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空虚な夢
大きな真空地帯に
つかまって
精神がからっぽ
私は言葉を失い
茫然と
佇んでいるだけだ
精神が
皮膚に繋がった
全方位の天球と
直結したような
実感は
訪れなくなって ....
朝
青空のなかに
すべて
揃っているのに
一つだけ欠けている
つぎの朝のために
ぼくは
生きてゆける
何万人死んだって種としては生きながらえている
だからこれは種としての悲しみとは言えない
種の悲しみというものがあるとするならばそれは
生き残った種たちの妄想にすぎない
だから何 ....
空はあたらしくてあかるかった
すがすがしくって淡くって
ほのぼのとしてあたたかだった
あなたの匂いがとけていた
まんなかにつらなる街路樹が
もこもこと夕日を浴びていた ....
カラスと
クロツグミの子
君は
何を思っていたのか
自分の国の政府に対して
疑問を感じていた
目立ちたいのか
他人よりも上でいたいのか
なぜ
強がるのか
威張るのか
....
TENGA
おまえの愛の吸引力はまだ続いているかい
寒い夜だった孤独で寂しい
ひとり悶々とする長い夜だった
股間へ伸びる手は
俺のチンポにとって
いつもと同じつまらないもの
そんなと ....
ぼくらはなにを祈るのだろう
正しいことどうしがぶつかる
争いの原因というのはそんなものだ
はんぷく行為の大存在、祈り
祈りとは金利のようなものだ
使わないと決めたお金 ....
君を追い越した時が初めだった
がむしゃらな僕は
君の挙動に気付いていなかった
腕を振り
汗を書き
追い付き
欺瞞から追い越した所で
もう君を
見失っていた
電車が混むのが嫌だから
駅までのバスは
いつもより1時間も早く
するとちょうど
妻と息子の
通学時間と重なって
息子のこだわりは
バスの乗り方にもあって
いつも最後部一列席の右 ....
嬉しさを思い出させる鈴の音
楽しさを思い出させる鈴の音
優しさを思い出させる鈴の音
疎ましさを忘れさせる鈴の音
妬ましさを忘れさせる鈴の音
厭らしさを忘れさせる鈴の音
微笑みの国か ....
{画像=080325021315.jpg}
だから教えてください。
手段を尽くしても、
想いを伝えたい自分は、
知らずにいられない。
傷つくこと、
傷つけることからは逃げられな ....
2013年を境に世界が変わるような
そんなことを詩に書いたけど
現在、考えてみると何の確証もない
中国に来て経済的には楽になったので
日本で感じていた焦りみたいなものから
....
戦争映画ってやつは
こんなことと比べると
ずいぶんと甘ずっぱい天災のように思えた
しがみついていた
地上には
その果てまでゆかなくても
幸福がある
夜道には玉 ....
蛇口の匂いは
夏の風にながれて
僕は水をあつめて
魚になった
想像してみるんだ
闇の中の闇を抜けて行く
君の中の君に会いに行く
....
頭が痛かった
酒を飲んだからか
ひと駅わざとゆきすぎて
寒夜の家路をえらんだからか
たいせつな存在が嗚咽していた
ほそい声で頭が痛いと伝えていた
だからだろうか
....
いつの日も
この脳髄に
浮かんでくる
パロディ
ちょっとぐらい
つまんなくても
載せちゃうよ
早いもん勝ちだもん
お天道様に
背を向けて
生きることになっても
またどこかで
一 ....
あんなに怖かったのに
考えてもかんがえても
答えはなかったのに
きみと話した時間に
茜いろの帰り道に
電車の窓からのぞく空に
やさしさの意味 ....
あるいて
くたびれて
たちどまって
ふかれて
めをとじて
ゆるして
なんて
やわらかいんだろう
ぼくがし ....
{引用=酔ってしまいそうなころ
大人になれない僕を思う
いつしか離れたことにも慣れて
きっと君も忘れるだろう
風吹き草木も眠る夜
踏み出した一歩先で
逃げ出してしまう影
もうひと ....
やわらかく
冷たく
甘い
蜜のかおり
深々と吸いこむ
吐く息に
漏れる体温が
表面をかすかに湿らせる
そっと
唇をあててみる
....
ACのコマーシャルが
テレビから消えてもぼくらは
忘れてはならないのだ
いのちが助かる
いのちだけが助かる
ぼくらができることとは
義援金を今後もつづけることだ ....
悲しいひとがいたら
そのひとを
大切に思うまわりのひとも
きっと悲しいだろう
楽しいひとがいたら
そのひとを
大切に思うまわりのひとも
きっと楽しいだろう
....
僕の息子は自閉症だ
養護学校への送り迎えは
妻がしている
朝夕、電車とバスを乗り継ぎ片道1時間かけて
学校の先生は
常日頃言っていた
息子さんなら自立下校も大丈夫
その言葉は、僕らに ....
ガールと言う言葉に閉じ込められた処女性に処女では無い君を放り込む
その君はいずれそう遠く無い未来にオンナになる
(まぁ君は処女では無いのに処女をこじらせている自覚は無いだろうけど)
と言う ....
ふっと一息 TVのスイッチを点けた
震災関連のニュースを眺めてた
ある震災経験者の男性のメッセージが流れた
『もうこれ以上頑張らなくていいんだよ 甘えてください』
これ以上ない最大限のエー ....
あの世とこの世をむすぶもの
それが祈りだと
きのうそんな歌が聴こえてきたのです
鳥や豚や牛の死でさえ
悲しいのに
ひとがあんなに死んで
悲しくないわけがありませ ....
心は刃
心はまわる
心は発芽
心は背骨
無いものの羽
泣き声が揺れ
振り返ると海に山に居る
空から直ぐに
降りてくる指
誰もいない街を描く
灯る ....
一念発起とがんばってみるのは
容易いけれど
がんばり続けることは
なぜか難しい
*
それって三日坊主
だよね
悔いてはみるのだけど
いつだって
他のひとの視線が気 ....
タコ焼きやさんは足ぱんぱん
寒い日、雨の日、足ぱんぱん
市役所さんから立ち退き命令
とおりすがりの常連さんたち
ゆるい反対してくれるけれど
タコ焼きやさんは足ぱんぱん
....
朝が降り
からからと
ブリキのバケツを揺らすと
ふいに
言葉がかなしくなって
ぼくはきみの舌に
しずかに鋏をいれた
泣かな ....
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