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まあ、まあ、まあ

作り笑いでなだめる
その中腰こそが
よっぽど役に立つ
世界平和のポーズ
そこから発射される光線で
僕らはみんな怪獣を辞めて
頭をポリポリと掻いてしまう
いや ....
君は君なりに独自の進化を遂げ
僕は 僕独自の進化を獲得した
形質レベルでも能力レベルでも
僕たちには変化は訪れなかった
でも僕たちはそれぞれ変異した


がらを
ぱごしてみてごらん
 ....
ある麗らかな朝、一行の詩が書物から立ち上がってはるかな水平線をめざして言葉の海を泳ぎだしたまま行方不明になった。さっそく捜索隊が組織され船出することになった--------。


どうも気がすす ....
今朝の空は成層圏のもっと上 
宇宙との境界あたりが
こんなにも蒼い


(空の蒼さがスペクトルの分散だというのは、科学者のいいわけ)


見上げすぎたせいか
眩暈でよろめいて
道に ....
布団に転がり帰りを待つの
家猫みたいに残り香を嗅いで
誰もいないから
この部屋はわたしのものよ
この世界はわたしのものよと
思いっきりお布団でじたばたしてやる
帰ってきたあの人が
叱って ....
時刻は夕暮れ、そう、日没から最初の星が瞬くまでのひそかな境界の時、
ぼくらがあてもなく通りへとさまよい出るころ、
夕陽の最後の光がひと筋の余韻とともに消えていくその時に、
ぼくらは聴くだろう、そ ....
その街では
いつも暖かな懐かしい風が吹いていて
まるで中央アメリカの芳醇な空気のよう
勝手知った家のスキャンダルの扉は
決して開けられることはないので
ぼくのトウモロコシはすくすくと育つのだ ....
「10月 」


少女だったころ
それは青空と同等で
わたしは生きる喜びを持っていた
埋もれていたものを
そのたび拾いあげても
掌から滑り落ちていく
昼間の悪魔は友人といい
夜中の ....
夕日を映した紅色の花を、永遠にするために
透明な棺桶にアクリルを満たす

飼っていた犬の面影を、永遠にするために
AとT、GとC・・・塩基対の配列を玲瓏の棺桶に刻む

光の秘密を刻んだ虹色 ....
竹竿の先に灯火をぶらさげて
小さな子から先にあぜ道を歩いて行く

ひと粒の米に
千もの神が宿っていた頃から続く火で
稲の葉を食べる虫を追い払う

のだと言うが
揺れる火はまるで
人魂 ....
ぼくはのびていく
ひとはゆびをさして
うそつき
とわらうけれど
もうききなれているから
だいじょうぶ

そのうち
のびて のびて
どんどんのびていって
あのへやに
とじこもってい ....
くらげはもう水みたくなって
やがて海になるだろう





溢れる 空想を両手にとって
きみは穴を掘っている
隣で海を耕しながら
私はそれらを見つめてあげる

 ....
その駅のトイレには
便所童が住んでいる

とても疲れて寂しい夜
わたしは酔っ払って
その駅のトイレに寄る

3つある個室の真ん中に入ると
そのうち
両脇から
声が聞こえてくる

 ....
第一章 権利

 君をみたす酸素分子はさだめられた方角を見失うとき、霧となる。池のおもてで朝日が砕かれてゆくのを、君は燃える指でなぞる。どこまでが記憶なのだろうかと、問うこともしない。背後にあいた ....
えいえんについてかんがえるたび
きまって
とほうもなくながいでんしゃ
がおもいうかぶ
くらやみをきりさいて
でんしゃはひたすらはしりつづけていて
いくつ
とびらをあけても
つぎのしゃり ....
彼がまた
子育てを再開するという

一度は手離したのに

赤ん坊の
おじいちゃんとおばあちゃんの元から
今夜連れ帰って来たのだという

仕事を増やしたのだそうだ

「大変だよ」と ....
十六歳の感傷に腰掛けて
ぼくは詩を書き始めた
ぼくの孤独といえば
せいぜいコップ一杯分の涙ほどしかなかったけれど
二十億光年の彼方の星からの引力で
コップの水が波立つことを幻想するのだっ ....
緑色の蛇になった私の左手は
悪魔に魂を売り渡そうと
日々 画策している

私の目を盗んでは
悪魔の行方を捜し回っている

赤く先の割れた舌をちょろちょろと出しながら
夜な夜な
徘徊す ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
空が傾いていたのは空のせいじゃなく
目を伏せたきみのしぐさで

雨は空の涙ではなく

太陽を隠していたのは雲ではなく
きみの頑な傘で

 (てるてる)
見えなくても いつもお天気は
 ....
ぼくは都会がいやなんだ
看板と海だけさ都会ってのは
山がひどいんだ
シロツメクサがおうおうおれに
あたり散らすんだおまえのおまえのその
おまえのブルージーンズがきちゃない(汚い)んだってさ
 ....
あじさいの花の名前を教えてもらい

それから漢字では紫陽花と書くのだとまるでせかいに沈黙があってはいけないのだ、というようにきみはぼくの手を引いて喋り続けるから、

印旛沼サイ ....
どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 .... ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
頭上一面に広がる
果てのない青空
雲も 霞も 霧もなく
手を伸ばしても届かない
高みに
もっと高みに
果てのない青空
抱えきれないほどの
太陽光の乱反射

中空に浮かぶのは
ピン ....
ジャララ
6月の弾力はぼくらを弾ませる水力が
そこらじゅうで揮発する
近すぎる誤解を向日葵の種の側に埋めたりする

ジャララ
太陽の方角を追い続けていくことも
ぼくらには必要なことかもし ....
はっぱをめくればなめくじ

みんなにきらわれて
しおをまかれたりする

おまえなめくじ

うまれてからずっと
からだじゅうでないている

おれだっておなじ

みんなにきらわれて ....
ウルが帰ってきたと誰かが言った
わたしは黙って
カペラ産の苦い酒をグラスに注いだ

酒場はさっきからウルの噂で持ちきりで
ウルと話したことがあるという
地球生まれの男が
まるで自分がウル ....
角田寿星さんの自由詩おすすめリスト(404)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
にせウルトラマン- AB(な ...自由詩6*05-9-25
がらぱごす- クリ自由詩2*05-9-24
見えていてすでに海は- 藤原 実自由詩13*05-9-23
成層圏のいいわけ- たりぽん ...自由詩8*05-9-16
ねこにんげん(3)- 暗闇れも ...自由詩4*05-9-15
帰るところのない者のための音楽- 安部行人自由詩305-9-9
さよならとこんにちはの街で- The Boys On ...自由詩5*05-9-3
小詩篇_「砂浜」- 芳賀梨花 ...自由詩10*05-8-27
永遠のようなもの、をたずさえて- たりぽん ...自由詩705-8-22
しらやまさんのこと(6)- AB(な ...自由詩1405-8-6
ピノッキオ- (o¬ω¬o)自由詩305-8-5
_に隠される- 石田 圭 ...自由詩2805-8-5
便所童- チアーヌ自由詩1205-7-31
法学- 葉leaf自由詩19*05-7-28
えいえん- アンテ自由詩8*05-7-23
子育て- スプート ...自由詩5*05-7-20
夜中に台所でぼくは谷川さんに話しかけたかった- 藤原 実自由詩13*05-7-18
不実な肉- 初代ドリ ...自由詩10*05-7-13
トーキョータワー- 霜天自由詩4305-7-12
てるてる- クリ自由詩105-7-10
汐留すたいる- コモ谷自由詩305-7-7
印旛沼サイレンス- 馬野ミキ自由詩905-7-6
空の形- tonpekep自由詩45*05-6-25
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩53*05-6-19
蒸し焼きの雨- 岡部淳太 ...自由詩37*05-6-18
ムーニールー- ふるる自由詩35*05-6-17
ひとり暮らし- とうどう ...自由詩9*05-6-3
現代詩フォーラムに書く詩人達に捧ぐ「ジャララ」- tonpekep自由詩7*05-6-2
めくるめくなめくじ- ベンジャ ...自由詩37*05-6-2
星涯哀歌_1- 佐々宝砂自由詩505-5-8

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