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梱包用のテープで作った 四角い篭
縦横に編んでいて 真ん中に持つところが
アーチ型に つけられてある

婦人会の集まりで作ったから ひとつ 持っていけ
母が実家に立ち寄った私に 機嫌よく く ....
遠い朝 日に乗るように
長靴が 畑の真ん中に立っています

沈んでいく桃色の光が 靴底で
何人かの村人に 似ていきます

ひそりと ゆえに おもむろに かぜ

駆け出しそうな 針葉樹の ....
川で 手を洗おうと思ったのは
いたずらに食べた桑の実で
汚してしまったから

新しいランドセルが
川を覗き込んだ後頭部を倒す
沈んだ 目が水を見る
手をのばした
びっくりした友達のいる ....
弟が二人いる姉など
子供の頃は 子守りをさせられ
遊べるくらい育ったら
キャッチボールなど 男同士だし

大人になっても
たまにラーメン食べにいくとか
うちで 飲むとか
まず 誘われな ....
 


こいし こいしや 月夜の晩に
うらみ うらみの 月夜の晩に

お膝に抱かれた やさしい夢に
お膝に眠った いつかの 夢に

ほうら ほらほら 還りの朝が
ほうら ほらほら  ....
青い 朝爪
くとん と
葉の 胸

黄緑 透ける脈

まだ
まぶしいの

月に
あずけてた 
から
さちからウマレタト笑みが言ったか

ぬかるみにゴミつけたままのゴムで縛った水鞠が
息の年老いたぬるい尾ひれで浮かんでいる

縮こまるよりだるい薄さだ
ついたてのはじまりは気管支の中の蒸 ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
散り散りと 舞い降りたのは
白い蝶々

風の中に 突っ立っている
加減のわからない 眼に

身ひとつで 超える
天辺から 乞うてくる

切れたものは また生まれて
避けたものは つ ....
湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
昼間だどー
母さんが 声を張り上げて呼ぶ

私は はしごの五段目に上がったまま
はーい と こたえる

もう少しで この枝が終わるからね
小さな蕾を摘んで 大きな花を残す
良い林檎を  ....
詩とか詩人とか 日常では使わない
子供の頃 学校の授業で出会い
宿題にされ 宿題でもないのに
書くようになって 憧れた

同人誌に入ってみたり
小さな詩集ではあったが
喫茶店 本屋さんに ....
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている

咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない

その花瓶に手折る
瑞々しい花 ....
少しづつ はぐれるようにして
息のつけるところまで
霧雨が 庇う様だ

陽射しが吠えていた 
ハンドル握りながら
ひとすじの 血脈が
太陽に かかると思っていた

そして 同じくらい ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
魚みたいな
洗濯バサミで

つまんだ
テーシャツ

アジトで 
湿っているのに

どこか 涼しげ

昨日 相棒だった
ジーパンに

まだ 仕事かい?
なんて

 ....
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
日陰は 降り積もりはじめた頃の
うぶな雪 白く内側に抱えていて
ひっそり 溶ける

溶けたつものは 眠る
とどかれること なく
ちりんこ するこの こころは こわい
てたりと すわって ここのつ やっつ

なきまね ちびちび うそなき つもり
ぺたりと ころがり ごろんこ ごろん

ちいさな こゆびで かわした こ ....
みずくぐり の 破線

ついた先に
からひく みつる 淵

蛍光灯 の 粉
から うまれた

眠る 
石 の 蝶

そっと
たずな を
もてば

つらつら
頬を 

 ....
仕掛けのない心の中
もう 桜の噂

だまされちゃいけないよ
おわってなんかいないよ

水色の空 曇らせて
吹き やまない雪

綺麗な花 なんだよ
薄桃色の 

枝の名前に はら ....
鍵のかかった時計の針から
音だけしている

止める事で
生かされるものに
従った

まざらない光だと
闇に ゆだねた

けれど 痛みは
あなたの
手におえないだけの
窓まで  ....
詩集にするために
詩を集めて

何になるんだ
って あなた

詩集になるんですよ

あんまり驚いたので
だって あまり変な事いうものだから

そんなことして どうなるんだって ....
焚き付けた割り木が
煙と 灰に
分かれていく

土に根を張り 
陽の光を 葉に受け

倒れたら
日陰に 宿るものを 育み

倒されたら
日なたに 凍える者を 暖め

遠い水脈 ....
芸術ってなんだろう。
日常をしのぎつつ ふっと思う。
このごろ あれかなと思う。
むすんで ひらいて。
多分 小さな頃 教わって うたいながら
手を開いたり 結んだり。
なにか 呪文のよう ....
吊っていた管に
私の血が流れ

立っても
座ってもいない
赤い液に

ほんとに支配しているものは
いつもは みえなくて

体から離れた時だけ

錆びる 舌先
うわずる 耳
きたへ うつる ほの を
しゃくりあげ おおう て

そりは それていく ゆき
あけて あんでいく いと

かたまれない かげろい
かまれるたび ゆりゆれ

つけた げんの なまえ
 ....
カフェテリアで
小脇に かかえた空に

そっと 左の翼 溶かして

ふしの いたんだ 宿り木
に まだまだ だって 

占いに とばされた 長靴に
冬眠している 蛙君からの 手紙
 ....
かたちが あるって
そのかたちさえ あいまいで

かたち みるめも あすをもしれぬ
かたちなきてに はぐくまれ

にじんでは なく
きえたいと きえたくないと

どちらへ まいられて ....
ひいた こより
てのなか ふるえてる

だれかの ため
よういされた ことばが

こころのおく ねづく

だれにも したがいたく ない くせに
ひとつのもじ に かんきん されてしま ....
千月 話子さんの砂木さんおすすめリスト(205)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紙の篭と_魚の缶詰- 砂木自由詩9*06-8-2
白い_足跡- 砂木自由詩14*06-7-22
- 砂木自由詩10*06-7-15
いってらっしゃい- 砂木自由詩10*06-7-4
なごりうた- 砂木未詩・独白7*06-6-28
渡らせ夜- 砂木自由詩9*06-6-12
影杖- 砂木自由詩8*06-6-8
ゆうらん- 砂木自由詩12*06-6-5
含まれている- 砂木自由詩7*06-5-28
つた_うるし- 砂木自由詩10*06-5-21
うまれたわけ- 砂木自由詩10*06-5-19
いきてます- 砂木未詩・独白15*06-5-12
白い蕾- 砂木自由詩11*06-5-10
知りたくなかった知りたかったものへ- 砂木自由詩12*06-5-8
まき_火- 砂木自由詩9*06-5-2
マイン_マリン- 砂木自由詩9*06-4-27
古い翼- 砂木自由詩9*06-4-25
そらの_そらへ- 砂木自由詩8*06-4-22
てんつくほろよ- 砂木自由詩8*06-4-12
駈ける_熱- 砂木自由詩8*06-4-7
とおせんぼは_つめたい花- 砂木自由詩9*06-4-1
終わらない冬の終わりに- 砂木自由詩13*06-3-26
はるかの_宿- 砂木自由詩10*06-3-15
かえす- 砂木自由詩7*06-3-12
この頃_思った事- 砂木散文(批評 ...13*06-2-24
ざらざらと_した- 砂木自由詩10*06-2-18
鳴る_足跡- 砂木自由詩7*06-2-12
こくん_と- 砂木自由詩10*06-2-3
そうします- 砂木自由詩10*06-2-1
ふゆ_の_きてき- 砂木自由詩11*06-1-27

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