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まず
音が出てゆき
次に
色が出ていった

そして
文字が去り
時間が去った

残った
ささやかな温度を
抱きしめて
抱きしめて
眠る

飢えも
渇きも
なかった ....
ティッシュペーパーに百円ショップのサインペンで絵を書いていたよね。いちばん毒々しい色合いになるからって。僕は意味がわからなかったけど、なんとなくかなしい感じにえがかれるティッシュペーパー嫌いじゃな .... これ以上泣いたり笑ったりできないくらいに疲れてそれでもお金は味方だと思った。一粒500円のチョコレートを買ったり髪の色を5日ごとに変えたりしてそれでやっと立てている感じがした。洋服より下着にお金をかけ .... 庭は
しめっている

しずかに
でも
着実に

窓際には
枯れた花が
咲いている

わたしは
濡れた戸を背に
立っている

あなたが
部屋のなかにいるのがみえる
 ....
抱えるほどに
桃を買って
浴槽に投げ入れる

熟れながら
毛はかたく
肌にするどい

桃とわたしの内側は
べたべたしてきている
意識の断片が浴槽に張り付いていて書き終わったら全てが水の中にあるといいなと思う。
中川達矢さんのはるなさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふるえて- はるな自由詩411-11-25
つたの洋館- はるな自由詩711-8-17
嘔吐- はるな自由詩811-8-8
致死量の幸福- はるな自由詩411-8-5
べたべた- はるな自由詩211-7-27
死に気- はるな自由詩311-7-24

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