すべてのおすすめ
強気になって
世を吸い込む。

どんな詩人も書きえぬ悲しみを
歳老いた8月に
ひたすら閉じ込めて。

別室で寝る夫婦。
話す事を忘れた兄。
母を知らない父。
家を無くした姉 ....
コンビニで何弁当を買うの?

のり弁当だろう

図星だ

他のはみんな、

花火の客が 買ってしまったもの。

チンしてる間に、週刊何とかや月刊何とかの表紙を

元野生の狩猟本 ....
鉄塔の
鉄塔の遥か
はるか
遥かじゃないすぐ上だよ
あれはヘリコプター


『本当に手に入らないから!』
「本当だよ」
『入らないから!』


手に、
すべ ....
今晩は
充満していくケムリに
退治されてしまおうか否か、
迷っているところです。

景色が白っぽく見える
夢の中みたいな、
子供心に
胸がドキドキして居ますの。


虫がきらいか ....
破壊された石仏は遠くすりきれ、たくさんのにんげんたちのふみつけた顔の裂目から、何をみる ぼくは何を見い出す そう感じた日の部屋は、暗くなく。際限のないドリルの音がぼくの隙間だらけの体から染み出して .... 真っ暗になってから風が吹いた。
窓を開けっ放しの部屋は
真珠みたいな香りがした
雲の隙間に消えそうだった

青い鳥が
夕日に噛み付いた。
一日はまだ、終わらないよ
真っ暗な西の空めがけ ....
ウソの名前をください、神様。

恋とは、だぶだぶの子豚のフォーム。
後ろにこすり付けた前の輪廻はだれ?

裸足で開こうとすれば、互角に頭突きする懲りない団欒。
差支えなければ恋とはいわず、 ....
みえない身体のなかで
手が縮こまる
青く染まった
泥の歴史を反芻しながら
鳶色に滴る見える手は 
(見えない手は)
(見えない何本もの手は)
みずからを固くだきしめて
ひびわれた胡桃の ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
作家になりたいと思いました
けれど私には
ボキャブラリーが足りません
経験も足りません
感情も足りません
つまりは才能の問題なのでしょうか

作家になりたいと思いました
何とかできたの ....
手のひらに握り締めた
生まれつきひび割れた蝉のひび割れた雲母
手のひらの中のその震えと光とを
唯一手に負える夏の単位として感じていた


けれど、もしも
手のひらの中の光など単な ....
黒板の歴史について
君と議論する放課後
誰もいない教室の花瓶から花びらが落ちるしづかに
いつの間にか
窓から忍び寄る夜の気配
僕と君だらけの教室に
天使たちの無音のやりとり
聞きながら
 ....
28から7を引いたら残りはいくつになりますか
答えは0です
私は除かれた7だったから


  +


ことがそろそろ長くなってきたので
座ぶとんを引いてパチンと切った
ことは勢 ....
女にふられて あんたは何も悪くないと言われて
ぼんやりと抱きしめてほしい日々が続いた

近所の空き交番の
防犯ポスターは
きばんでいる

冬の青い朝などは
建物自体 廃墟にみえる
ぼ ....
もしも宇宙人がいるのなら

宇宙猫とか

宇宙犬とかも

いるのかな


宇宙金魚ぐらいなら

ボクはちょっと

会ってみたいです
下る――
ある昼と夜に、ありふれた昼と夜に、
長く古い階段を、地下の駅へと、


下る――
ひび割れた鏡の壁、踊り場の剥がれた床、
片方だけ壊れた照明、唸る空調のなかを


送風管 ....
このバスはどこに行くのですか?
運転手さんに聞くと
どこにも行きませんよ
と答える
もう走り出しているというのに
どこにも行かないとはどういうことなんだろう
不思議に思っているところで目が ....
俺はそうやって空を飛ぶ、毎夜。
昨日は肉を喰った。かたい肉だ、ブラボー!
だから俺は肉が好きさ、裏切らない。
肉喰えば俺はまた空飛べる、今夜も。
いつまで肉を喰える体でいられるか分からない、
 ....
片方の耳を塞いで
遠回りした迷路の
転んだ看板に捨てられたような

連続体じみた明後日から
一昨日へ向けて打ち出された叫びが
目の前の髪の毛をかすめて

4階の窓から見える軒下の人影
 ....
くたくたに、くたびれて
引力に思う存分やられたかなぁ、って
拡大していたものが
点になって
引力の地のそこで
バタンキュー、 それは倒れた
月面で、
倒れた

菜の花の はたけで ね ....
(1)

僕は眩暈をおこし倒れゆく途中、眩暈の原因はこの部屋の絨毯の模様がどうにも見慣れない形に変わってしまったからだということに気づき、しばらく斜めになったまま考察を続けた。



(2 ....
ついに発見されたのですね
青空いっぱいの無色な孔雀の骨
嗚呼ただの伝説かと思っていたのに
雲雀の血のにじんだ五月の空の
気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
発見されたので ....
ニュー。ニュー。
新しくなることについて考える昼すこし前の柔らかい光だ。


上着のポケットにしまっていた石を垂直に投げる。加速度と重力。そう、加速度と重力がせめぎあうその瞬間の曇り空に、押し ....
3年前のクリスマスの午後
大きなマスクと髭をゆらし
その人は
目尻に波をつくって 私にこういった

おでんはないかね
ありませんが寒いのですか

いや 大根のオレンジ色がなつかしくなっ ....
春の電撃作戦。開始。
街のいたるところで僕らは耳に手をあてる
どかん
それは小さな破裂
作戦が始まった合図だ、ほら
そしてまた、どかん
コンビニで働くあの娘、最近きれいになったね
と ....
桜前線 が来て
花見客

そして
砂漠

ぎっしり 携帯した
迷彩服

の 中に 人

ほおばる 春
つづく 虐殺

信じてなんか いられない
みじめな 幸福 ....
干し竿に捉まったやかんが
風をすいこんで
ふるりゆれ

蓋はいつの頃にも
なかったようす

雲が影って 
うつむき
口をぶらぶらしているやかんには
少し水が入っていて
のぞく顔を ....
望遠鏡で
月を覗いたら

傷が付いていた


のは

望遠鏡の方で


月は今でも

美しく欠けていて
少し窓を開けた
テトリスのように積まれながら
ほこりひとつたっていない ビル
歩道には街灯がたたずみ
影に埋もれていた 夜

 最初に僕の名前をつけた人のことは
 よく覚えている
 
 ....
遠い国で鳥があの娘を
拾って育てる
鳥はあの娘に名前をつける
あの娘は鳥に名前をつけることを考えている

鳥はあの娘に
おいしいお粥を作らせる
あの娘は庭のいちじくを
鳥にもいで来させ ....
角田寿星さんの自由詩おすすめリスト(404)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ありふれた痛み- 月山一天自由詩5*04-9-7
夜勤明けのガードマンへ- 馬野ミキ自由詩19*04-9-7
48号鉄塔_- 馬野ミキ自由詩6*04-9-6
殺虫- かのこ自由詩4*04-9-5
きざし- 石川和広自由詩5*04-9-5
真っ暗になった空- チャオ自由詩104-9-4
さいなら、後ろのラビデス- 多々田  ...自由詩404-9-4
- 青色銀河 ...自由詩504-8-21
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
才能- KEIK ...自由詩204-7-13
手に負えない夏- A道化自由詩1004-7-13
CHOKER- 本木はじ ...自由詩704-7-2
こときり- 石畑由紀 ...自由詩1404-6-27
無罪放免- 石川和広自由詩3*04-6-20
宇宙金魚- 松本 涼自由詩6*04-6-20
鏡のなかのタンゴ(Tango_en_espejo)- 安部行人自由詩3+04-6-17
行き先- たもつ自由詩2304-6-2
空飛ぶ肉男(フライングミートマン)- k o u j i * ...自由詩12*04-5-27
4階の月- あやさめ自由詩504-5-10
月面にて- 馬野ミキ自由詩604-4-28
おはなし_1〜50- Monk自由詩53*04-4-20
空の骨- まんぼう自由詩704-4-16
ニュー/ヒア- nm6自由詩21*04-4-16
おでん- 無理なリ ...自由詩304-4-15
春の電撃作戦- たもつ自由詩2004-4-15
前線- 砂木自由詩9*04-4-15
やかん- 湾鶴自由詩904-4-14
月で満ちて- あとら自由詩1204-4-14
名前- 湾鶴自由詩4*04-4-14
メルヒェン- 鏡文字自由詩23*04-4-7

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