
星の軌道がゆくりなく通る
今日も中空に月がある。
明日も少し形を変え
きっと家路の上にある。

月があったこと
気付かず
帰った昨日。

君の笑顔追いかけて。
いつ植えたかも分からないチューリップが
たった一枚の葉をぺろりと生やして枯れた

抜こうとした
葉だけが千切れた

もはや太らない球根は眠り続けている
 
外は悲雨だから

いいんだよ、いいんだよ

ぼろぼろ泣いて、いいんだよ


 
 


焼けつくような空白に

飛行船の影がおち


焼けつくような空白に

赤いりんごが転げでて


焼けつくような空白で

りんごを拾うほそい腕


焼けつくよ ....
晴れた空が見守る 僕らそれぞれの物語
終りはない ただ紡がれる

柔らかい風に乗って 甘いサザンカのにおいがする
生きることは 感じ取ること

君の傷跡が燃えるとき 雨のアスファルトが泣い ....
旅ってなんだろう

帰るところあっての旅なんだろうけど

住んだこと無いはずなのに
慣れ親しんだ気がしてならない場所へと帰ってゆく

そんな旅路もあるような気がする




 ....
無菌室のようなコンピュータールーム
病院のような真っ白な世界

0101101010
コンピューターが呟く
enterを押して
enterを押して
逆流する情報
enterを押して
 ....
 
悲しい歌が町をゆく

悲しい歌は夕暮れに

ふらふら迷子のようにゆく

ぼくはおうちで外にいる

悲しい歌に耳すます

ぼくはいつでもおうちの子

 
先生が窓を開けた
宇宙に抱かれた教室は
零れそうなほどたわわに実った星の下で
たった一棟

冷たい風を鼻孔に満たして
それは冬の前兆
そんなにおいがした
回転走馬燈 キネトスコープ

ネガフィルム 

不思議 白黒 奇妙 白黒

可思議 白黒 衒奇 白黒

日常反転 第三ダイアログ

格子飛行翼 プロペラ 人間

過去形実験 ....
まっしろだ

この紙は何でこんなに 真っ白なんだ
記憶の無い海のように

僕は小船から釣り糸をたらす
何か言葉が引っかかるのを 待っている


まっくろだ

この鍵穴は何でこんな ....
  一台のテレビがゴミ棄て場で
  ずっと雨に濡れている
  その画面の
  モノクロームの砂嵐の奥に
  きみの分厚い唇がうかびあがり

   散文で語ってください、
   散 ....
雨上がり
秋空高く 舞うトンビ
のどかで いいねぇ

生き急ぐ勤め人が ふと見上げて立ち止まる
゛自然界の時刻表は ずいぶんスカスカだなぁ゛と
木の枝に止まってぼんやりするのに 口実なんて ....
二つの月寄り添う空の中 始まるカウントダウン
テラフォームに失敗し 荒れ果てたこの星を捨て
何処まで彷徨う ジプシーの群テイクオフ
カプセルに満たされた羊水 膝を折り再生の時を待つ

こ ....
「ヒーローあらわる!」と書かれた
スポーツ紙 一面を見ながら
コーヒーをすすり パンを食む
昨日の疲れがまだ残ってる

洗濯機を回して ぐるぐる
なんだか本を読む気分でもないし
ソファー ....
人に混ざるほど 私の影は薄くなる
その影に透けて見える希望が
なおも私に自分を捨てさせる

人々の微笑が釣り針となって
私の喉の奥から
もつれた心を引っぱり出す
私はもがきながら涙を流す ....
あきのくうきが
からだにしみていく

こきゅうしなくても
かぜがふいている

いなわらのにおいと
ひとつになる

ひとも
ひとではないものも
ふるさとでくらしている
 ....
ある日 ふと目覚めて 当てなき旅に出る
見送る者はない 道連れは影法師

そして君に出会い 共に語り合って
癒えない傷を見た 微笑みの裏側に

はるか遠く 旅に出かけよう 心のおもむくまま ....
やまないあめの
のきしたでまっている

おじぞうさんが
むかえにくるまで

ひとがてのひらを
あわせている

いのちが
あめになるまで
  ゆうぐれの
  あいいろの
  そらたかく
  こころでえがく
  とうめいなさんかく



  かんたんで
  たんじゅんで
  わらっちゃうよな
  つらいことが ....
茜の空と群青の海

私は その{ルビ間=はざま}に行きたくなりました

赤紫の{ルビ間=はざま}は 空でも海でも陸でもなく

名の無い存在で

寂しげのような 楽しげのような

{ ....
武器の形をした島

地球上で最も凶暴な住民、ただしあくまで、潜在的に

ありふれてはいるが、空から見下ろせばその島は太平洋に浮かぶ拳銃にみえる、シリンダーのあたりから山となって人工の針葉樹林が ....
わたしが うたえるのは
あなたが ここでねむっていてくれるから
その細くあたたかい寝息が
わたしの血を走らせて
うたいたい
うたいたい
気持ちにさせてくれている

東京のはずれ
今日 ....
  そんなに簡単に
  悲しむなんて
  駄目だよ
  ぼくが許さない



  レモネードがはじける
  モリッシーが嗤う
  あまりに
  ぶきような
  きょうの日 ....
黒夜を作っている
欲しがる者が
あまりに多いから

黒夜に混ざって
溶け込めばいい
祭りの中へ

素になる黒夜を
好んでくれるから
今日も作っている

真空と混ざって
合流す ....
灰泥軽茶さんのおすすめリスト(1083)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紙人形- さすらい ...自由詩4*11-10-14
虚像- subaru★自由詩18*11-10-14
ねおあこ- 北大路京 ...短歌16*11-10-13
アニュアル- あまね自由詩1611-10-13
残念な人- 春日線香自由詩411-10-13
今日の月- FUJI ...自由詩511-10-12
球根- 照留セレ ...自由詩3*11-10-11
悲雨- 殿上 童自由詩18*11-10-11
焼けつくような空白に- mortalis自由詩511-10-11
それぞれの物語- さすらい ...自由詩8*11-10-11
旅路のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-10
enter- あやとり自由詩211-10-8
夕暮れに- mortalis自由詩511-10-7
実りの- マフラー ...自由詩3*11-10-2
案山子歌- 高濱自由詩111-10-2
まっしろ- さすらい ...自由詩8*11-10-1
濡れたテレビ- 草野春心自由詩7*11-10-1
トンビ- さすらい ...自由詩5*11-9-30
新世界- あやとり自由詩111-9-28
洗濯機_チャンネル_ストロー- Seia自由詩5*11-9-27
あなたはまだ知らない- さすらい ...自由詩2*11-9-27
暮らし- 小川 葉自由詩411-9-26
当てのない旅- さすらい ...自由詩4*11-9-25
雨宿り- 小川 葉自由詩511-9-22
さんかくのうた- 草野春心自由詩211-9-20
はざま- subaru★自由詩22*11-9-13
メロンアイランド- 乾 加津 ...自由詩8*11-9-13
童謡- 伊月りさ自由詩511-9-2
レモネード- 草野春心自由詩10*11-8-25
黒夜を作る- subaru★自由詩11*11-8-24

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