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  夕方になる
  しずかになる
  水をのむ


  みえているものを
  いま 思い出している
  喉の奥で きれぎれに疼く
  石のシルエット
  それは 似ている
 ....
  きょうの朝は、
  灰色の水にひたされている



  人びとは鈍い眼をしてさがしている
  ありもしない排水溝や
  冬の葉のかけら、
  あるいは大切なひとの
  い ....
  仕事を終えて部屋に戻ると
  ベッドの上に死人が載っかっていたのだが
  その耳朶があまりに綺麗だったので
  ぺりりと剥がして自分のと取り替えた



  ワイングラスを揺 ....
  ある日の授業で先生が言った
  宇宙を暗唱してください



  興奮したように
  エントロピーやら引力やら
  べらべらと捲くしたてた委員長は
  廊下に立たされた
 ....
  きみは一篇の詩
  ただひとつ
  この星にうまれた
  かけがえのない一篇の詩



  時間は目眩めくリズム
  若さに弾み
  老いて穏やかな
  飽きることのな ....
  

  なにもかもが縺れた朝に
  六月が
  しくしくと雨を浴び
  痛い痛いとさけんでいる



  犯罪者もペテン師も
  愛しきも憎きも
  背に負って
  痛い痛 ....
  だだっぴろい教室で
  子どもたちは
  おもむろに武器をとった
  守るためではない
  苛むためであった



  かれらは笑うだけだったけれど
  かれは泣くだけであっ ....
シホ.Nさんの草野春心さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シルエット- 草野春心自由詩420-6-12
灰色の水- 草野春心自由詩413-2-20
死人- 草野春心自由詩211-7-11
- 草野春心自由詩7*11-6-29
世界はきみの歌- 草野春心自由詩4*11-6-20
六月の背中- 草野春心自由詩511-6-1
沈黙- 草野春心自由詩4*11-4-6

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