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水に流れない塵が
水のなかから夜を見ている
水と 水ではないものの影
常の渦 常の渦
遅れる光
手になじみ
音の背の丘
曇と息は見つめあう
痛みの矢 ....
三十五人のオーボエ奏者が
空へ空へ落ちながら
午後に銀を描き足してゆく
夜と雨
夜にうずくまり
入口の光を聴く
側道に 崖に
蜘蛛の巣に
書かれ ....
空から川へ
融け落ちる途中の樹が
水面で動きを止めている
野のむこう
そぞろ歩きの雨曇
穏やかに酷く
匂いのひかり
壁づたいに
曲がりゆく影
川から海 ....
心は刃
心はまわる
心は発芽
心は背骨
無いものの羽
泣き声が揺れ
振り返ると海に山に居る
空から直ぐに
降りてくる指
誰もいない街を描く
灯る ....
水は降る 冬は降る
銀と灰と
誉れなき晶
午後は降る 午後は降る
右手で右手をしぼり
流れ出るのは同じ色
痛みに混じる
あたたかさ
ななめうしろ つ ....
降りつづいては
落ち着いてゆく
肌の裏側
こがねの腺
無い手を透り
こぼれるもの
失くした姿を
響かせるもの
夜の土の上
たくさんの色が話している ....
小さな炎が鳥になり
葉の下の土を照らしている
傾く森
灰を数える
瞳に足りずに 瞳を足し
あふれるものは 金の浜になる
打ち寄せるひとつ
手のひらになる
....
人のようにも
穴のようにも見える影が
石の壁に沈んでいる
黒を造る
三本の樹
黒より黒く
黒より低く
雨の日と揺れ
辺りの音と
異なる震え
わずかな ....
光は動き
樹は見つめる
はざまの前に立っている夜
はざまは風になってゆく
双子の夜の片方が
先に朝を知ったので
昼はななめ
夕はななめ
光が変える絵 ....
降る暮れの火と刺さる樹と
青と蒼と青と蒼
うなずくように
言葉なくす灯
花間のなかの蕭索
舌の上の山茶花
冠 冠
手に手をわたる
影 にじむ影
海 ....
飾りの無い虚ろが
手に手を重ね じっとしている
水紋が
生まれる前の色
陽を横切る陽
地に撒かれ
夜を聴き
夜を見つめる
川沿いの
白と黒の ....
巨きすぎる絵を
照らす拍手
また
照らす拍手
葉の影が
頬から動かない
音なでる指
なでる指
縦の水に沿い
三つの魂が立っている
渦の音 見えぬ ....
魚のような
布のような
白湯ひとつ飲み
眠りは消える
父が笑う 亡霊が笑う
見知らぬ女
洪水の街に
浮かぶ車椅子
右肩を軸に
部屋は回る
水 ....
涙を流し
目をこする
影のかたちは
去る季節への敬礼なのだ
無数に下りる遮断機を
無数に無数に越えてゆく音
額が受け継ぐ花なのだ
光の川を渡れずに
ひと ....
砂の柱を
鳥は巡る
灰の声 遠い
雨の光
空に倒れ
曇は起ち
飛沫は器
唱うものの目
わたしは横たわり
あなたは横たわる
草になる日が
またひ ....
波を追う波
何も無い青
影は淡く
砂を蝕して
艶の失い赤
光なぞる黄
高い葉が冷え
雨になる
雫の層が
睦み合う
空は順に
姿を捨てる
....
墨の枝が地にとどく
雪は雪に震えつづく
ひとつ押され
黒く点る
道が夜を決め
灯が季をくくる
心は薄く
水は水に
海のむこうの霧
羊のなかの髪と風
....
非対称のしあわせ
暗がりのむらさき
すれちがう音
知ることなく去る音に
黒が結ぶ蒼
星ぬぐう想い
明かりの消えた
棘 棘 棘
招びよせたなら
(ぬくもりな ....
羽をもがれて
あなたは水に四肢をひらいた
金にも見える
銀にも見える
波が燃えて
緑に落ちる
手のひら消える
手のひら見える
息が息をふちどり
冬 ....
小野 一縷さんの木立 悟さんおすすめリスト
(19)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
降り来る言葉_L
-
木立 悟
自由詩
4
11-4-10
ひとつ_水彩
-
木立 悟
自由詩
7
11-4-3
空と川(火)
-
木立 悟
自由詩
5
11-3-28
ノート(ふるえのあとに)
-
木立 悟
自由詩
5
11-3-21
けもの森の囚人
-
木立 悟
自由詩
4
11-3-15
白と歩み
-
木立 悟
自由詩
8
11-3-6
さかい_ひかり
-
木立 悟
自由詩
11
11-2-27
深夜_真昼
-
木立 悟
自由詩
6
10-11-10
虚明
-
木立 悟
自由詩
6
10-5-21
夜めぐる夜_Ⅲ
-
木立 悟
自由詩
6
10-5-10
夜めぐる夜
-
木立 悟
自由詩
6
10-4-25
穂明
-
木立 悟
自由詩
9*
10-4-21
ノート(47Y.4・15)
-
木立 悟
自由詩
5
10-4-15
ノート(47Y.4・14)
-
木立 悟
自由詩
6
10-4-14
水と水
-
木立 悟
自由詩
4
10-4-11
冬と冬_Ⅱ
-
木立 悟
自由詩
4
10-4-6
冬と冬
-
木立 悟
自由詩
4
10-4-1
降り来る言葉_XLVI
-
木立 悟
自由詩
6
10-3-25
場所
-
木立 悟
自由詩
4
10-3-21
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