すべてのおすすめ
水のように流れ
人のように往来した
そのほとりからいくつもの
日常と非情がわき上がり
その沿線はいつもどこか湿っている
鬼門に向かって伸び
裏鬼門へと帰ってゆく
その繰り返しの中から
 ....
明るさを見失ったら夜。何も言うことがなくなったら朝。
西と南に窓のあるへや。背丈の伸びた笹の葉が揺れる。
道ゆく人に涙をみせてはいけないよ。お前の宝石を生け捕りにされてしまうよ。
朝。夢 ....
tasu助けてくださいと言った。声を振り絞ると聞こえるのは絶え間なく揺らぐ記憶の中で何かを誘導しようとしている集団、その中心人物に手錠をし私たちはつかの間の眠りにつく。感情が感情を呼び起こし、極々瞬間 .... 一人が帰りだすと
帰ることが流行るので
みんな帰って
公園に
いままでつかなかった
電気がついて
細かなプラスチックの破片や
釘や
小さなバネや
少し様子が変わった石は
忘れられて ....
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって

あたしは やっぱり
なくしてる

 ....
八月さいごの夜の風

この世とあの世を

つないでいる価値観は

これでこのままで

良いはずなんだと祈りきかせる

八月さいごの夜の風

商店街を吹きわたる

球場ちかく ....
寝続けるのはつらいと笑うきみの声は
瞬く間に白い壁に吸い込まれて

ああ 病院の白さはここにあった
と林檎の皮を剥くナイフが震えた



 いつかの海は
 ただしっかりと海岸を歩いて ....
相田みつをの書に素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう
宮本輝の登場人物のセリフに素直になれない
そんなもんじゃないと反発してしまう

そんなもんじゃない
ならどんなもんなのか ....
これ以上
森には必要とするものがない

これ以上
世界には必要とされるものがない

私たちの食事を邪魔するものは
あなたたちではなく私たち自身だ

私たちの絵が完成されたとき
あな ....
思い出が劣化する

音も色も失った浜辺

貝殻に耳をつけて

波音が聞こえたことなんか

ただの一度もなかった
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点

人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢

酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴

鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く ....
心にあふれる かなしみには
おもさが あるらしい

だって 涙はきまって 
したに したへと 
おちていくもの

それに、 
どこかでだれかの涙を 
受ける器は 小さくって
た ....
軽快なピアノの音にのって
人の優しさが風に舞う
海辺の部屋は明るい光と
鼻をくすぐる潮の匂い
遠く望める水平線に
白いヨットといかついコンテナ
そのまま外海に流れるのか
二艘とも海の彼方 ....
言葉を忘れた
声に 振り向いた
心から阻むようにして
警備員は 横を通りすぎる 立っていた

イヤホンをつけずに耳を外していった
帰り道を歩いていく きいている
数羽のカモメを 閉じてい ....
ものがたる 星から ふってくる
はねのおと
ほろんだ鳥族の 夢が はかなく
僕の部屋の 窓辺に
ながれ つく

星をねがう
走鳥類のまつえいが
ねむる
広げた灰色の つばさが
 ....
 
 
港のにおいがする
海ではなく
人間くさい
暮らしがあるところに
海ちゃんがいる
死んだはずなのに
どうしているのだろう
首をかしげると
首がないことに気づく
わたしの耳に ....
音速 光速 何千 光年
限界 無限 暗黒 光源


イメージ閃光
比喩的表現
夢か幻か
神話の欠片か


過去の産物か
未来を知る術か
人が最後に行き着く場所か
願い ....
夏の夜が好きだ

蜂蜜色の月が
ぼんやりと闇色の綿菓子に浮かぶ

制服に入り込む夜風は
チョコとバニラの匂いがする

ねっとりと絡みついて
わたしの皮膚に吹きかけた
甘いフルーツの ....
こころが感じたちいさな興奮を

この世の片隅にあらわしてゆく

思考やこころで感じたことを

ぼくにはスケッチし直す作業が必要だ

セミが腹をみせて死んでいた

けったら生き返るか ....
夕方の
涼しい時間に
畑に行って
枝豆を採る


ぷちぷちと
ひとりぼっちで
やっていると
夏の空気は
本当は
どの湧き水よりも
澄んでいるんじゃないかって
それを独り占めし ....
 青空と木々がまどろんでいる おだやかな日曜日
 
 水面に 銀いろの滑る釣糸が射す
 そこかしこに波紋を浮かべてゆく
 それをただ見ている おだやかな日曜日
 
 水面に 銀 ....
人を見る目がない目で
僕は毎日誰かの顔をみている

のうが無いといわれた脳みそが
鼻くそをほじくる僕を支配している

手に職をと言われて
いまだに手つかずのまま
両腕が仕方なくぶらさが ....
 昨夜は いかにも憂いでして
 お風呂にも入らずに
 眠ってしまったのです

 予定のない日です
 お昼過ぎ 湯をあびながら
 ほうっ、と つばを吐きました

 また その ....
地球の公転軌道がほんのわずかずつ
ずれていることを憂うガリレオの
思いを想い過ぎて
抑うつ気味になった僕は
バナナがいいと聞いて
毎朝食べるようになった

いつか太陽の手をはなれ
地球 ....
あんなに耳障りだった蝉の声も
虫眼鏡で集めたみたいな痛い陽射しも
まるで色あせ始めた遠い物語


なだらかな坂道を自転車でおりると
向かい風がほんのわずかの後れ毛を揺らす
時折小石が顔を ....
今日も現場で草むしりをした
なぜ草むしりをするのかを上司に聞いたところ
みっともないからだそうだ
お客さんが来たときにみっともないからだそうだ
アメリカやフランス発で
雑草の効果的な生か ....

幼いころ
妹はお風呂が嫌いで
兄は爪を切られるのが嫌いで
わたしは歯を磨くのが嫌いだった
だからそのころのわたしたち三兄弟ときたら
妹は髪から極彩色のきのこを生やし
わたしはのどの奥 ....
暖簾靡いて
初秋を告げる
静寂の下
淡い酸味を懐かしむ
この青空はあの日と変わらず
期待を寄せてチャイム待つ


理由もないまま急ぎ足
畦道の花が愛おしい
掌ほどの綻び
ふふふ、 ....
海蛸とファックしたい
大の男など 優に飲み干せるようなでかいのと。

入水孔に脚を突っ込んだら
くたびれた汗を丸ごと吸い取って
内臓はコールタール色に (それは金属の臭いか)

 ....
ひとの悲しみは

心と身体で感じて

はじめて分かるものだ

あたまで理解しても

思えているかは分からない

ひとの悲しみを聞いても

いいことを言わないようにしている

 ....
瀬崎 虎彦さんの自由詩おすすめリスト(656)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小田急線- 岡部淳太 ...自由詩3+09-8-31
スモールワールド- あすくれ ...自由詩10*09-8-31
鋸でぎこぎこ切っているのだ- 人 さわ ...自由詩209-8-31
パラダイス何か- 馬野ミキ自由詩409-8-31
「亡失」(なくしもの)- 月乃助自由詩6*09-8-31
九月の調べ- 吉岡ペペ ...自由詩409-8-31
おわらない白さ- みぞるる自由詩6*09-8-30
素直になれない- 吉岡ペペ ...自由詩509-8-30
森生- エチカ自由詩209-8-30
忘れられた浜辺- 衿野果歩自由詩609-8-30
東京遊泳- 衿野果歩自由詩209-8-30
「星のふり」- 月乃助自由詩7*09-8-30
黄昏のラグタイム- ……とあ ...自由詩12*09-8-30
輝きの声- 番田 自由詩309-8-30
Ostrich/駝鳥の願い- 月乃助自由詩8*09-8-30
デイドリーム・ビリーバー- 小川 葉自由詩7*09-8-30
星屑籠- 刀刃子自由詩309-8-29
夜甘帰宅- 愛心自由詩10*09-8-28
道端のスケッチ- 吉岡ペペ ...自由詩409-8-28
えだまめ- 小原あき自由詩7*09-8-28
釣り堀- 北村香織自由詩109-8-28
めまい- 乱太郎自由詩1809-8-27
寝起き- 北村香織自由詩209-8-27
祝福- within自由詩18*09-8-26
夏休み- あ。自由詩22*09-8-26
グリーングラス- 馬野ミキ自由詩1009-8-25
わたしたち三兄妹- 吉田ぐん ...自由詩3109-8-25
懐古巡りて- 中原 那 ...自由詩509-8-24
- 北村香織自由詩109-8-24
流儀- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22