すべてのおすすめ
ミンドゥルはタンポポ
メアリーはやまびこ

ナルガエはつばさで
ポンソナは鳳仙花

ソナムーが松なら
マエミーが蝉

カルマエギはカモメだそうだ

北朝鮮の台風の名前は
どれも ....
風の強い夜だ
下弦の月のまわりに
虹色の光の輪を作っていた薄雲が通り過ぎる
窓辺に焼きついた油色の日々が
ガラス板から流れ落ちる

星々がさわさわ震えている

明滅する交通誘導棒を持ち ....
いらないよ
そんなお荷物 いらないよ
いいから そこへ置いてきなよ

そう言って赤子は指をしゃぶる
くだけた言葉の端々に
忘れ形見の思い出が
赤く染まって流れゆく
視界にて
生成される
着色料と甘味料


そこから逃れるようにして
ぽとり、と、うつ伏せるしかない
あなたとわたし
春に間に合わない体



ああ
お砂糖の誇 ....
ノート2002.7.29

工事車両の下によもぎ色の猫が一匹入りこんだ
知っているかい?
猫はエンジンオイルのこげた匂いなんかが好きなんだ
ときどき思うんだ
トラックの下にもぐりこんだまま ....
舞台、葬列を為すガス燈に架かる虹の円環
を射抜く牢獄。に、柊の苗木が抱かれている。
私は鋭利なifを取り出す。
しかし比喩苻の巣が樫の腕から昼を駆逐した。
錠が下ろされ、影の無い階段を昇る。ビ ....
    ひとさらい
    なら
    まだいいのだ
    身体ごと
    根こそぎ
    さらってくれたら
    よかったのだ
    安心して
    甘えられる
   ....
のたうちまわる場合
白い布団でなければならない
リンゴは
他人のかじったものを 横に
父の選んだブラインドに
埃が乗っていることは 好ましい

昨日 信号を歩いて
背筋がのびていたのは ....
                       きゃらめる 7


  ことば

  1

とてもさむいあさはやく
よぶこえでめがさめた
もうふにくるまったまま
ずるずる
ゆかをは ....
困った
どうしても食べたい
今すぐ食べたい
おいしそうなうさぎ
おいしそうないたち
おいしそうなまぐろ

明日のために
ハーブティーでがまんって
それはないよ

透明なお皿に
 ....
きっとこれはライグレと煙草で
味とも匂いともつかない艶めきが乗りかかる部屋に
トタンに雨が踊り狂ってしまって 音楽のほうが薄っぺらで

勢いあまって気が違ったか なだれかかり
この季節の 凡 ....
まつげの先を黒玉に焦がし14歳が空を見上げる
来週までに国境は消すよ
さっきメールで約束をした
血潮が透ける張り詰めた頬に擦過傷みたい白い粉がふく
闇より深い両目を細めアオゾラをぐっと睨み付け ....
Boy
話のわかる先輩とグラスを重ね 
生意気を言い放っては 
頭を撫でられている

Boy
姉さん達より自分の肌を瑞々しいと言った後
懸命にフォローの言葉で繕って
やっぱり頭を撫 ....
チリチリしたものがふわふわして
涙たっぷりの朝の食卓になりました

誰もいない台所はいま荘厳なひかりにあふれています
醤油のこびりついた容器も金色に輝いています
空気の一粒一粒が新しく生まれ ....
ぼんやりと
視界の縁に揺らいでいる
僕は多分 君を見ているから
やわらかな陽射しに包まれて
ここは海に見えるのかもしれないよね
でも
いつしか君は居なくなっ ....
二〇〇〇年隠居元年一月一日。墓参。
東京都立多磨霊園二四側四九。
おふくろとおやじとおとうとに「無職」報告。

おそい午前のひざしはおだやかで風もない。
よどんだ時のながれのなかに六九歳 ....
ゆっくりと確かめる指のひとから
手わたされる言葉のような
雪の散る道をすぎるひとから
聞こえてくる色のような
朝の水平線に消えかけながら
まわりつづける季節のような
寄せては返す ....
空は氷点下どころかマイナス240度に下がって
熱いのは内部だいつだって
だからいま昇りかけてる太陽だって
氷点下の空が無邪気に冷めた顔をしたって
気にしないで熱くなる自分勝手

何度目の飛 ....
駅のホームは終電まで1時間の23時で、ぼくは「のりかえ」が「チェンジ・ヒア」と訳されているのに気づく。「チェンジ・ヒア」というのは「いる」ところからスタートしているが、ぼくらは「いない」ところからスタ ....  

君が見ている
みんなぐるぐるしてるその中で
ひゅーん 
ってキリモミしてるのが
僕だよ
僕なんだよ
あれが僕なんだよう

いや
そうじゃなくて
やっぱり僕は
明日もぐる ....
{引用=右手と左手のための協奏曲 より}
 ●雨の精

一度書いては捨てられた詩のように
誰にも知られることはないけれど それでも
人の心に光と影を投げる一瞬があります

ちょうど水たま ....
金髪の中年
若い未亡人
ぎこちない青年

3人はうどんの出る喫茶店で
食事を共にしていた

丸テーブルの真ん中に
輪菓子(ドーナツ)が置かれていた

スポンジの空洞の上で
3人は ....
Res:ミキ 題名:南仏にて 投稿日 : 2004年3月7日<日>22時03分

近藤君、
僕は今南仏の田舎町にいる
鉄道も一時間に一本しか通らないくらいの、

ぶどう畑に囲ま ....
 ●オイディプスを恐れる

彼らはクローンを恐れる
フランケンシュタインの怪物を恐れる
そして感情の忌避を 倫理の禁忌とすりかえる
自分の子が殺しにやってくる
そこにあるのは
すべてのヒ ....
卑猥だ
どうしてか 椎茸が卑猥である


もう寒くもない夜に自転車を走らせて川べりに行く
警察官に止められて ライトをつけろと言われ
彼らもこう見えて 楽しく生きているといい
上々な証拠 ....
この時期ありがちな滞った美しさを切り裂け
オレンジを手に入れた飛行機ぐもは空のなかで最強だ
低くちかい真綿みたいな空
そんなのをいっぺんで音楽にさせることができる

距離あるね
自 ....
ふと右を見ると三塁手が君だったので
僕はすっかり安心した
うららかな春の日、デーゲームは淡々と続いている
スタンド、ベンチ、フィールド
いろいろなところからいろいろな声が飛び交っている
 ....
{引用=右手と左手のための協奏曲 より}

ダイジナ人を失いそうです

フルビタ車が近づくのです

ニヒリズムよ彼を寡黙にさせないで

スナドケイよピアノを狂わせないで

クルシミ ....
雲のない
ブルー・スクリーンを仰ぎ見ても
語るべきものなど何も残されていない
サイレント、ひとつ
崩れながら包み込まれる

ネイティブ・アメリカンに
インディアン・サマー ....
  君のことを考えていられるのは 
 今から、この詩を読み終えるまでの 
 たった3分の間だけなのだろう 
 気を抜くと置き忘れる感情移入 
 
 応えのない呼びかけと、持続力の欠落 
  ....
角田寿星さんの自由詩おすすめリスト(404)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ生まれない台風- 小池房枝自由詩6*04-4-5
夜警- ダーザイ ...自由詩24*04-4-5
赤子の思い出- ukiha自由詩204-4-4
間に合わない体- A道化自由詩904-4-3
七月のノート- ダーザイ ...自由詩1704-4-3
シガレット- 六崎杏介自由詩2*04-4-2
ひとさらい- umineko自由詩4*04-4-2
自室- 山内緋呂 ...自由詩8*04-4-1
きゃらめる_7- アンテ自由詩12*04-4-1
透明なお皿- チアーヌ自由詩204-3-31
ラブソング/トタンに雨が踊り狂ってしまって- nm6自由詩604-3-31
ち_ょ_う- yozo自由詩204-3-31
川の底に置かれた石- 服部 剛自由詩9*04-3-28
朝の食卓- 青色銀河 ...自由詩704-3-27
菜の花畑- 自由詩404-3-27
隠居元年- 狸亭自由詩1204-3-27
- 木立 悟自由詩404-3-27
あけがたのうた- 佐々宝砂自由詩404-3-27
ハロー、ぼくらは都合がいい- nm6自由詩13*04-3-27
たぶん、止まってしまったら終わりなので- AB(な ...自由詩404-3-13
雨の夜のガスパール- クリ自由詩8*04-3-13
ゆびあと- 服部 剛自由詩8*04-3-12
近藤くんへの手紙_〜南仏にて〜- 馬野ミキ自由詩1304-3-11
ウィリアム・ウィルソンの肖像_(完全版)- クリ自由詩3*04-3-11
椎茸とぼくらの夜- nm6自由詩604-3-10
小世界- 船田 仰自由詩404-3-10
饒舌な三遊間- たもつ自由詩1604-3-10
ラヴェルの名によるメヌエット- クリ自由詩1*04-3-9
サイレント、サイレント、サイレント、- いとう自由詩33*04-3-8
「内破まで、あと3分です」- クリ自由詩2*04-3-7

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