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彼は鼠を飼っていました。名前をデルと言いました。
昼間はポケットに、寝るときはベッドのわきに、いつでもデルを傍らに置きました。
デルは何度も危機を察知して彼を救ってくれたからです。
動物には、迫 ....
>>さて、ところで詩の余白ということに最初に着眼した方は1900年に活躍した詩人のマラルメさんらしいのです。

と前回「視覚詩と北園克衛 (と私の好きな視覚詩)について」の中で書いてからはや2ヶ月 ....
哀しがったのは
空が青いのに
この鉄筋の谷間が静か過ぎて
洗濯物と
ベランダの布団がゆれているだけだから
吉原の遊女になんかなったつもりで
煙草をふかしていた

ほんとうに
どうしよ ....
チェジはかわいい
あたしたちの街の中では世界一の女ということになっている
かわいいの次元を越えた、とマイカは言い
スヌーピーの鼻をへし折るかわいさ、とハイリは言った


チェジの腕はいつも ....
雨が降ると配色が悪くなる
そこから世界はぐずり始める
平行四辺形が歪んだ正方形だとするならば
俺はそれと同じ比率でずれていったのだと思うよ
行楽シーズンにどこへも行けなかった家庭の子供のように
休みあ ....
きっとめをつむっているうちに
文字はしずかに
みみのよこを抜けて
みずうみのように
空の低い
やさしい墓地のように
まっさらにひろがってゆく だろう



とうめいなかいだんが ....
私は、私の内実を永久に出ることはない、だ
ろう。私の子宮では、無意識下で鋭くえぐら
れた、いつまでも分裂している彼方の翼が、
黒曜石の暗さで果てもなく胎動し凝縮と膨張
を繰りかえし自らへと表裏 ....
嫌な夢を見た今日が終わる
嫌な予感を宣告された今日が終わる
そして
わたしのクリスマスは今日終わった

お金の心配は
いつかは終わると
おめでたく信じているけれど
残高は相変わらず減り ....
         瓶   瓶
         を   を
         覗   覗
         く 鏡 く
        と  は  と
       中   刃   中
 ....
             小   に
             瓶   う
             は   よ
            た     の
          ....
たとえそれが死臭だったとしても
鼻裏にこびりついて
いつも離れない気がしても
今日の仕事は
こなさなければならない

できなければ
死刑宣告

きっとそうだ
あれは
死刑にされた ....
{引用=赤ペンさんのバイトをしていた頃のこと
その日は小学校三年だか四年生の国語のテスト
の丸つけをしていた}
    いつものように今日もけんちゃんとけんかをして
    しまったわたしは、 ....
あー

ほんとうにごめんなさい.
格の違いを思い知りました.
僕が悪かったです.
適うかもなんて思ったりしてすみません.
自分にもそのくらいできるとか勘違いしてすみません.
ええ本当に勘 ....
月がらんらんなので
夜道は寂しくない
それでも人は
箱車で移動して
この寒さから逃れる
コンビニにはいつも
おでんの汁の匂いがして
煮物の匂いはしないから
飽きた
早く家に帰ろう
 ....
叱られて
とてもとても哀しくて
哀しくて

身体中が震えて
しゃくりあげる
苦しくて
身体が鳴く
胸に哀しさがいっぱいで
苦しくて
泣く

我慢しないで
声を上げて泣け

 ....
    青空の向こうにあるのは、消え損ねた星のがらくた達だ

今日はとてもいい天気だった。
空は青く澄み渡り、雲1つなく、風は穏やかに吹いていた。

    あそこやここに、風の塊が落ちてい ....
折れてはじけた針の先
小さく鋭い小さな痛み


難しい言葉なんてほしくない


せめて 恋の証として
ただ一つ残された瞬間の
君の末梢を

いつでも
思い出せるように
女に刺されて死にたい
刺した女を愛したい
俺はおまえのものだと
女の耳に囁きたい

刺されながら女に詫びたい
すまなかったと
抱きしめたい
体温の凍てつくまで
女の肌に触れていたい
 ....
ららら月曜日
水草に こっそり つぶつぶの朝
金魚さん 卵を生みました。
。.

お母さんとお父さんは 大きなお家で あなたを待ってるって

・・
2日め
お ....
今年は
洗濯物をひとつひとつ畳んで
引き出しにしまうような毎日を
過ごしておりますわたくしでございます

洗濯物を畳んでしまう習慣というのは
たぶん
この国独特のものかと思うのですが
 ....
夕陽の色を集めれば
溶かせたでしょうか


旅行く雲に焦点を結べば
胸に焼き付くでしょうか


風に吹かれる風車も
いつか飛ぼうとするように


いつまでも見つめているだけでは ....
ひとりでぶつぶつ言っています。

ベルギーの画家マグリットは言いました。
「私の絵の題名は説明でないし、絵は題名の図解ではない。題名と絵のつながりは詩的なものである」

いい。いいねーと思っ ....
前回の、視覚詩のお勉強の続きです。

○北園克衛の視覚詩

北園克衛は日本の視覚詩の先駆者で、ヨーロッパなどで視覚詩がさかんになったのと同じ時期に
(またはもっと前?北園克衛主催のモダニズム ....
『頑張れ』は
嫌われる言葉となって久しい

わたしは情けない人間である故
毎朝『頑張れ、頑張れ、頑張れ、、』とつぶやく

情けなくても
まだ生きなければならない

また
おいしいも ....
((((((((((((((((((○)))))))))))))))))))
((((((((((((((((((○)))))))))))))))))))
((((((((((((((((((○) ....
で、詩等の一つでも書けたの? 己に酔って
緑に心を晒した男が
緑に穿たれ 散ってゆく



雨に打たれ
あとかたもなく
虚ろな道に 消えてゆく



おまえのなかに獣はいない
おまえのなか ....

か 雨が生え ・・ ・・・・・・・落つ
雲 雨が生え・・・・・・・・ ・落つ
い 雨が生え・・・・・ ・・落つ
暗 雨が生え ・・・・   ・・・・ ・・落つ
の 雨が生え・・・・・・・ ....
とまらないからすすめ
ねてもさめても
明日という日を迎え
生きている
幸せなわたし
そう思える
わたしで居たい

かと言って
迎える事の出来ない日々も
わたしは知っている

と ....
街燈に照らされただけの
寂しい夜道を
いつも何気なくみてしまうけれど
それは
めったに人が通らないからで
その夜道を
誰かが通るとき
咄嗟に隠れる

喫茶店の窓から
人通りを眺める ....
PULL.さんの未詩・独白おすすめリスト(300)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寓話_不可解な死_43- クリ未詩・独白4*06-2-7
視覚詩のお勉強_ステファヌ・マラルメの詩について- ふるる未詩・独白10*06-2-1
女郎- 蒼木りん未詩・独白406-1-22
チェジ- ピッピ未詩・独白1006-1-16
無題- ---未詩・独白506-1-10
空を見る- はな 未詩・独白22*06-1-10
羞恥心のアポトーシス- こしごえ未詩・独白10*05-12-25
嫌な夢を見た今日が終わる- 蒼木りん未詩・独白105-12-23
鏡瓶- ふるる未詩・独白10*05-12-20
小瓶- ふるる未詩・独白13*05-12-20
全自動洗濯機- 蒼木りん未詩・独白205-12-19
夕焼けが足りない_14- AB(な ...未詩・独白605-12-16
じかい- haniwa未詩・独白4*05-12-14
月がらんらん- 蒼木りん未詩・独白305-12-14
摩る- 蒼木りん未詩・独白305-12-7
パースペクティブ- ふるる未詩・独白6*05-12-5
梢のとげ- たりぽん ...未詩・独白605-12-2
二人きりの夜におまえだけが光っている- いとう未詩・独白905-11-22
観察日記- ひより未詩・独白10*05-11-22
クローゼットで眠る夢- 蒼木りん未詩・独白305-11-22
初めての、そして遠い- たりぽん ...未詩・独白7*05-11-22
独り言(視覚詩の題名ってものについて)- ふるる未詩・独白5+*05-11-21
視覚詩と北園克衛_(と私の好きな視覚詩)について- ふるる未詩・独白16*05-11-19
頑張れ- 蒼木りん未詩・独白605-11-8
触れることのできない音と光と音と光と- ふるる未詩・独白2*05-11-4
温すぎる- 汰介未詩・独白105-11-4
ノート(緑と雨)- 木立 悟未詩・独白5*05-11-4
椅子- ふるる未詩・独白8+*05-11-4
とまらない幸せ- ひより未詩・独白11*05-11-4
道の種- 蒼木りん未詩・独白205-11-3

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