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焼かれたパンのような
頬をして笑うんだね
港町の子供たちは
早朝に古木を集めて夢を燃やす
パチパチとはぜる音に
黄色いバターの香りがする
優しい横顔をもつ女の人が
窓辺でオレンジをむ ....
かわがながれて
うみにつくのと
ちがながれて
しんぞうにとどくのと
ちきゅうにみちができて
あたらしいちずができるのと
のうがはったつして
しんけいがどんどん
の ....
さいだぁ
けされるために生まれてきた
風見鶏の嘴
四方八方への路
くるりと北へむかうとき
あんだぁ
つぶやいた口笛
すこし汚れた半そで
わんだぁ
せかいじゅうにあまいだけの嘘と
....
くすこはつんぼ
むかしから
なにもきこえぬ
かんじてる
くすこはふれる
はなのこう
やけにげんきな
ばばのこえ
てづくりゆかた
なつまつり
はなびうちあげ
ひかりみた
....
後ろむきは高くつく
むこう側からやってきたひとがいう
広いみちを歩いている
たくさんのひとにまぎれ
ひとりのようで
たくさんのひとと
縦横無尽に歩いている
まなざしのさき
一寸の青 ....
国道にはいるまでの
大きなカーブを
みつばちにまたがって
オレンジ色の夕日を背に
はしる
ガソリンの匂いと
飛ばされるビニール
カラフルなベランダ
耳たぶでうなる
かぜのおと
....