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水の吐息
水のしらべ
ながれにそって
そっとさみしさを
うちあける
きらめいて さざめいて
どこまでも すきとおるほどに
きよらかに ながれゆけ
水のうたごえ
水のはなうた
どこへ ....
アスファルトは
いまもなお
死後硬直
から
逃れられることが出来ず
深々と刻まれて
轍でコッカク
を保った
その下

黒い
焦土の
においを
塗りつける
コッカク標本
 ....
夏の
夏の欠片が
こぼれ落ちてた
あの日

僕は
名前も知らない
通りすがりの公園の木陰
芝生に体をあずけながら

空が青く
突くように青く
僕を包む
空に包まれていると
 ....
とおくに住む
あの人はきのう
のいち、になった
十万分だか百万分だか
分からない
のいち、という
数字になった
みんながみんな
ごっちゃになって
失われてゆく
いちどきに
とおく ....
身近な人間が全て死ぬボタンがあればたぶん押す


自分が死ぬボタンがあれば先に押す

俺に殺されるのを哀れだと思うくらいには身近な人々の日常は愛しい

ボタンじゃなくて刃物の類いな ....
うだる夏

蔓をのばし 背をのばす
巻きつく ぐるぐる
行き先はどちらですか 
天ですか それとも天国ですか はたまた地獄
 
我が家は関東と東北の血筋が強いもので
ゴーヤなんてそんな ....
僕は憂鬱って言葉が大好きで
でもそのもの自体は大嫌いなんだ
孤独の仲間入りしてみたくて
それっぽいふりして
そんな風なそぶり

僕は不器用ってのに憧れてて
でも実際は極力器用に生きてるつ ....
8.6、広島。原爆犠牲者慰霊平和記念式典
同日、三里塚。天神峰現地闘争本部(通称・団結小屋)、強制撤去
同日、ロンドン。警察に射殺された男の追悼集会

8.7、お台場。反「韓流」非合法デモ
 ....
防風林を挟んで海
時おり見える青があって
暑い暑い夏のまっすぐな道は揺らめいて

あの水たまりみたいなものは何?
たまに見るよね すごく不思議
あれは逃げ水
蜃気楼の一種さ

逃げ水 ....
事の発端は小さい一言





願わくば避けて通りたい

そんなわけにはいかない

これが16年越しの切り札





小さいかなしさ

小さいたのしさ
 ....
書かなければいけない、と決められたことには
ギリギリまで、おれは、手を着けることはしない
いよいよ時間がなくなって、おまけに
だらしないあくびが出る頃になって、ようやく、手 ....
ジョルジョ・デ・キリコの静止画
大量に発汗する

焦るぜ

外気温 摂氏三六度三分

平熱だと医者は言う

医者の持つ寒暖計はデジタルだが、
モノクロのため眼がしょぼつく

熱 ....
五つとひとつの指で実をささえ
右は左の午後を見わたした
こぼれゆくものを
見わたした


鉄とガラスのはざまの蜘蛛
ずっと光を投げつづけている
陽でも灯でもない
雨の ....
みずうみへ
冷蔵庫から取り出した氷たちを口いっぱいにつめこんで走った
夏休みのティーンエイジャーはただただ暇だったのである
ウェディングドレスは溶けだし足手まとい管理職就任
主人はストーカ ....
柑橘類が口の中で甘く香っている。心の片隅では炭酸が甘くはじけ飛んでいる。グラスの中のひと欠片の氷を競い合うようにして、夕暮れが喉もとに下りてくる。縁側の置石に手酌するように水をまく。ラムネ色の短い .... 六時の
時報を聞いたからあと300秒で天井が落ちてくる。部屋番号の素数には意味がない。棚に飾られているフィギュアは四肢を切断して並び変えておいたのだが、部屋の上下側面はコンクリートで覆われている。
 ....
ろ過していったらどうなるだろう
なにが残るだろう
周りにギトギトした
ヨゴレをつけながら
こされてゆく
わたしという成分

少しぐらい
優しさとか 思いやりとか
あるのだろうか あっ ....
     
古い絵本は古い本棚の奥にしまい込まれていた。埃を掃ってから古い時代の時間を巻き戻してみた。水が難しそうな顔をして、山奥からからこぼれ落ちてきた木の実と話をしている。木々が立ち姿を気にしな ....
「序説∧序奏」
 

   * 

     *

  ***
 ****
 愛らしい風を
  振り撒いて
  感傷を仄めかせ
   君に入っていく
    恐るべ ....
リズムがどこにもみじんもなかった
ぼくはじゃない ぼくはがいらない
切れ込みを入れて言葉をきり捨て
紙の繊維が仮根になるまで
叩き千切り包丁で
かこんかこんか 淡々たん

ぼくはがなけれ ....
汚物は腐敗しない

腐敗しないどころか

浄化されてゆく

浄化されたものは腐敗してゆく

浄化されればされるほど

腐敗は目につき鼻につく


肉体とはなんだろう

百 ....
今日も街には
愛のうたがあふれ
恋人たちは
夜のホテルへ急ぐ

阿部さんの提唱した美しい国は
愛国の印刷物を過剰に生産し
鳩山さんの友愛も
この国を
みごとに迷走させ

隣のねー ....
当たり前の素材。
器を囲んでの食事。
道具を手にした採集。

地割れしない程度に杭を打つ。
大事に至らない躓きを繰り返して
もう杭については、お手のものだと思った矢先の躓き。

(地割 ....
ぼくらがまだ人間になるまえのはなしだ。
うそつきばかりがいるから、みんなだまされるし、だますこともへいきで、
みうしなってしまったのだろう。
とむらう、とむらう。
なぜぼくらは人間にうまれ ....
朝早くのまだ太陽が有頂天でない時刻に、New zealandの片田舎の都会。裏路地の階段の下に住んでいる少年、足の裏が靴の底よりかたいのよ、サンダルを盗んでいったらいいんだ。虹色に騒がれた名画のよ ....   言いたかったのですか
  ほんとうに
  どうしても
  そんなにきつく
  血がでるくらいきつく
  くちびるを噛みしめてまで



  ほんとうに言いたかったのですか ....
夜、は
首筋からこぼれ落ちて
かすかに甘い蜜のにおいを
隠している

命令に逆らいたい鳥たちが
もうじきそれに気づくだろう

囲いはすでに
万全なのだ



風がかく ....
病み上がりのうえでの整列。
余所余所しい偶然のまえで
滑車の滑りを
いつも以上に強くしてやった。

足元をかすめた後は、後尾へ向かうだけ。

その行為の言い訳は
既に滑車の下敷きとなっ ....
これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけ .... われわれは
そこにあるものを みるのではなく
みたしゅんかんに 想像力
で、作り出している つくり
だしている・・・ ないものを
あるがために するために

わたしは われめのだんぺん、 ....
中川達矢さんの自由詩おすすめリスト(241)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水のいのち- 佐々木青自由詩6+*11-8-17
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