あおいの野に吹く風を追いかけて
転ばぬ 先 へ

君は風になり するり 水面の音に
消ゆ

そばだて て
それだけを拾おうとして 風は

流る る
かのん、は
「入院」がだいきらい

だから高熱で白目をむいて
こんなにも
「あつくてさむいよお」ってふるえているのに
「いきたくないの」って
ベッドから起き上がっておかあさんにしがみつく ....
あなたを誘って

映画でも観たいけれど

観たい映画がないんだ


あなたを誘って

食事に行きたいけれど

誘いたい店がないんだ


俺は自分がいやだと

何だかんだ ....
ゆっくりと ためいき
ジェムストーンのひとりごとに

生きているものなら 好きでした
手あたりしだいにつかまえていたトンボ

実は お酒も飲みました
煙草はやめました

鉱石ならブル ....
忘れてる憶えていない僕たちはいつからここにひとりでいるの


真っ二つに裂ける桃です落下して蟻がたかって朽ちてさよなら


この場所からもっとも遠いところとはたとえばあなたの微笑むところ
 ....
君がくれた

手紙の束をどうしよう


黙って二人

レンタルビデオをみた日は

もう帰らない


仕事の帰り

チーズケーキを二つだけ買った日は

もう戻らない

 ....
いつまでも臨戦状態てのひらを開かないから握れないのよ


なにもかもこぼれてしまうふちのないコップをさがすいまもぼとぼと


パラシュートやんわりひらく恋人と喧嘩した夜はなすこのひと

 ....
夕方になると

俺を呼ぶ電話が入る

俺は真夜中のゴールキーパー

真夜中だけ

ゴールを守ることを許される


俺が守るのは

俺と俺の仲間達


夜になると気がふれ ....
雨の日にてんとう虫を探すよりむづかしいこと考えていた


ゆれている壁の写真や金魚鉢自信を失くしたきみにゆれてる


驚いた山の紅葉へたくそなきみの手編みのマフラーそっくり


霧の ....
イメージの中では ブルーの球体

1枚 膜をへだてて

違う時間を 生きるしかなくて


イメージの外では

灰色の なんでもないもの

あちこちの隙間から 入り込んできて

 ....
特に何も言うことのない 細胞分裂

アフタヌーンのアフタヌーン

えらくしゃかりきな 真夜中の哲学

夕暮れ時の魔法使い

砂と砂と砂

金色の排水口

45度傾いた 口笛
 ....
あいの おしり

よろこびの おしり

なぐさめの おしり

しんでしまった おしり

いきている おしり

うたの おしり

はなさく おしり

げいじゅつの おしり
 ....
空中に放り投げたる自転車の車輪の下の花びらが好き


背景として描かれる枯野にてかんざし拾うそれはゆうやけ


水没す古代遺跡の燭台にふたたび炎が灯る邂逅


風邪薬ばらまく園児裏山 ....
“信じる”って何ですか?
“信じろ”って誰をですか?
友達を信じろ?人を信じろ?
そんなモノ信じられるはず
         ないでしょ?
信じて何になりますか?
ただ、信じれば裏切られる ....
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと

最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと

僕は時のパズルと戯れながら ....
目を閉じて目を閉じないで目を閉じてそんな器用な真似はできない


手応えを感じているの?ラケットにガットも張らずに打ち返すきみ


舌を出し振り返るきみほらそこに妖精みたいな花が咲いてる
 ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
そこに居てくれる それだけの 幸せ

寄り添っていると ほっ とする 我が侭な ひととき

不意をつく

我が侭の上をゆく あなた と いふ人
眠ってるそうではなくて沈黙よあなたを葬るながいまばたき


肉食の僕を嫌いと言うきみもすでに世界に捕食されてる


夜遅く広い畑に穴を掘り埋めるという名の行為を見てた


寄り添って ....
冬の陽射しの中

公園のベンチに座って

君のことを想う


悲しみの後には

きっと喜びが来る

凍りついた涙も

きっと雪解けのようになくなる


冬の陽射しの中
 ....
君は

冬の湖に白鳥を観に行きたいって

言ってたね


お互いの休みが合わなかったり

忙しかったり

すれ違った日々もあったけれど

僕たちは乗り越えてきたね

冬の ....
おとぎばなしで
ねむらせてください

ちいさな わらやね
ふりつむゆきで
ねむらせてください

おにさんのなみだで
ねむらせてください

たろうどんや たごさくどんと
いっしょに ....
いくらでもふくれあがるおもいかかえて

かこばかりをみていると

どんどんつめたくなってゆく

まにあわなかったゆうやけが

どんどんとおくなってゆく

かたむいたすみっこのゆきど ....
絶望を語る人は
絶望を語る上において
楽しそうだ

恋の苦しみを語る人は
恋の苦しみを語る上において
楽しそうだ

国を憂うことを語る人は
国を憂うことを語る上において
楽しそうだ ....
心臓は崖へとつながっている
推定二百メートル
くらいでしょうか
そこから下を覗きこむのも可ですが
寧ろ僕は
ヤッホー
の魅力にとりつかれいつまでも
ヤッホー
ヤッホー
と繰り ....
寒 椿 迷 路 の ご と き 義 母 の 髪



約 束 を 破 り し 枯 れ 野 後 悔 や



梟 や お ま え の 瞳 に 映 る 森



み ぞ れ 降 ....
今日もわたしの手足は冷たい
だからお風呂に入ります
するとわたしの肌は乾燥して
ぴきぴきとひび割れを起こす
だからクリームを塗ります
そして靴下を履いて
布団に入ります
布団は布団乾燥機 ....
下駄箱の中
君はいったいどれくらいの間
神と呼ぶものに祈っていたというの
十七歳だったころの
愛されていた少年よ
牛皮の匂いがする両手で
夕日のたまごを包み込んで
遠 巻 き に 見 て い る 鯨 う ろ こ な し


冬 晴 れ の 仁 王 立 ち な る 廃 車 か な


低 血 圧 に わ と り 産 卵 終 え し あ と


は ....
バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表


ダ ム の 底   校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚 


婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な 


ふ ....
草野大悟さんのおすすめリスト(530)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あおいの野に吹く風- ひより未詩・独白9*05-3-21
『かのん、の、「入院」』- 川村 透未詩・独白30*05-3-13
☆190_アナタハ、ヒトリデ…- 貴水 水 ...自由詩405-3-8
ひとりへ- こむ自由詩305-3-5
恋愛焦土- 本木はじ ...短歌405-2-23
★129_デキヤシナイ- 貴水 水 ...自由詩505-2-19
彷徨反射- 本木はじ ...短歌505-2-14
☆188_マヨナカノゴールキーパー_Ⅲ- 貴水 水 ...自由詩4*05-2-13
山のあなた- 本木はじ ...短歌6*05-2-12
イメージ- こむ自由詩5*05-2-12
支離滅裂- こむ自由詩3*05-2-12
おしり- こむ自由詩5*05-2-12
SENTIMENTAL_COUPDETAT- 本木はじ ...短歌18*05-2-7
信じて何になる?〜grudge_and_hate〜- 天使自由詩105-2-6
毎日- たもつ自由詩1805-2-5
SUNDAY- 本木はじ ...短歌8*05-2-3
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
あなた_と_いふ人- ひより未詩・独白3*05-1-30
優しいひとへ- 本木はじ ...短歌11*05-1-30
★127_ハト- 貴水 水 ...自由詩605-1-28
★126_ハクチョウ- 貴水 水 ...自由詩205-1-28
おとぎばなしで- こむ自由詩5*05-1-27
おもい- こむ自由詩205-1-20
賢者は多くを語らないと想像していたい- 煙と工場自由詩1305-1-19
転落- たもつ自由詩1005-1-19
冬のたはむれ- 本木はじ ...俳句805-1-19
ありふれた日常- チアーヌ自由詩13*05-1-17
たまご- たもつ自由詩905-1-17
十七病- 本木はじ ...俳句7*05-1-16
赤に赤- 本木はじ ...俳句17*05-1-15

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