仕事帰りにスーパーで　きんぴらごぼうを買った
私はこのきんぴらごぼうを作ってくれた人を知らない
きんぴらごぼうを作ってくれた人も私を知らない
でも
きんぴらごぼうは美味しい

きんぴらごぼ　.... 　　　　　　あつい雲に夜空は覆われ
　　　　　　月の光がとどきません
　　　　　　それでも夜空をみあげ
　　　　　　かすかな光を探すのです
　　　　　　愛を謡う千の夜がありました
　　　　.... ごめんなさいという声が聴こえる　暗い影のなかからすすり泣く声が聴こえる
闇より深い音がみえる　誰かがそこでもがいている気がする
俺は言葉を知らない　だから、たしかに伝えることはできない
でももし　.... がたたん
ごととん
外は
いつのまにか暗く
ここまでは来たことがある
という駅を通り過ぎて
全く
知らない場所

予想通りの
小さな駅
どこで降りても
スーパーがあって
コン　.... 君が居ない未来のこと
明日からはちゃんと考えなきゃな
今日こそこれが最後で
それがこれで何回目？

すり切れるような音に怯えてた
粒だった日々を足の裏で踏みつぶした
悲しいを想像ばかりし　.... さよなら切り取って積み上げている ＬＤだの、ＡＤＨＤだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に　世間は余計な名前を被せたがる
だけど　お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上　e　が入る
　.... 地面に足が着いていない気がして
ピンク色の体温計、コンマ２桁
もう何年も基礎体温など測っていないが
舌下に　滑らせる



短い電子音
微熱
横になるほどではない
が
正常ではな　.... １から１０まで説明しない
３や７は自由に泳がせてみる
２や５はもう好き勝手に
現代詩だから、
夏休みの中学校から響く
ブラスバンド部の練習が
足を止めさせるのです
胸がはりさけて
現代　.... 帰ってごはんを食べたら
すぐ寝てしまい
足がつって起きる
しばらく悶えて
無性にアイスが食べたくなって
夜道を自転車で走るのがとても心地が良い

新鮮な空気がヒタヒタと肌を潤す
そうい　.... 　　マフィンはいらないよ
　　くたびれた風のように
　　もうここを出ていくから



　　皺のとれぬシャツのために
　　ハーモニカを吹いてくれよ
　　冷めたコーヒーをすするよう　.... 少し曲がってしまった空間の
端から端を銀河と呼んでみて
言葉を彩る意味でも掲げれば
誰の一人も傷つくことないし
明日はいたって明日だろうし
パンダは関係なしに笹食うし
 
　.... まくらを抱えてすみっこへ
あざだらけの脳みそを抱きこんで
痛む歯を舌で舐めている

でもあたしは愛されている
覚えていないくらいむかし
あたしはだれかにキスされたから
歯が全部溶けて　.... 魚編の漢字が好きだ
目から鱗という言葉が好きだ
逆鱗に触れるという言葉が好きだ
そして　わたしの言葉を読んでくれるだろう　そんな　あなたが好きだ

回遊する魚のように
　.... 　
　
犬の耳を触る
どこか遠くで
冷たい信号機と
同じ匂いがしていて
生きていくことが
懐かしく思えた
今日、初めて
歌を作った
雲の下に捨てれた
鍵盤のないピアノに
腰掛け　.... ひとつ先のコンビニまで
遠回りする
ガムの味がしなくなるまで
遠回りする

はにかむ放置自転車
居眠りするガードレール
さえずり合う人の影
能天気に踊る前髪

温んだ街の喧騒が　.... 食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が　みみなので
工房の全ての音が　.... と
ある日の深夜

僕をじっと見る
餌の器をじっと見る
再び僕をじっと見る

知らんぷりして
パソコンに向かっていると
いつの間にか後ろに回り込んで
爪が出ていない肉球で
僕　.... 　さて、お待たせしました。好評につき、Ｗ．Ｋ．の二回目になります。お待たせ？好評？と疑問に思ったお茶の間のあなた、そう、あなたですYO。その疑問はあながち間違いではない、と何となく思います、立証できな　.... 　
　
窓を開けて欲しい、と男は言った
壁しかない部屋だった
窓を開けた、とわたしは嘘をついた
男は両手を広げると
嘘の窓から青空へと飛び去った
ひとり残され
部屋を丁寧に折りたたみ
　.... 僕は今日
死んでしまった
そんなつもりではなかったけど
とにかく
死んでしまった


誰が一番最初に
僕の死体を見つけるだろうか
体中から汚物を撒き散らす
惨めったらしいこ　.... あん
もっと私だけ見てください
愛してください
布団の中に潜って見る夢の話し
そうして耽るひとりあそび
あなたがすきです
ゆめにも出たような言葉
ゲームで見た月があまりにも美しくて泣けた　.... ぞうきんがけでもありません

クッキーなんてやきません

ただ、たいくつなにちようび

いのるように

ハーモニカをみがくんです










　.... ほとんど　売れないので
こまかく　ちぎって
鳥たちに　くれてやる
ごくまれに　心に
翼をもつひとが　買いにくる あなたは　いま
せかいよりも
ふかく　ねむっている
その　ゆめのなかで
わたしは　いかされている



*BGM→http://www5a.biglobe.ne.jp/~eis/j/h　.... 木彫りのゴリラを作った
魂をこめたつもりが
こもったのは悲しみだった
真夜中彼はがんがん胸を叩いて吠える
号泣だ
朝、机の上の涙の水溜りに半べそでモップかけてる
あんまりか　.... せかいを　吸いつくそうと
夏の日を　謳歌した
わたしが　いっぴき
百科事典の　ページのあいだで
つぶれて　死んでいた 二月、
薄明るい空の向こうに
何があるのか、あたしは知らない。


人さし指に触れた白い骨は
堅くてさらさらと乾いていて
同じものがこの体の中に潜んでいるのだ、
と思うと、酷く　.... わかんなくていいよ
そういってウミスズメは
うなだれて水に入った
ここの漁師たちは野蛮だから
ライフルを持って船に乗る
水面下を飛ぶように泳ぐ君を散弾で撃って
ああ　そうさ　.... せかいの　おわりに
きみとだけは　いっしょに
いたくないと　いわれたら
がんばって
せかいを　すくう

大西　チハルさんのおすすめリスト（339）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
もしかすると＿生きていることは孤独じゃないかもしれない	- ichirou	自由詩	19+*	14-1-13
月光	- 石田とわ	自由詩	16*	13-7-25
声	- 十二支蝶	自由詩	1	13-7-24
知らない人と	- チアーヌ	自由詩	11	13-7-23
ラストシーン	- ボトルシ ...	自由詩	1	13-7-23
さよなら切り取って積み上げている	- 北大路京 ...	自由詩	3	13-7-23
マリはマリなのだから	- 夏美かを ...	自由詩	40*	13-7-21
37.24℃	- 伊織	自由詩	4*	13-7-16
１２３４５６７８９_____________________ ...	- 左屋百色	自由詩	9*	13-7-16
夜風とアイス	- 灰泥軽茶	自由詩	8	13-7-14
マフィン	- 草野春心	自由詩	8	13-7-13
パンダは関係なしに笹食うし	- ブルース ...	自由詩	11*	13-7-11
虫歯	- はるな	自由詩	9	13-7-4
ホッチキスでとめただけの簡単な詩集、でもそれを君は本と呼んで	- るるりら	自由詩	23*	12-11-23
age38	- たもつ	自由詩	7	12-3-31
遠回り	- nonya	自由詩	24*	12-3-29
みみ	- そらの珊 ...	自由詩	26*	12-2-21
鳴かない猫	- nonya	自由詩	27*	12-2-11
Ｗ．Ｋ．第二回「フィッシュマンズ『空中キャンプ』〜赤ちゃんの ...	- たもつ	散文(批評 ...	5*	11-8-15
交差点	- たもつ	自由詩	25	10-6-23
イアン・カーティスに花束を	- 寒雪	自由詩	2	10-5-30
パソコンの前から、	- ki	自由詩	1	10-4-13
スナフキンのしごと	- 末上シン	自由詩	5	08-5-21
そろもん（雲のパン屋さんの話）	- みつべえ	自由詩	11	07-3-22
そろもん（忌日の話）	- みつべえ	自由詩	6	07-3-17
魂	- 水在らあ ...	自由詩	29*	07-3-6
そろもん（いい天気なので本の虫干しをしたときの話）	- みつべえ	自由詩	15	07-2-27
二月、薄明るい空の向こうに	- 有邑空玖	自由詩	9*	07-2-25
知っているか	- 水在らあ ...	自由詩	32*	07-2-24
そろもん（ヒロイズムの話）	- みつべえ	自由詩	18	07-2-17

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