すべてのおすすめ
ほとんど 売れないので
こまかく ちぎって
鳥たちに くれてやる
ごくまれに 心に
翼をもつひとが 買いにくる
あなたは いま
せかいよりも
ふかく ねむっている
その ゆめのなかで
わたしは いかされている
*BGM→http://www5a.biglobe.ne.jp/~eis/j/h ....
せかいを 吸いつくそうと
夏の日を 謳歌した
わたしが いっぴき
百科事典の ページのあいだで
つぶれて 死んでいた
せかいの おわりに
きみとだけは いっしょに
いたくないと いわれたら
がんばって
せかいを すくう
暗い道でも みうしなわずに
ついて行けるように と
契りを むすんだ
おとこの 背中に
灯火と星を 刺繍した
ほしいものは やおら
灰のように くずれる
ためらうな
どうせ後悔するのなら
手をのばせ
BGM→http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/tan ....
腰のまがったひとが
夜のとばりに 星をうえていた
しんぼうづよく ことばを
なくす過程が 大切なのです
と おしえてくれた
もっと言葉に まみれよう
ぼくらは いのちが
水から うまれた道を
混沌と清純をつらぬいて
原初の呼吸まで さかのぼる魚です
なにも言わずに
雲をしぼっては
しずくを たらしてくれた
みずいろの影が
塔のように たっている
手をつながない
なかよくしない
月のうらがわを
のぞいても
とびこんだりしない
谷の底に静かな村がある
昼の光が色あせて
働く人たちが 夢もみず
疲労のなかに眠ると
月と星が そこから昇る
うすい月が窓までおりてきて
わたしの絶望を笑うのだった
からっぽになったところで出発だ
ほんとうの旅は いまからはじまる
なんて こともなげに言うのだった
大西 チハルさんのみつべえさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
そろもん(雲のパン屋さんの話)
-
みつべえ
自由詩
11
07-3-22
そろもん(忌日の話)
-
みつべえ
自由詩
6
07-3-17
そろもん(いい天気なので本の虫干しをしたときの話)
-
みつべえ
自由詩
15
07-2-27
そろもん(ヒロイズムの話)
-
みつべえ
自由詩
18
07-2-17
そろもん(ステッチャーの話)
-
みつべえ
自由詩
7
07-2-7
そろもん(バラの話)
-
みつべえ
自由詩
7
06-12-12
そろもん(導師の話)
-
みつべえ
自由詩
8
06-12-2
そろもん(歴史的現在の話)
-
みつべえ
自由詩
7
06-5-31
そろもん(師匠の話)
-
みつべえ
自由詩
4
06-5-10
そろもん(マナーの話)
-
みつべえ
自由詩
8
06-4-26
そろもん(静かな村の話)
-
みつべえ
自由詩
6
05-8-13
そろもん(月夜の話)
-
みつべえ
自由詩
15
05-7-14
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する