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霖雨が好きだ
騒がしい街を沈黙させるから

落陽が好きだ
燃え尽きる前の灯りのようだから

吹雪が好きだ
すべての存在の輪郭を消してしまうから

昨日が好きだ
もう二度と訪れはしな ....
歌えるのに歌いすぎない歌手がいることを
ぼくは知っている
吹けるのに吹きすぎない奏者がいることを
ぼくは知っている
書けるのに書きすぎない作家がいることを
ぼくは知っている

そしてまた ....
ひとは
だれもが
与えられた
宿題を提出しないまま
この世を去る
瞼を閉じるのだって ちからは要る スタートラインはみな一緒だった
だけど長く厳しい走破の途はそれぞれ

舗装された途を走るもの
獣道を注意深く走るもの
畦道を田圃に落ちないように走るもの
砂利道を痛みに耐えながら裸足で走る ....
透明人間の唯一の欠点は
自分の姿が見えないため
歩行者が自分を避けてくれないこと

そのため透明人間は繁華街や
人混みなどでひとにぶつかる
でもぶつかったひとは何にと想う

そう だれ ....
寄留者(ゲール)を愛しなさい
あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである
                『ミツワー、典拠は申命記10:19』

本当に信者とは、一途にアッラーと ....
ぼくはJAZZが好きなのに
チャーリー・パーカーのCDは持っていない

ぼくはRock'n' Rollが好きなのに
チャック・ベリーのCDは持っていない

ただ聴いていた時代はある
チャ ....
そのひとは腕時計を見る
そのひとの腕時計は1分1秒狂ってはいない

そのひとにもなんのためかは分からない
でもそのひとは腕時計を見る

そのひとにもなぜ正確に時刻を合わせるのか
でもその ....
Beatlesなかでいちばん幸せだった奴は
ぼくは絶対 Richard Starkeyだと想う

ではThe Rolling Stonesのなかでと問われれば
言うまでもなくKeith  ....
意外と気づいているひとは
少ないのだが

ひとが胸に刻みつけて
おくべきひとつの真理は
須くどんな場合に於いても

昇ることよりも降りる方が
遥かに危うく困難であることである
もう分かっているだろうけど
ぼくには詩を詠む才はあると
これっぽっちも持っていない

ぼくの詩は詩ではない
詩と云うカタチを借りた
ひとつの質問だし
ひとつの疑問の提示だ

それに答 ....
来る日も来る日も嵐のなか
海が凪いた日はわずか数頁

そうかきみの航海はそれほどまでに
吹きつける風と雨のなかだったのか

行会いの関係の際に笑顔で手を振っていたきみは
旧友であるぼくに ....
1899年4月19日の深夜
オーストリアのブラウナウの街で 
税関上級事務官であった
アロイスとクララの間に妊った子が急に産気づいた
アロイスは即座に掛かり付けの医者の元に電話を掛け 
医者 ....
なぜきみはぼくに逢いにきてくれないんだ
これほどにきみと逢うことを望むぼくにだ

でもきみは遠い日にぼくに手を差し伸べた
ぼくはきみのその手を掴もうとしたときに

きみは邪険にぼくの手を振 ....
ふと泣きたくなるときがあるんだ

べつになにかに屈服した訣ではなく
べつになにかに敗北した訣ではなく
べつに淋しさを憶えた訣すらでなく

ふと泣きたくなることがあるんだ

ほんとうに動 ....
楽天的であるのと
能天気であるのは
紙一重に過ぎない
きみは一度も言わなかったから きみと最後に観た十五夜は
もうどのくらい前だったのだろうか

きみは教えてくれた
中秋の名月はもともと中国から
伝来したものだと

ぼくはそれは知っているよときみに答えた
じゃ十三夜は ....
野良猫でありたい 約束してないから Rock'n' Rollを聴いてるだけで
ぼくらは不良と決めつけられた

JAZZ喫茶で本を読んでいただけで
ぼくらは不良呼ばわりされていた

髪を長く伸ばしているだけで
ぼくらは不良扱 ....
時代はどんどん進んでいく
ぼくはそれに抗おうとするけど
所詮無駄なことは分かっている

それでもぼくは抗う
抗うことを辞めるほど柔じゃない

大抵のひとは驚くよ
スマートフォンどころか ....
本は終わりから読む
音楽は終奏から聴く

恋は別れからはじめる
映画はエンドロールから観る

旅は終車駅からはじめる
夢は目醒めてからみる


そしてぼくは死から誕生する


 ....
余りに鬱鬱とした日がつづくのでずっと想い悩んでいたら

あ ぼくは鬱病だったんだと気がつき納得する
道を極めると書いて
極道とはね
笑わしよんな
ダーウィンは《種の起源》の中で
生き残るのは 最も強い者でも
賢い者でもなく
変化に適応できた者であると残したが

間違いなくそれは真理だと想うけど
変化に適応せず自然をぼくらに適応させよ ....
わたしが哀しみを好むのは
ほんとうの哀しみを知らないからかしら

わたしが淋しさを辛く感じないのは
ほんとうの淋しさを分からないからかしら

外は土砂降りの雨
窓を叩く音でそれは分かる
 ....
ぼくらは馬鹿だったのか知れない
違反デモに参加し火炎瓶を投げつけた機動隊に捕まったら
徹底的に暴行され治安を乱したものとして前科だって残る
でもぼくもぼくの仲間もそんなことを
一度も考えてみた ....
暫々どんなのろまな亀でも
兎に勝利できることがあると
愚かな昔話『兎と亀』は語っているが
あれは亀に向かっての昔話ではない
どんなときも油断をしてはならないと
兎に向けての昔話である
いか ....
アラガイsさんのHALさんおすすめリスト(75)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
本質と原理- HAL自由詩8*13-5-15
ぼくが知っていること- HAL自由詩8*13-4-30
宿題- HAL自由詩5*13-3-24
ちから- HAL自由詩10*13-3-20
THE_LONG_RUN- HAL自由詩7*13-3-12
欠点- HAL自由詩7*13-1-18
単純な問い- HAL自由詩5*12-12-6
羞恥心- HAL自由詩7*12-12-5
そのひとは腕時計を見る- HAL自由詩6*12-12-3
幸せな奴- HAL自由詩4*12-11-24
真理- HAL自由詩6*12-11-23
下らない独白- HAL自由詩4*12-11-20
Vaya_Con_Dias_Amigo- HAL自由詩4*12-11-7
誕生- HAL自由詩3*12-10-30
待ち惚け- HAL自由詩4*12-10-27
ふと泣きたくなるとき- HAL自由詩8*12-10-21
紙一重- HAL自由詩2*12-10-20
ぼくが離婚しようと想ったささやかな理由は16年間『ありがとう ...- HAL自由詩2*12-10-15
片見月- HAL自由詩11*12-10-3
餌を貰うために奴隷のようにお坐りお手をして尻尾振る犬よりは- HAL自由詩2*12-9-27
土砂降りの雨の中いつまで待ってもあのひとがこないのは- HAL自由詩2*12-9-26
昔話か?- HAL自由詩6*12-9-20
溯上- HAL自由詩4*12-9-12
誕生- HAL自由詩9*12-9-4
納得- HAL自由詩1*12-9-4
笑わしよんな- HAL自由詩7*12-8-26
進化の悲しみ- HAL自由詩5*12-7-18
土砂降り- HAL自由詩4*12-7-16
馬鹿だったぼくら- HAL自由詩3*12-6-30
天の邪鬼(Part.2)- HAL自由詩2*12-6-28

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