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あなたは 土にならず
離れず 月に なった

継がないはずの 木々の名も
つなげぬからだ わたる鳥も

襖に 閉ざされた 小雪冷え
焚きつけたストーブ その奥

影に ....
中学校の図書室で
詩の書き方という 本をひろげた

文芸部に入りたてで
それなりに 真面目だった
そこで 出会ったのが
高村光太郎様作 火星がでている である

ひと読み惚れという言葉 ....
棘に着せる花びら 
ちぎり終えて

何も知らずに 枯れていく

カーテン で 抑えきれない
濃さの違う 溜息
流す視線 だけで
つなぐ 

人魚のように
青く 空は 
どちらの ....
弛緩にいたる 手薄な機微
アメーバ脱いだ 手袋の中
渡しちまいたい 不燃焼再

登られて 痛み 頬紅傾れ
みつかりましたか 保険虚

あららの なかの 夕暮れ
ちんけな 煙草 責めたて ....
国語の教科書にのってる詩に
水しぶきをあびせられたように
眼を見開かされた小学時代

宿題にされた詩
初めて書いたのは 鶏頭の花
鶏のとさかみたいだとか 好き放題
五年生から 夏休み ....
暗いはずでした
起き上がっても

見えるわけがないと
思い込んでいました

ふすまを開けて
階段を 見下ろすと

一段 一段
角も はっきり
見えるのでした

外に 降り ....
こぼれる 刃
渡った眼 閉じる
光の ぬかるみに

紡いで 望む両手
つかえる やぐら
踏み 登りつめ

土鬼の から腹
澄んだ 眩暈
刈り取られる風

香り
塞いだ灯の 
 ....
鳴かぬ 小鳥は 
口止めされたのでしょう

ひとつ めでられたら
無くすよりも たやすく

このくちばしで
守るのは

明日の 春では
ないのです
天気予報の通りに 雨
今の季節は しょうがない

手首と 喉元に 水が
少しでも 沁み込まないように
タオルと 手差しを 巻き
雨合羽を 着込む

六尺のはしごが 私には 調度いい
 ....
毎日 違う朝なのに
ありきたりと
つづられる

こいこがれて うごかない
待つだけの 人は さておいて

違うことを みつけるめは
たやすくないようで
単純で

今 生まれた
 ....
太陽の溶けた樹液が
母星を 取り込み

枝の上に 果実を成す

宇宙飛行機には 乗れないけど
かじりついたら

行っていない星はない

この実すべてになるために
巡りきた 
宇 ....
ぼうたかとび の
しなった 影に

のる 
リュックには

ゆで卵と
つまみだされた時の ための
パラレル シュート
 
たかい たかい
ほら 棒のてっぺんに 両足をつけて
 ....
みず色の空に 浮かんだ
白い月

明けたばかりの朝
洗濯物を 干す

厚着をして でた外は
首もとから 冷えていく

夜を終えた 世界に
濡れた 竿から 雫が 落ちる

寒 ....
ビニールの中
息で

つっぱらせた
よつ足 

窒息する前
吹き込んだものに

騙されて
かわされて

プシュー って
謎が とけても

ふくらんだ ほっぺに
 ....
あまり過保護になっては
ひとり立ちできないなどと
父母が 孫の話をする

だんだん 友人との付き合いが
目の届かないところまでいき
不安そうだが
あまり しばりつけても
本人のためにな ....
ひ ゆるめば
あかされぬ 水平線 の

語り 眠らせる 睡蓮

トレモロ 
頬 寄せれば

いななく しらかぜ の

うちつける 火 の 扉
飛沫 で 消して

そこ ....
玄関の隅に
白い蝶が 逝っている

ちりとりに さらい
外へ

いつもと 変わらぬ
朝が はじまる

仏前へ 供えるご飯
今日一日の無事を祈り
自分も 食して

 ....
ついっと 顔をあげ
仰ぎみている

病室の 窓は薄暗く
パジャマ姿の そのひとは
ベットを 脱け出し 立ち あがって いた

「いまねえ そらを かこうと おもって」

少しとまどい ....
私の大好きな二人が
木蓮の詩を書いていたので
私も書こうと思って
毎日 家にある木蓮を見に行った

山の日陰にある木蓮は
つぼみはつけても
なかなか咲かず

そこだけいつまでも
く ....
海辺に
打ち捨てられた羽衣
水底に たぐりとられ
心 なくすばかりの 果て

指が 訪れる
風に 似た とろむ甘さで
ふれる やさしく

どうして そんなこと してくれるの
どうし ....
時の住まう所は どこですか
チクタクと
なぜ 音がするのですか

暗くなれない地の中で
目覚めていない
ただ ひたすらなもの

天を知らなくても
地上を知らなくても
風を知らな ....
のどに はしゃぐ みめいの
つきの すずか つむぐ かるた

まわる やまの はるか さます
かやの ねむり まどう むごん

みちぬ おもい ゆきて きえる
かえぬ こころ ぬぐう ....
名前入りの口紅があるんだって

彼女の憧れのスター
ふっと 話し掛けると

知ってる と 真剣にみる

友達が注文するって 言うと
お願いだから私のぶんも と 
一緒にすることにした ....
ことん つみあきた 背中 の



しらば っくれて
更けゆき ゆく

斜面 水球 の こごり
しずく 罪もなく 踊り

たわむれた 中指には 触れず
逆らった 声 みなも ....
月が 舟を ナクシタ

木陰 に 零れた
ピラミッド の ベール

濃い青 の 淵
触れさせぬ まなざし

ただれた 地殻
うぬぼれた マルイ肩 

キィィィ きぃぃぃぃ ....
シャボン シャドー シャトー

エプロンで 涙 拭いて
背中を そっと 撫でる

チョコレート アーモンド アイズ

瞳の中に 写る 私の瞳
リボンを 結び 直して

マイ リトル ....
お風呂あがりに テレビをつけたら
タップダンサーの方が ゲストだった。
高校卒業後 渡米されて 自力で道を開かれたようだ。
タップのことなど わからなかったけれど
憧れのスターに 手紙 ....
枝に ぶら下がってる
偽者の太陽

発火を夢みて
まどろむ 花弁

かかってくる
濃い 夜の 暗い闇

閉じない 瞳
はずれない 翼

あたたかいのは 私だけ
じっと 冷えた ....
流しのはじっこで
トマトにかぶりつく

切って 盛り付ける前
誰もみてない 朝

どっからくるんだろう
この 破りたい
悲しみは

形よく そろえて
行儀よく いただいて
終わ ....
さび ついた そろい のそら
ぬげはじめた め 

かかわらぬ
こえ

ふみこむ
ひざし

の 

いってらっしゃい
いってしまって

さからえ

とべない
の なら ....
千月 話子さんの砂木さんおすすめリスト(205)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
射かける_しぐさ- 砂木自由詩11*06-1-15
拝啓_高村光太郎様へ- 砂木自由詩16*06-1-8
雲の尾- 砂木自由詩8*06-1-2
架空- 砂木自由詩5*05-12-27
買えないもの- 砂木自由詩10*05-12-19
雪明り- 砂木自由詩13*05-12-15
浮き時雨- 砂木自由詩10*05-11-30
小雪- 砂木自由詩17*05-11-23
鼓動- 砂木自由詩13*05-11-15
日記- 砂木自由詩11*05-11-9
果ての果実- 砂木自由詩10*05-11-2
シュ_マッチ- 砂木自由詩6*05-10-27
ほされた_かご- 砂木自由詩9*05-10-23
キリンの浮き輪- 砂木自由詩8*05-10-18
ああ- 砂木自由詩12*05-10-7
わ_の_しぶき- 砂木自由詩11*05-10-3
連鎖の羽- 砂木自由詩9*05-9-30
画家- 砂木自由詩12*05-9-25
日陰_の木蓮- 砂木自由詩14*05-9-24
海辺_の__________(二連作)- 砂木自由詩9*05-9-23
知らないもの- 砂木自由詩9*05-9-21
月光- 砂木自由詩17*05-9-18
かわいいひと- 砂木自由詩9*05-9-17
つのり- 砂木自由詩6*05-9-11
_はみだした_靴の_ために- 砂木自由詩8*05-9-10
マイ_フレンド_テディ・ベア- 砂木自由詩10*05-9-7
タップダンサーが_うまれた- 砂木未詩・独白7*05-9-4
夜の実- 砂木自由詩12*05-8-30
トマト星人- 砂木自由詩16*05-8-25
ほほえむ_の- 砂木自由詩8*05-8-19

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