すべてのおすすめ
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  うすむらさきの 人々が 自転速度で 水平線から
  粉末になって 夜になる 太陽が 空にのぼるから
              きみは 太陽を掴まえる
  緋色の ....
おれの話を
きいてくれてありがとう。
むかしジョニーってゆう友達がいたんだ。


ジョニーと最後に会ったのは
春の風が吹き荒れる
夕暮れのことだった。
おれたちはいつでも土壇場だったの ....
 僕は六世紀に及ぶしみったれた腸壁に包まれている。
 でたらめに女の子の名を呼ぶよ。誓言のように、エリー・エリー・エリー。

 何故雨は降らない? 僕は足運びの練習を繰り返す。
 レッスン ....
 朝露に濡れた葉のギザギザ。地表を這うように草木を透かして訪れた地獄の陽を浴び、緑に燦然とかがやく【ヤマソテツ】と呼ばれる羊歯を踏みながら言葉なき森の奥深く、「幸」住むと人のいふ原始の密林を駆け巡る雛 .... --------------------たにおり
ひとり警棒振ってると
いろんなことが思い出されて
片腕 しびれるほどに
警棒 重さを忘れて

道のお手伝い
くるま 流れるほどに
あれ ....
隔たりを埋めるために

どこまでもどこまでも下ってやるんだと思っている

今数々の生き物たちと別れを告げて

新しい出会いと別れという

いわゆるお涙頂戴を繰り返しながら

たまに ....
{画像=070219164910.gif} 朝起きると武士だった
(拙者、もうしばらく眠るでござる
と、布団を被ったが
あっさり古女房に引き剥がされた
長葱を{ルビ購=あがな}ってこいという
女房殿はいつからあんなに強くなったのだろう ....
仕事に疲れた
唐突におもったので
庭にいた見知らぬにゃんこと戯れて
一緒に猫じゃらしをがしがししながら
夕方になるまで外で遊んだ
にゃんこはそろそろ帰るよと気まぐれに帰ってしまう
薄暗い庭 ....
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ....
もういいから
ぶちまけっぺもう
な、
えらくむかつくから
ぶちまけてさっさと
天一食って帰っぺ
せっかく高円寺まできたんだから
絶対下痢すっけどしょうがね
もうしょうがね

おいダ ....
  遊び1

モンテカルロ(*1)はフェラーリの独壇場だった。
地中海の強烈な日差しと窮屈なコックピット(*2)でクラクラになりながら、それでも俺は容赦なくアクセルを踏み込む。唸りをあげるシケイ ....
戦争のあとにはいつも
殺されなかった死体が転がっている
それが君の言うところの
正しさなのだろう

ぱたりと本を閉じる
車窓の外へと目を移せば
淡い色の田畑が広がっている

「次 ....
今年も女にふられたので、
大そうじして死のうと思った。
捨てられるものがあるうちはまだいい。
でもぜんぶ捨てたら、
それから、どうしたらいいのだろう。
考えても仕方がないので、
どんどん捨 ....
私の理想の女性は林家パー子です
見た目はおいといて理想です
自分のやることなすことを
中身はおいといていつも笑ってくれる
そんな人がそばにいたら世界はどんなに楽しいことでしょう
別に私はいつ ....
女にふられたので、
それは夏のはなしだけれど、
線香花火して、死のうと思った。
あの子とふたりでしようと買ったのに、
できなかった花火が車のうしろトランクに、
いれっぱなし。
いれっぱなし ....
俺がダライラマに会う日
澄み切った空の向こうから遠鳴りが聞こえる
ビリヤード状に突かれた宇宙天体から膿がこぼれた
それは細菌ではなく原子力だった
放射能のかなたに
あらゆる透過された事柄が
 ....
枝がしなって揺れ
扇状地になった
川が日本海に向かって走り
人が住み、田畑を耕し
町をつくった
神はこれを最上置賜地方と呼ばれた

オナンの裔はここに住んだ
漏らしたものが土にへばりつ ....
   1

ビ・バップが
ハード・バップに移行するように
文字は飢えを凌ぐように増殖し続けて
マイルスが観客に背を向けるように
日本語を詭弁でひっくり返してゆくが
そこには表も裏も権力が ....
ここは田舎町だから
電車の中はいつもの様子
ポツンポツンと
どこに座れば良いのか
迷ってしまう
どうせ辿り着いてしまう

ガタンゴトン
揺れる
窓の外には
見慣れているという
さ ....
                    
?.

まだ葉が落ちない
白樺の上に
黒猫がいる
のを
見ている
うつくしい猫で
目が
とくにきれい
久しぶりだけれど
思い出 ....
ガラスに溺れている
他愛のない光の粒
漫画のような宇宙と
十月に揺れる何かを
五線譜のお皿に
のせたまま

すべての嘘が
優しくほほえんで
窓辺に腰をおろして
待っている

海 ....
壊れた自転車が
冷たい雨に打たれて
泣いている

さっきから
何を君は耳打ちして
探しているのだろう

切れたブレーキワイヤーが
大地に触手を伸ばす
生き物みたい

五分後には ....
              ―刺青


そこには船があって
ずっとずっと遠くで
何かを引きずりながら
航海を 続けている

そこには涙があって
ずっとずっと近くで ....
星をみるんだ

この街の真ん中で
分厚い手紙を齧りながら
発泡酒で侘しく
それも公園、
結構サムイもんだ
どこかの朝焼けまで
ずっと続いてる電柱に
ひっかかった安穏
夜の天井は低い ....
夕立の中で君は背骨を読んでいた。

真っ暗な瞼のうらに現れているみどりの正三角形を、
くうきを吸い上げた則妙筆でなぞるように
繰り返してみる。

大地を這う蛇に似た、
千万(ちよろず)の ....
お腹が空きました。
理念なんかじゃ食欲は満たされません。
私の存在意義を消去法で見出されようが、
私の隠蔽されていた使命が
明らかになろうが、もう知りません。
お腹が空きました。


 ....
蛍光塗料で
発電したような、
剥き出しのエポック

僕は感動して
いやらしくニヤけていた
ここが先端

ひき裂かれ
乖離した阿吽が
子作りをしていた

終焉の人々は
自由に蹂 ....
*
ナナコ


ナナコ。
霙(みぞれ)落ちる午後の日差し。
聖霊の結晶のきらめき。
その名を呼べば、
ナナコの声、
遠い海の向こう側からやってくる。

ナナコ。
誰もが初めての ....
一、 銀色の背中


飯も喰わずに、カピが月ばかり見ているので
座敷に上げて訳を聞くと
長い沈黙のあと
神妙な顔で
片想いなのだという

いったいどこの娘かと問えば
まだ逢ったこと ....
角田寿星さんの自由詩おすすめリスト(404)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
usumurasaki- はらだま ...自由詩24*07-3-20
ジョニーとの別れ- しゃしゃ ...自由詩1507-3-15
古雨- 如仁自由詩407-3-14
郭公の見る夢_★- atsuchan69自由詩7*07-3-14
- ---自由詩907-3-6
マントル- 石田 圭 ...自由詩3007-3-5
上下左右- 佐々宝砂自由詩20*07-2-19
武士のつかい- 佐野権太自由詩58*07-2-6
ねこにんげん(8)- 暗闇れも ...自由詩1*07-1-26
チャーリーブラウン- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-1-24
ひでやんsings_Marvin_Gaye〜What's_G ...- 構造自由詩1107-1-20
言葉遊び- ヌヌヌ自由詩5*07-1-19
1両編成- Tsu-Yo自由詩2006-12-26
大そうじして死のう- しゃしゃ ...自由詩1606-12-23
ぺーに嫉妬- 新守山ダ ...自由詩1006-12-9
線香花火して死のう- しゃしゃ ...自由詩1206-12-8
俺がダライラマに会う日- 構造自由詩606-12-5
オナンの裔- 構造自由詩306-12-4
嫉妬する拳銃- はらだま ...自由詩6*06-11-30
車窓- 青山スイ自由詩6906-11-15
黒猫の星- 水在らあ ...自由詩38*06-11-9
十月、ダンス- はらだま ...自由詩11*06-11-8
ごみの日- はらだま ...自由詩7*06-11-8
船と涙- 水在らあ ...自由詩30*06-11-7
星を- はらだま ...自由詩6*06-11-6
背骨を読む- はらだま ...自由詩9*06-10-31
ラスト・カレーパン- ブルース ...自由詩4*06-10-30
終焉の間、僕を住ませてください- はらだま ...自由詩20*06-10-30
ナナコ他- 青色銀河 ...自由詩7*06-10-21
カピバラの事情- 佐野権太自由詩41*06-10-18

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