http://chitohone.jp/

妻と観る。
原作を読んでいた妻は面白くなさそうだった。
「原作の方が面白い」とのこと。

読んでいない者の印象としては、わりと面白い。 ....
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00007FVY3/mixi02-22/249-0022950-2744331

映画館で妻と一緒に観た。
 ....
家畜に名前がないように
あなたの名前を忘れてしまうの
思い出して泣いてしまうよりも
あなた自体を消してしまうの


これはスガシカオの曲「サナギ」の一節だ。僕は、こんなフレーズに詩を感じる ....
頭の中で、たくさんの想念やら妄念が不定形に流れ、いつものもやもやがはじまる。

他者の作品を、それらが、絡めとり、作品の体液を、吸い取ろうとする。
リトアニア生まれの、ある哲学者は、セックスを食 ....
 なんだか祭りが始まっている。といってもなんて言うか、たいしたものは書けやしないのだが、要するに「鑑賞文」の断片を私的メモを公開するようにひとまとめにしておけば、僕が好きだなあと思ったり、もっと触れて .... 娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
ビラビラの花内部は空想の迷路
瞬時に変化する明滅色のコビトタクシー模様
遙か北部の山岳地帯にある自殺者の頭脳を
ブロック崩し的色彩で抱き留めるピン留めの肉体

丘の滑り台から
春の雪解 ....
祭りのごとく花を蒔き
塩を蒔き
くうとなき空飛ぶ鳥に
豆を蒔き米を蒔き
菓子を蒔き食うや食わずの
子らには餅を蒔き
子らは走りきて掴みあい
奪いあい
わらうか
視子は
 ....
溶け始める体
水にふやけたパルプの弱弱しさ
地に一番近い場所から
飲み込まれていくように

悲しみは解き放たれず

ペディキュアももう剥げてしまった



ひとつ、思い出 ....
飛び出した街で
晴れない空が
灰色の夢に朝を待っている
電信柱の下の窓辺では
気象予報士が雨だというので
ブラウン管は沈黙したまま
喋らない

ここでは僕等の関係が希薄だというので
 ....
君の子宮をコンドームに包まれた僕のペニスが出入りする
君の喘ぎ声と 僕の汗と 君の唇と 僕の中指と 君の乳房と 僕の肋骨と
全てを重ねて絡み合わせて ぐちょぐちょに どろどろに ねちねちと ずくず ....
「あ、さっちゃん」

と、わたしの飼い猫が喋った

「あ、れんげ」


「な、なんで喋れるの」

「ぼくは死ぬんだ」

「なんで」

「なんでって言われても」

「なんで ....
穴を跨げ
そこに
あるべくしてある
穴を跨げ
見るだけで
深さを推測して
見なかったふりをして
穴を跨げ
落ちるパントマイムは
見苦しい
涼しい顔で
穴を跨げ
電車での帰り道
席が空いた
座った
隣の席も空いた
オヤジが座った

そいつがもう足をこれでもかと言わんばかりに大開脚で逆ハの字
私の太ももからヒザにかけてオヤジの温もりが伝わる
ちょ ....
 点滴を打たれながら、病室の窓から海を眺めていた。看護師が言うには、わたしは雪の降り積もる中、マーメイド海岸でひとり倒れていたらしい。音もなく波が白くよせている。意識が戻って二日たった。熱が下がらない .... なんだか
なんでもほっぽらかして
なんだかなんでもいいような
なんのこだわりもないような
ぽつねんとしてしまちゃうような
午後はないか
うとうとねむたくて
ダイソーの105円のし ....
*
僕たちは午後から出発した
地面に句読点をつけるよりも速く
きれいな風が僕たちを追い抜いていく
足もとを通り抜ける

小さな音が風を追いかけていく
白いページにやがて日が傾き
それぞ ....
  


  シダ類のしげみのなかに
  あなたは隠れている
  シダ類が好きなあなた
  世界に約一万種類もあるという
  シダ類しげみのなかにいて
  あなたはとても幸せそうだ
 ....
ドトールで女と待ち合わせ
といっても携帯時代

正確にはドトールで女の連絡を待っていたが
まるで、連絡が来ない

ドトール地下のライブハウスでは
メロコアバンドが「青春」について叫んでい ....
雑踏
踏み固められてゆく私の周辺
千日の光束に支えられ 見えない頭上
羽ばたけ フラミンゴ

雑踏の鳴き声を 書き留めるとしたら。。?

フラミンゴ 泣き声の彼方
一年はあっという間に ....
桜は冬に似るものだ
全ての赤血球が重たくて だるいのです
路上で 赤血球を磨いていた 彼女は 路上にそれをぶちまけた
死んだ魚の目をしたそれは 坂を転げていきました
それでもまだ 欲情している ....
朗読会の打ち上げで
ポテトサラダを
よそって、
くれた
きみ-

き、きききみリルケが好きだといったきみぼくは
きみの言っていることが
ぜんぜん分からなかった
魚民で
となりの席で ....
っていうか、
っていうか、

毛布をいっぱい持ってきて
うずくまる
息ができないくらいに
一体なんだ、何なんだ、これは

タバコの煙
頭の中は
オレンジ色だ
じっと見る
見つづ ....
どっちなんだろう

俺はわからないと友達に言いたい

携帯電話のメールで『ぜんぜんわからない』とメールでスカイメールでせかいの全員に返信

メールでスカイメールで、全員に。せかいに。

 ....
俺は時計を持たない営業部員でつまり仕事ができない
もらい物の手帳に不明瞭な単語だけ書きつらねて
昼間を秋葉原で過ごし歌舞伎町に立ち寄ってとにかく帰ってくる
今日は何本のエロビデオを店に突っ込んだ ....
この都市の、上空100m 
本当の本当に 都市のど真ん中にて 
風に乗って舞い上がり
そこに留まっている羽毛
 が、もしあるとするならば

僕はこの都市が好きになる
本当の本当に ど真ん ....
上上下右上BCBA下上上上下AB
右右右右A右右AABB右B下上B
下下下上上下右左下左上右上下左
左右下上上下右左A左A上下BBBC下上B
BBB下BBBBBBBBBBB上BBBBBBBBB ....
 冬は好きではない。失業してから外出が減った。TVを見るか寝ているかだけで、二ヶ月が過ぎた。TVでマーメイド海岸のCMを何度も見る。海面から顔を出し泳ぐマーメイドの姿。面接や職安にも出かけるが、就職先 .... 彼らの背中にシーニュが張り付いている


左から順番に番号札をつけて読み上げられるタイルの床のふりして
絵の具のパレット積み重ね 色を次々塗りたくる
キャンバスも綾織りの凸凹を気にするよ ....
 春も夏も秋も、わたしにとっては短かった。あれから一年が過ぎ、長い冬がまたやって来た。失業し、仕事を探している。
(しばらくは会社に行かなくてすむ)
 わたしの元へは戻ってこなかったものもあった。 ....
角田寿星さんのおすすめリスト(545)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
(批評祭参加作品)−映画評−血と骨- いとう散文(批評 ...104-12-16
(批評祭参加作品)−映画評−es[エス]- いとう散文(批評 ...104-12-16
「サナギ」について、ひとことだけ…消費社会で生きている詩(批 ...- 石川和広散文(批評 ...2*04-12-16
ふるさとを滅ぼされた難民、、、言葉の生まれる原風景へ(批評祭 ...- 石川和広散文(批評 ...3*04-12-14
【批評祭参加作品】■シロン、の欠けラ(1)- 川村 透散文(批評 ...1004-12-13
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
愛の22- 瓜田タカ ...自由詩704-12-11
花蒔き- 田代深子自由詩904-12-3
再生- 大西 チ ...自由詩4*04-12-2
ジオラマ- 霜天自由詩504-12-2
コンドームの唄- YASU自由詩12*04-12-1
れんげ- ピッピ自由詩11*04-12-1
跨ぐパントマイム- 鏡文字自由詩2*04-12-1
人の温もりに触れた日- マスイジ ...自由詩4*04-11-25
海の上のベッド(連作集6)- 光冨郁也自由詩8*04-11-22
午後のこーひーのんでみる- 天野茂典自由詩404-11-20
もしも僕が白鳥だったなら- カワグチ ...自由詩12*04-11-20
シダ類の女- 天野茂典未詩・独白304-11-20
君から電話が来なくて重要なロックバンドが生まれる- 餅ヴィシ ...自由詩2104-11-17
神戸_2004- 英水自由詩4*04-11-16
東京_2004- 英水自由詩5*04-11-16
ポエム坂上- 馬野ミキ自由詩7*04-11-12
ひるね- 初代ドリ ...未詩・独白3*04-11-10
ダブルスタッカート- 馬野ミキ未詩・独白8*04-11-4
(自己紹介のかわりに)- 古溝真一 ...未詩・独白3504-11-4
都市の中心- 英水自由詩8*04-10-29
Ox- ポチット ...自由詩4*04-10-27
マーメイド海岸(連作集5)- 光冨郁也自由詩11*04-10-22
テンプレート- あやさめ自由詩404-10-21
冬(「バード連作集4」)- 光冨郁也自由詩8*04-10-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19