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飢えた。中身が蒸発して底にこびり付いた消化不良のカスが、見える。水ではちっとも、うるけない。親指の皮に見えるカスが胃に張り付いていてピロリ菌も息が、出来ない。消化不良。消化不良で飢えた。飢えは続い ....
朝早くのまだ太陽が有頂天でない時刻に、New zealandの片田舎の都会。裏路地の階段の下に住んでいる少年、足の裏が靴の底よりかたいのよ、サンダルを盗んでいったらいいんだ。虹色に騒がれた名画のよ ....
言葉の中を泳いでいた。
やがて小さな言葉に行くほかなくなった。
そこに潜り込まねばならず、感覚でしかないが引き寄せられたのち、言葉は残らず去ってしまった。
目を覚ますと、それでまた言葉の海が ....
汚れている
唾から、
細菌が見つかる
手の平に、
零れ落ちる
ほろほろと役立たずに
いびつな皮膚が、
落っこちている
ふやけて出来た凹凸が
小腸の柔毛のように
吸収している
....
女は
口汚く
男を罵っている
酒のいきおいか
それは
女の本心か
しなやかな体つきとは
反して
雨が降った後の
コンクリートのように
舐め上げたら
舌から血が流れ ....
朝からチョークで
線を引いていた
家にチョークで
線を引いていた
夜に引いた線が
触れられたり踏まれたりして
薄く消えかかっていたからだった
ぴょんと飛び越えたり
軽く跨いだりして ....
放射能浴びて死のうかのう
農家と漁師が呟いている
農家も酪農家も
放射能で死ぬ前に
自ら命を絶った
あの地震生き抜いて
死んだ
あんなにも抱き合い
命をも
抱き合い
優しさ ....
神の手が、空の光りをも覆い隠す神の手が、日本の空を隠した時には誰も気がつかず、あるいは日本人特有の気質のためか、誰も神の手を口にしないうちに、その手は日本を越え、ひとつの海に浸し、海面を撫でるよう ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ
どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
一、
君はすでにその時、落としていたんだよ、君の、愛ってやつを。店員は私の顔を覗き込んで、少しいらいらして言った。私と店員はごみ箱に落とした万年筆を、閉店後に探さなければならなかった。私の愛 ....
息を吐きながら
ようようと私を呼ぶ
大人の群れが
次々と
私の肩に触れる
大人たちの手は
水槽からはい出たのか
冷たく染み込み
オディロンの絵から
生え現れたのか
内奥のほうに ....
平らな川に
風が夢見る
どちらが上流で下流なので
しょうか
細かな波音が
聞こえるくらい傍にいても
それはわからぬのでした
祖先の祟りが身体の中で眠っている。彼らを眠らせるために薬を飲み、その副作用で唾液を口に溜め込みながら、草原のなかに立たされている。草原はホテルの隙間に現れる、古い虚構の中に置かれた、アメリカの地雷 ....
中川達矢さんの長押 新さんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
吾郎
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長押 新
自由詩
4*
11-12-8
1872年_足の裏
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長押 新
自由詩
2*
11-8-12
The_eternity_is_on_the_stove.
-
長押 新
自由詩
1*
11-7-20
赤々と汚れている
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長押 新
自由詩
1*
11-7-18
女
-
長押 新
自由詩
3*
11-7-8
チョーク
-
長押 新
自由詩
4*
11-7-4
座る
-
長押 新
自由詩
4*
11-7-3
シー
-
長押 新
自由詩
1*
11-7-2
一輪と
-
長押 新
自由詩
3*
11-6-26
レシートと店員
-
長押 新
自由詩
4*
11-6-24
髪が抜け落ちる
-
長押 新
自由詩
2*
11-6-23
リバーという川
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長押 新
自由詩
1*
11-6-22
失楽園
-
長押 新
自由詩
3*
11-6-21
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