海の底に潜む深海魚が
巨大な目で
わずかな光をとらえるように
目をこらしていましょう

そうすれば
この暗闇に
光を見いだせるはず

貴方の隣にいると
いつも泡のように
綺麗な言 ....
兵蔵さんのお顔を 息子さんは知らない
息子さんは知らないのだから お孫さんは全くわからない

お名前は 存じております
この街の 開墾のために入られて
のちに
戦地へと向かわれた御方です
 ....
太陽の光に 目が眩んだ

外に出ると
誰かと肩がぶつかって

紙切れみたいに
尻餅をつく

ぐるぐるまわる
早送りの世界に目が回って

いくらカウントとられても
立ち上がれない ....
夜更けにひとり目覚めていたり
残業のあと酒くさい終電にすわっていたり
まだ朝も暗い道を急ぎ歩いていたり
あるいは騒がしいファーストフードショップで
ふとお喋りがとぎれたり

そんなとき
 ....
これは これでいい

あれも まずまず いいだろう

それは まあまあ かまわない

そちらは そんなもんだろう

あちらは きびしくなってきた

こっちは これでは ちと まずい ....
せかいのきを 
みつめていると
ああ おおきいね

だれにも
かぞえられないほど
えだわかれして
たいへんだね

ひとつひとつのえだに
はっぱがついて
あったかいね

ねもと ....
{引用=春のうららの ふあら ふわら

雪 かしら?
どこかしら 届く ぬくもり

ふあら ふわら

おひさまに 気づかれないように
かくれんぼ してた のに

みつかっちゃっ た ....
きっぱりと割り切れるものは

割り切れないものたちに

負けてしまった

くるりと円いものは

いびつなものたちに

負けてしまった

さらさらと流れるものは

意固地に止 ....
無闇に 夏が好きだった

何もかも心開け放して

えんえんと暑くてたまらない中を

息はずませながら歩く

汗まみれの夏が好きだった


今は 冬もなかなかに好きだ

ストー ....
変色を免れていたあの日彼が歌集に閉じた水色の蝶


傷ついて体操座りで一千年蝶の呼吸と風化を見てた


美少年微笑している美少女の水晶体の奥でこはれる


もういちど橙いろの明るさに ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
茶碗の中につがれた
乾燥した お茶の葉
の だし水

海から
山から
やってきて

とことこ 二階に
あげられて

私のものだ
わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで

なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐがら おぎでしゃ

みぢ こしゃねば あるがれねべた
ゆぎっこ つもって あるがれねべた 
 ....
何も言わないで

静かに

そこに立っているものが

見えてしまったので

酒飲んでも無駄

泣いても無駄

うつむいても無駄

何も言わないで

静かに

そこに ....
寝転んで椿に話しかけるとき午後の紅茶もすでに冷たし


海のない地表の上を航海す既に明日も干乾びている


夕映えの冬の湖凍りつく阿修羅のごとく人生は鬼


バランスをなくしたきみは ....
あたしの届かないとこにいる
そう、背伸びしてた
けど近づきたくて今日も相槌うんうん
太陽が静寂にバトンを渡して
今日もお酒を少し飲んだ私は考え事
そう、また考えてた
隣で友達が話してる
 ....
北海道みたいにきれいなきみの街 迷彩服で匍匐前進


堤防にきみと二人で座り込む恋と平和を浪費するため


溶けてゆく定めを今は忘れつつささやくように降り積もるきみ


よみがえる王 ....
穏やかな
心地 は たらちねの

手編みの靴下 ぼっこの手袋
編み返して セーター

あかぎれの
温もり に うもれて 眠り ます
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき


みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように


屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機


焦がれて ....
晴れ、のち
そこで途切れてしまったので
新聞をひらいてみるけれど
晴れ、のち
そこから先が空欄になってしまう
捜索願
明日の空模様はどのあたりで行方不明でしょう


夜中
日付を越 ....
蒼い 空に とけ込むように そまっていった 雲が 届けようとした 白い 水晶

いたい

風は さすように それを 運んだ

*

西の空の片隅で眠る冬は くぐもり

風の花 ....
たぶんきみたぶんきみだと思うんだマリーゴールドみたいな空だ


ハート型に切り抜かれてるきみのむね猟銃くわえる真似をしてみる


きみのため蛍光灯を次々とつけてゆくからどんどん消しな

 ....
立ち込める黒い雲の下で
ずっと穴を掘っている
解体されたぼくらの恋の死体を
埋める為
街は夜の鏡のように静かで
鳥たちはみな盲目の眠りのなか
指は、もはや僕の指ではない
きみと何年もの間 ....
あまんぢゃく
あの子に くっついて 離れない
あまんぢゃく あの子 と
あんなに仲良く 遊んでるのに・・・
{引用=
北風吹いて突然 真っ暗な空おりてきた 午後
つぶつぶは ひょうひょう ....
そのこは 祖母や両親に褒められることが何よりも嬉しかった。
長女であったことがそうさせたのか、弟や妹のように自分の思いを上手に言葉で表現できないので、言葉の代わりに喜んでもらえることを一生懸命に考え ....
翼がほしいって
貴方は言う

力強い翼があれば
広い広い空を自由に羽ばたいてゆくだろう
そしてどこまでもゆくだろう
見たことのない大陸の
想像したこともない遠い空へ

それを聞きなが ....
言葉を通した色々な表現に触れる機会が多くなった今日この頃

基本的に私が「死」を表現する時は その言葉に深く触れないように でも 微妙に近くを泳ぐ(私は金づちなので泳げません^^;)言葉で表現する ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
絵の具が描きたかったのは 校庭のブランコの横の大きな一本の木だった。
一枚 一枚、 葉っぱさん達は 気持ちよさそうに 揺れていた。
「はじめまして・・ 」と お話しをされてきたのは、少し右寄りの  ....
あの人は悲しい人だった

公園のベンチで

名も無い詩人の詩集を読んでいた

落葉を栞代わりに挟んでいた


あの人は悲しい人だった

誤字脱字だらけの

名も無い詩人の詩集 ....
草野大悟さんのおすすめリスト(530)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
希望について- 佐々宝砂自由詩8*05-1-11
兵蔵さん- ひより散文(批評 ...7*05-1-10
シーラカンス- みもる自由詩2*05-1-10
目覚めよと呼ぶ声ではなく- 佐々宝砂自由詩405-1-10
さて- こむ未詩・独白105-1-9
世界樹- こむ自由詩8*05-1-8
ふあら_ふわら- ひより未詩・独白16*05-1-2
負けてはいない- こむ自由詩4*05-1-2
夏と冬- こむ自由詩205-1-2
第六世界- 本木はじ ...短歌805-1-1
2005.1.1- いとう未詩・独白3505-1-1
太陽のもの- 砂木自由詩5*04-12-29
ちみで_雪- 砂木自由詩13*04-12-26
立っているもの- こむ自由詩304-12-25
REDMEDICINE- 本木はじ ...短歌604-12-23
うんうん- 自由詩204-12-23
千年浮遊- 本木はじ ...短歌504-12-22
たらちねの- ひより自由詩6*04-12-19
若者的最高峰- 本木はじ ...短歌1204-12-12
晴れ、のち- 霜天自由詩704-12-11
冬の便り_-_7編__-- ひより未詩・独白6*04-12-10
そよ風のバラード- 本木はじ ...短歌704-12-7
空葬- 本木はじ ...自由詩904-11-28
あまんぢゃく- ひより未詩・独白10*04-11-27
そのこ- ひより未詩・独白9*04-11-26
自由について- 佐々宝砂自由詩204-11-21
こんな風に生きてます(*^^*)b- ひより散文(批評 ...9*04-11-19
少年少女探歌- 本木はじ ...短歌1304-11-14
一枚の絵- ひより散文(批評 ...8*04-11-10
★113_ボクノ、シシュウ- 貴水 水 ...自由詩9*04-11-10

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18