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ぷちんぷちん
はじかれた心だけ飛んでけ
種だって遠くへ
飛ぶから命はつながる
いらないものいかせるかもって
君はフリマとかだいすきで
持ってった分より
持ち帰る方が楽しみみたい
....
決して手に入らないであろう
0000のことを
知るだけ無駄だけど
たまに
のぞいたり
するのは
決して手に入らないから
しかし
3000円払う
労働の対価として
そして
白い手袋 ....
ビンに入ったボーキサイトの見本を
男は理科室から盗んで逃げた
俺にはアルミニウムが必要だ
俺にはアルミニウムが必要だ
何度も自分に言い聞かせ
蒸し暑い住宅街の闇を疾走する
息 ....
探査星という名前の
もう戻ってこない人工矮星を
私たちは見送っている
稜線に海面が沈み
草原がブルーに染まっていく
追いかけるように
次々と浮かび上がる船団は
私たちの乗れなかった最後の ....
放射能浴びて死のうかのう
農家と漁師が呟いている
農家も酪農家も
放射能で死ぬ前に
自ら命を絶った
あの地震生き抜いて
死んだ
あんなにも抱き合い
命をも
抱き合い
優しさ ....
人は君を使い捨て
形だけの合掌で土に葬る
その時 君の骸は地中深くに埋葬されて
誰のものとも分からぬ物へと変貌する
その時 君は泣いているのか笑っているのか分からない
生きているのは「今」な ....
波打ち際に
打ち上げられた
白
い木の
生
の部分が
別の情報
に置き
換えられ
死
はそれを
流木へと
昇華していった
白
い影が
太陽光に焼かれて
炭化してゆく ....
川のように
網のように
体液が流れる
私はあなたという太陽の
光を浴びて
生きる力を得る
一枚の葉のようなもの
でも体液の流れは
あくまで内に秘めなければ
なりません
裸に ....
なまえをつけようね
あなたの
たましいに届くように
大声で伝えるね
きっと
忘れないでね
なまえをつけようね
しだいに
それは漢 ....
公園のブランコ脇で
おさなごが泣いている
おとなとちがって
大声で泣いている
わがままだろうと けんかだろうと
そこに罪はない
公園は森影のベンチで
若者同志が ....
宇宙に開かれた水の滴の
泥の堆積
火の木っ端に
夢が沈む
雲の破片の沈殿物 また水の滴
屋敷の塀の高さに隠されていた
思い出のくす玉が
ロートルな部屋に輝く
ミラーボールの乱反射 ....
神の手が、空の光りをも覆い隠す神の手が、日本の空を隠した時には誰も気がつかず、あるいは日本人特有の気質のためか、誰も神の手を口にしないうちに、その手は日本を越え、ひとつの海に浸し、海面を撫でるよう ....
受精で
創造されたもの
壁のない部屋が荒れ狂う大宇宙のはるか彼方を漂っていた
巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨巨 巨巨 あ 巨巨巨
巨大なたたずまいが四億の夜を硬化 ....
「普通」や「常識」という単語を好き好んで使う人ほど
それらの言葉の示す意味がどれほど流動的で且つ恣意的であるか理解していないものである
そもそもスーパーの駐車場にカートを置き去りにする人間の語 ....
私には神様がいた
美しく
正しく
何者にも代えがたいものだった
それは正しかった
それは美しかった
それは強かった
それは清らかで
何者も及ばなかった
それだけが ....
今日は何度も芋虫をみた
全員私にむかって這ってきた
山になり谷になり
もくもく もくもく這ってきた
おおこわ
そう思ったのに見つめてしまう
もくもく もくもくと 背中が移動するから
....
ある者は明日の天気ばかりを気に掛け
ある者は日常を吉凶で決め付け
ある者は社会の抑圧に負けて自らを失い
ある者は生を誤魔化すための金に執着し
ある者は惰性で一日一日を遣り過ごす
空っぽな ....
諦めることをやめるな
(万力の)気魄をこめて
/諦めよ
わたしたちは一つ屋根の下にいた、熱心
な三角(元帥)のまえに集合し、気候 ....
大人になる度に言葉を失っていく
使わなくて良い言葉を知る
使ってはいけない言葉の存在を知る
詩と言われるものが儚く脆いと感じる
見下した言葉
軽い文字で溢れて ....
薄明の時計の刻む音は、
いつまでも初まりを歩み
エボナイトの光沢がにおう黒光り
遠い山脈は墨色に燃えて春の
おとずれをいまかと願う白日の、
足もとにも咲く花の。。
残雪へ便 ....
書きたいと
ひたすらに願うゆうべに眠る
ことばは
季節を持っていて
と同時に時間も持っている
私はいつも
それらを扱いきれず手放してしまう
夏、は早朝に海に向かって走っている
そう ....
いつものように
祝辞が始まる
この宴に集う者たちが
退屈を共有する合図となる
今日の見せ物たる事を
志願した新郎新婦は
体の向きすら
自分達では決められない
結婚すれば ....
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる
雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
ビルの隣にビルが立っていた。
ひどく咳き込んでいた。
ビルは私に煙草を請うた。
煙草は吸わないのでその旨を告げた。
ビルの隣に建っているビルに入った。
壁の薄汚れたビルだった。
....
悲しむを一緒に感じたなら
それを足場に踏ん張れる。
その上に積む 悲しむの在り様は
枝葉末節まで合わせなくていい。
それでも
土壌になってるはずの気持ちは
一緒に探れる。
探りつつも生ま ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ
どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
夜の空にかかる大きな河を
私はまだ肉眼で見たことが
ないのです
日常生活の光は
私に空を見ることなど
許してはくれない
私が疲れて眠っている間に
胸の奥から生まれてきた
誰にも ....
1.社会
職場に社会があり
学校に社会がある
家庭に
託児所に
公園に社会がある
{引用= 夕餉の時間
うつろなサイレンとともに
社会の ....
何だったのか
18時27分は書き換えられた
何をおもった
わたしは何かおもったはずなのに
まるでわからない
(何か、何か、何かをしてやりたいのに)
何かが足りないんだ
(何かは足りて ....
一、
君はすでにその時、落としていたんだよ、君の、愛ってやつを。店員は私の顔を覗き込んで、少しいらいらして言った。私と店員はごみ箱に落とした万年筆を、閉店後に探さなければならなかった。私の愛 ....
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