目に見ているものが手にはあった。それは、何も私に与えることはないだろう。サイコロのように目を出しながら掌の上をひたすら回り続けるだけ。それは京都製の、きめ細かな木目に漆の塗り込まれたサイコロの形の .... ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

美観地区の入り口の交差点が

信号がかわるたびにそう囀る

ぴゅん ぴょぴょ ぴゅんぴゅん ぴょぴょ

欠けたまま生きている

欠けてい ....
アレクサンダー・カルダーが好きで




ヘンリー・ムーアと高村光太郎が嫌いで






ブランクーシの接吻が ....
 私が初めて感銘を受けた絵はピカソの「ゲルニカ」である。中学のときだった。白と黒だけの焼けつくような不毛さの中に、形体と形体との矛盾が組み敷かれていた。牛や目や人が、本質へと刈り込まれた後の鋭さで、生 .... ホホノホホホ 秋の穂ホホホ

掌から伝わる 生命の輝き
金色に映る波をかき分けて全身に駆け巡る新しい血

ホホノホホホ 秋の穂ホホホ

瞳に流れ込む 銀色の月
月の穂体中を撫でまわし全 ....
  まるでこの世の始まりから
  僕を待っていたように
  茶色い床に君の
  十二枚の写真が散らばっている
  秋の風が窓の外で
  穏やかにはためく午後
  僕はグラスに冷たい ....
    


超自然的に増幅されたそれは重く、濡れた毛布の様に背中からのしかかり、脊髄の軋む音を体内中に響かせる。生物であれば当然、誰もが耳にするはずの音さ。安物のエアコンが説得力だけは十分な音 ....
ヨシミが自転車から転げ落ち

あのとき幻視したブルーは

ぼくが描いたことなのだから


イスラム圏のブルーもいずれ

ぼくが物語にととのえてあげるよ

そこかしこにブルーがあった

ブルーのことなら ....
公園を見た
絵を描いている人を知った 私は
自分を思うこともなく絵を描く人を見た
人であることを きっと 私は理解した
洞窟の中は星が咲き乱れる秋だった。
呼吸を止めて止めて止めて、それでも息を飲んだ。
鳥が一羽また一羽と、架かっていく。破裂を含むように、孕むように。
断層の線を睨んで、暗い夜に、昼に ....
オタマジャクシが音符になって

俺にレクイエムやソナタを聞かせてくれる









腹のでっぷりと出たオッサンにはなり ....
  僕らがコンビニと呼んでいる
  長細い直方体には
  どんなものでも揃っている
  弁当もポテトチップスも
  洗剤や電池や、ティッシュまで
  だから僕がその日
  その、冬 ....
毎月28日はとりの日である
28(ニワ)トリというやや強引な語呂あわせで
オリジナルチキン4ピースとクリスピーが3個で950円
俺はそれをお持ち帰りする
「買出し頼まれちゃったよー全く困っちゃ ....
私たちの救いとは何か?
共感か、賛辞か、批判か、自己満足か?

私たちは何を求めているというのか?
世間の目か、玄人の目か、仲間の目か、自己満足か?

私たちのゴールは何処にあるのか?
 ....
冬の気配を感じる日

信号待ちの足元に

からから枯れ葉が舞っている



まるで君の言葉のよう

冷たい風に吹き負けて

枯れてしまった君の言の葉



 ....
                   111111



まがじんがらになせられたら、がらんだりんぐらんぐにんぐみんくしんぐりんぐやんぐ、まんぐりにんなにのんぐりみまらりんぐり、たらまんがら ....
イラついて
鬱血した脳髄をガリガリ齧りたくて、どうしてもそうしたくて
釘抜きで顎を削っていたら鈍臭い音がして
俺の口腔には脳漿の雨だ
舌の上に降るたびに目映い光が…
 ....
きょうもまたゴルフだ

紅葉がはじまっている

朝早くの雲に虹がかかっている

なにかの前触れだなんて言わないで下さい

大切なひとが怖がってしまうから


素振りをせずに打ってゆく

俺のボールは高 ....
弱き非が連なる...
誰にも見せられない世界の放棄... 仕立ての世界、、
自分を感動させ、分け隔てたい訳ではなくて、、

言葉を覚えるのも億劫だった 黄昏は全てを許可していた
もうじき、本 ....
ゴルフ場は途中ガスで煙った

灰色のガスで出来た建物に四方を占拠されたみたいになった

キャディーさんに方向だけ教えて貰ってその建物に打ち込む

ボールがちいさな点になってガスのなかに消え ....
 少年の反駁
指の関節に力みが掛かる
苛々するとお腹が痛くなる
文句を垂れるより
先に舌が渇いてしまう
きっと僕の心は
ぶすぶすと焦げたニオイがする

 直立の犬
定義に拘る人がいる ....
夜が落ちてくる
夕闇の秋

空に残る青の名残
雲の陰影
輝き始めた三日月と
まだ小さな一番星
切り取られたような山際に
影絵のような樹木達

光と影の混在は
もう指先まで押し寄せ ....
壊れてしまったものはもう直せないよ。

困ったように笑って にいさんは
私が持ってきた玩具を私に返した

でも、

そう言いかけて私は思い出す

前に友達が大切にしていたカップを落と ....
今日も詩を書けばいい
古い恋人との思い出を捨てるように
思ったことをノートに書けばいい


人を殺すように
心を 痛めつけるように
自分を そこで 主張するがいい


家に帰れ ....
合体の大和真性童貞とリンダの焼香
画一化された片鱗シーツに少女は月経し
香しき赤飯ファンタスティボ
野薔薇を咲き乱す魔王の恐悦な春の笛を燃やせ

ケルンシンパシー
寄 ....
息子の誕生日に結核で死亡した母方の祖父を無許可で解剖
し短編動画にし「きめぇww」と旧デカルト兼カント道場に貼り
やがった戦後東大界の重鎮某佐々木医師の妻を原爆オナニーズ
にホンダのステ ....
睫毛が燃える

目の前で煌々と

美しい光景だ

眼球の溶ける痛みと引き換えに

美しい光景だ
 
ジミー・ジャズや


ロンドン・コーリング






新型キャデラック




ガンズ・オブ・ブリクストン



ロンゲム・ボヨ




 ....
僕の右手はいつも深爪で
それはバイトの関係上しようがない事で
いつもクッキーの缶の口に貼られた
シールを剥がすのに苦労したり
痒いところに手を伸ばしても
いまいち、こう、快感がなく
ついつ ....
それは突然浮いていた
偶然斜め左から眺めた
モネの睡蓮は左目に浮かびあがり
そのまま浮いていた

美術館を出ても
淡く小さな睡蓮は左斜めに浮遊し
それにだんだん焦点が合わさると
どこか ....
高濱さんのおすすめリスト(196)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ディスプレイの中の私- 番田 自由詩111-11-29
ひとは白を正視しない- 吉岡ペペ ...自由詩7+11-11-28
アレクサンダー・カルダー- TAT自由詩3*11-11-28
絵画の定義- 葉leaf自由詩5*11-11-28
秋の穂ホホホ- 灰泥軽茶自由詩8*11-11-28
レンズ- 草野春心自由詩21*11-11-24
どれもすべてたったひとつの生- ホロウ・ ...散文(批評 ...2*11-11-23
イスラムブルー- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-11-23
ある日私は- 番田 自由詩211-11-18
みずうみの、- tomoaki.t自由詩11*11-11-17
ファントム・ペイン- TAT自由詩4*11-11-17
堕胎- 草野春心自由詩14*11-11-14
ケンタッキーフライドチキンを食べた夜は- 木屋 亞 ...自由詩8*11-11-14
【エール】- つむじま ...自由詩5*11-11-13
枯れ葉- COCO自由詩1311-11-11
ただいま- あおば自由詩9*11-11-11
脳男・マストダイ- ホロウ・ ...自由詩5*11-11-8
なにかの前触れ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...211-11-8
誰もお前の背中で止まるはずないだろ、過ちは体外にしろ、『_誓 ...- 狩心自由詩111-11-8
霧のなかに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...411-11-6
色々- さひ自由詩311-11-3
闇のさなか- 自由詩411-11-3
過失- きりはら ...自由詩411-11-2
世界には詩など、必要ではない- 番田 自由詩211-11-2
フライング・マザーファッカー- キメラ自由詩211-10-29
スクウェア・エニックスのグラウンドリフィール- 反現代死自由詩3+11-10-29
何も犠牲にしない私には- 徘徊メガ ...自由詩511-10-28
クラッシュのために- TAT自由詩2+*11-10-28
眼球を刳り貫き放り投げるバイト- かいぶつ自由詩511-10-28
左目に可視化された睡蓮- 灰泥軽茶自由詩411-10-27

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