ロックンロールというやつはカルピスの原液に似ている

忌野清志郎がストレートに六甲のおいしい水で割った王道であるならば
甲本ヒロトは三ツ矢サイダーで割ったような清涼感がある

チバユウスケが ....
憲法記念日に
僕は床を磨いた
ブルーハーツを聴きながら
せっせと床を磨いた

日本列島という
案外と大きな床も
そろそろきちんと磨く頃だったろう
佳しなはどこまでも 佳し ....
夜明けの詩を歌いたいと思った
歌わなければいけないと思った

誰かがそれを必要としている
必要としていると思ったから

だけど僕は本当の夜を知らない
本物の暗闇を見たことがない ....
泣いちゃだめ
いつもいつもそう想ってきた
泣いちゃだめ
そう想うほど涙はわいてきた

ひとりにならなきゃいけない

泣いちゃだめ
弱くあってはいけないと
泣くことを自分に禁じたいのに ....
飲みかけのコーヒー
食べかけのプリン
吸いかけた煙草
死にかけの犬
読みかけの本
書きかけの日記
脱ぎかけのズボン
掛けちがえたボタン
揃えられないブーツ
禿げたマニキュア
散 ....
手を伸ばせば近い
大きくなりすぎた夕陽が
染めあげた真紅の世界
家路を急ぐぼくは
ションベン臭い電信柱や
崩れ落ちそうな土塀や
いつの頃か実をつけなくなった
寂しげな柿の木や
いつ ....
電車の自動扉から
春が吹き込む
そして夏が来る

アナウンスが夏を告げる
夏はにこやかに笑いながら
春を押しのけようとした

春はなみだを流した
アナウンスは夏を告げる
駆け込み乗 ....
近づいてくるあなた 遠ざかるあなた 
死んだ犬 ガードレールの枯れた花

停電の夜はあんなにも優しかった心は 
春の日差しに照らし出されることを避け
中央分離帯の薄汚いビニールの陰に隠れてし ....
  何度もひとさまの葬式に参列してまいりましたが
  いつもいつも「死」はよそよそしい
  きっと、わたし自身の「死」は
  わたしの体に起こるけど
  感じられるものじゃあな ....
朝から酒を飲んでいる
涙をこぼして飲んでいる
都会の空地の駐車場
道行く人は見ない振り
電信柱のゴミの横
フェンスの縁に片手掛け
地べたに座り飲んでいる
通勤客は足早に
見て見ぬふりの ....
なんでこどもってさ
まっすぐみるんだろうね
黒目が大きいんだろうね

ぜんぶみてしまっても
笑えるんだね
いやなら
泣くんだね

その顔が
笑ってるほうがよくて
そのためにあたし ....
  だだっぴろい教室で
  子どもたちは
  おもむろに武器をとった
  守るためではない
  苛むためであった



  かれらは笑うだけだったけれど
  かれは泣くだけであっ ....
自由をとんでいた翼が
はねをすぼめ
きゅうに
従順をはばたこうとするころ

鬼は
だれもいない
うす桃色の桜のかげで
ほねを囓っている

食い散らかされた青空のかなた
はらはらと ....
ガールと言う言葉に閉じ込められた処女性に処女では無い君を放り込む
その君はいずれそう遠く無い未来にオンナになる
(まぁ君は処女では無いのに処女をこじらせている自覚は無いだろうけど)
と言う ....
{引用=
そこにいないということで
目隠しをして
だけれども
部屋の片隅に
座っているおとこ
夜が
真空管のラジオから
トラッドフォークを
紡ぎだし
おとこの耳を
慰める

 ....
「私が、」を脇に置く人は 
世界で最も素朴な花として 
天に向かって咲くでしょう 
雨が滑り落ちる
雪が零れ落ちる
花が乱れ落ちる
涙が伝い落ちる

決められた方向で
定められた法則で
ただ落ちていく

あらゆるものを
ありのままに
受け止める大地に
突っ ....
三十九度の熱にうなされ
一リットルの点滴を打ち
体温だけは平常に戻しつつ
うなされた夢の底で願った

助けてください

翌朝に漢方薬と解熱剤を流し込み
空元気に満ち溢れた苦笑い浮かべ
 ....
ぼくが詩を書けなくなった日は
毎日ヤクザに追われているだろう
ぼくが詩を書けなくなった日は
毎日毎日イズミヤの試食コーナーに通っているだろう
ぼくが詩を書けなくなった日は
風俗嬢と付き合う日 ....
とりあえず何かしようにも
体に力が入らなくて
窓の外に映る景色を
ただじっと眺めてた

体がだるいよ だるだる
なんだか眠いや ねむねむ
お外は寒いか さむさむ
おいのりしようぜ なむ ....
友達の家に遊びに
行った。
万年床に座布団引いて
座った。

茶も出なかった
菓子も出なかった。
コンビニでポテトチップス
を買った。

話すこともなく
黙って時間が過ぎた
E ....
土の中の幼虫は
どこから来るのだろう
やわらかな
よく肥え太ったからだ

手ずから
土から用意した鉢植えなのに
ひっくり返すと何故現れるのか
ときには
五匹も、六匹も

きみたち ....
埋めてください
私の重たい脚を

埋めてください
私の拙い相槌を

埋めてください
私の荒んだ眼を

埋めてください
あの子の笑顔を

埋めてください
埋めてください
 
 
髪に触れる、鮫
独白の跡
カレンダー通りに呼吸する
日々に疎いものだから
 
冷たい泡と泡の間に
ぼんやりとアスファルトの道路
小便の臭い
蚊のような肩幅
 
バス停 ....
えら呼吸の真夜中が
あぶくを出して歪んでいる
行き先を決めてなかった足が
交差点前で立ち止まってる
ひとしきり吹いたさみしい風も
許せるくらいになれたらいいね、と
そんな台詞を路地裏に ....
不必要な話はしない
ぼくたちにはもうあまり時間がない
飾りもときには必要だけれど
いまはそういうときじゃない

死んだ蝉が生き返ることはない
でも地面の下では
蝉の幼虫たちが生きていて
 ....
雨が じらしじらし
とうとう降らずに
夜は湿気が足りないようです

星が身震いした回数を
月が数えだすと
黒の風景が深まる

秋の葉の上にそっと
乗せたっていう
メッセージは朝に届 ....
最期の窓に

しがみついたのは明け方でした

白々ともせず

空は夜に 漂っていました
こぼれていった 麦茶が目に痛く

はじまりの合図を聞いたのでした

冷たい枠を蹴って
 ....
空を引きずり
波を止め
人を変えた
いくつもの声が
きえた

さかい目のような悪夢を
人々はみた
それでも
悪夢のような日常には
すぐに慣れる

都市の陰欝を
打ち抜くように ....
隣のビルが見つめている
夕焼けの頃
熱い視線で

緋色の丸い目玉
上から下に舐めるように

ニヤリと笑うエントランス
時々人を喰っている

宵闇が訪れると
目玉は見えなくなり
 ....
シホ.Nさんのおすすめリスト(341)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ロックンロールというやつは- 只野亜峰自由詩3*11-5-4
憲法記念日- yumekyo自由詩3*11-5-3
夜明けの詩- 1486 106自由詩111-4-29
雨のはしっこ- 朧月自由詩311-4-28
波動- はるな自由詩411-4-28
夕暮れ- 寒雪自由詩111-4-28
五月- 斎藤旧自由詩6*11-4-24
【ゆるやかなカーブ】- つむじま ...自由詩3*11-4-13
よそよそしいもの- 小原あき自由詩4*11-4-13
故郷(ふるさと)- ……とあ ...自由詩1111-4-7
ちいさなひと- 朧月自由詩111-4-7
沈黙- 草野春心自由詩4*11-4-6
青空のかなた- 草野大悟自由詩8*11-4-6
外は冬の雨が降って- 虹村 凌自由詩5*11-3-22
そこにいないということで、存在をしてる- 真島正人自由詩1011-3-10
天の花- 服部 剛自由詩110-12-29
落ちてくるもの- nonya自由詩12*10-12-15
クダサイ- 松本 卓 ...自由詩310-10-28
ぼくが詩をかけなくなった日- 森本隼自由詩310-10-24
ふむふむ- SEKAI NO RET ...自由詩2+*10-10-10
ノルウェーの森- ペポパン ...自由詩3*10-9-30
幼虫、要注意!- 海里自由詩3*10-9-30
埋葬- むくげ自由詩410-9-30
肩幅- たもつ自由詩810-9-29
壊死- 黒子 恭自由詩410-9-20
不必要な話はしない- 佐々宝砂自由詩610-9-19
長月- 朧月自由詩210-9-15
最期の窓- 自由詩410-9-15
液晶(911)- はるな自由詩510-9-11
夕目- うずら豆自由詩310-8-28

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