どうやらここがとてもとても明日で
透明なはずのここは鈍く曇っていて
上を見上げればちょっと青みがかっていて
(水槽だよな)
なんて
ぼんやりしてみたりもする
息苦しいのはきっと酸欠だから
 ....
(ゼロ
僕は欠陥品である、と仮定する。
少年少女、互いに確かめ合うのは傷口。証明の始まりを上手く書き出せないから存在を不安に思う。ティーンエイジャー、
違う!
そんな括りでは収まらない。声を枯 ....
舎弟格の男に

姐さんのことで嫉妬した

組の大義名分を叫んで

その男にきつく接した

男は侠として私に惚れていた

私の子をうんだ女は三人いた

私がいちばん好きだっのは
 ....
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想いを繋ぐのはいつも
言葉だった。

小学生の時、
友達と口げんかをしても
さよならは忘れなかった。
またね、と別れると、
次の日はまた ....
紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある

何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道

道すがら挨拶をかわした人々
 ....
砂に埋もれ
沈みそうに生きて
手の届く範囲の幸せを
ただただ全うする
あたりまえに生きることが

どうして
美しくないと
思っていたのだろう

  みんなの中に居るか
  「だれ ....
なぜ傘など持っているのですか
こんなにも晴れた日に
あなたのことは分かっているつもりです
被害者だと思えばなんでもできます
私はあなたに何もしていないつもりですが
お前らの中に含ま ....
あたしはウサギを追い駆ける

可愛い服の替わりに
制服のスカートの裾なびかせて
お人形の靴の替わりに
汚れたローファーで地面を蹴って
金髪なびかせる替わりに
肩までの黒髪なびかせて

 ....
湯船に浸かり
うつらうつらしていたら
突然誰かが部屋に入ってきた気配を感じ
バスタオル胸元に巻いて飛び出すと

消したはずのルームライトに薫る
わたしの大好きな秋桜のアレンジメントに
添 ....
捧ぐというような
意味ではなく
夕べからのほんのりとした思考
秋だなあ
などと思う午後の真ん中

自転車の補助輪
外れたね
ひとりでも乗れる帰り道
足にかかる草
払いのけてはすすむ ....
短歌 「わが友に贈る歌」



ペガサスの
飛ぶがごとくに便りあり
ミッドナイトの花の香のせて


麗しき君は十九歳(じゅうく)の
薔薇の花
昇る朝日にその身かがやく
 ....
「目をこらしてごらんなさい
 この世界はふわふわ漂っている
 箱庭なのです」


風が草の中でささやいている
透明な壁の向こうで
見知らぬ風景がふるるとゆれた
君はそっと魔法の呪文を唱 ....
地球を飼いたい
掌に乗るくらいの
小さな小さな地球があったら
わたしはそれを飼って
今度こそ
大事に大事に育てたい
毎日、綺麗な水をあげて
毎日、空気の綺麗なところで散歩をさせて
熱が ....
片手で空中にまるをつくる
親指をくちびるにもってゆき
その場の空気を吸い込む
恐怖も限界も肺にためつつ
決して傾かず真っすぐに息を吐き出す
履き心地の悪い靴なんて捨てちまいな  ....
疲れ果てて
色褪せた
繁華街の朝を通り抜け

ガラガラの電車の
ドアのすぐ側の席に座り
手すりに頭を預けたまま
揺られる

 満員電車とすれ違うたび
 何かが足りないような
 そ ....
ゼフィルス讃歌




二月のすこし澱んだ灰色の空に 雪が舞う
掌にそっと受けてみれば
それは はかなく消えてしまいそうなゼフィルス
この道をあまたの白い蝶が翔んでいく

さっきま ....
パリ、
バンコク、
アムステルダム
アブダビ・・・・

ひとりゝが克明に、
肌の毛穴を映し
【二十四】の顔たちが
闇に浮んでいる

それ等は瞬きをし、
呼吸し
ときには咳きこん ....
空が高い

空が溢れそうなほど膨らんでいる
今日の地球は いつもより ひとまわり大きい


白い跡をつけながら
西から東へ飛行機

ただ青い中を
東から西へ滑る 白い翼もあって ....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて

久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった

それでも ....
詩が生まれないこと
満腹な証し
なにもいらない
なにももとめない
言葉は
ことばであればいい
深みもなく
潤いもなく
その場限りの
ものでいい

詩はないほうがいい
幸せなもの ....

眠れない夜
眠りの水面で
寝返りを繰り返す
眠りを手で掬ってみるのだが
すぐに指の隙間から零れ落ちる
意を決してうつぶせになり
眠りの水面に顔を浸けてみるが
すぐにくるりと仰向けに ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
A.外側

私を包む皮フ、下着を履く、服を着る。外に出る、隙間なくエア、広がる空、その先に宇宙。わかる、私、宇宙高志とか言うお兄さんの皮下、潤う単細胞のひとつ。

B.内側

皮フを捲れば ....
理想は鳥
極彩色の花
落ちない泥
声とはモザイクかかった顔のようなもので
空腹という覚醒がすでに
降り始めた雨の色で
襲いかかる憎しみ
終わったリバー
覗き込むブルーのハートで
第三 ....
夏のテーブルは渚
水のように陽だまりがゆれる
私の貝殻はここにあります
波間にさすらった熱い砂は
もうゆるくほどけて


あなたの胸に頬を寄せると
潮騒が聞こえます
時折 やさしく
 ....
今夜も蜜のような月が出た
夜を飛ぶにはふさわしい月夜だ

さあ窓を開けて
翼なんかいらない
飛ぼうと思う気持ちさえあれば
どこへだって飛んで行ける

蒼い闇に溶けて行く
この高揚とし ....
空色が聞こえる
カーテンの向こうの天体
の数を数える
白いのがひとつ
銃声がふたつ
イエスタデイ
と呼ばれはじまる今
カナビスシード
密の味のする
マイナス三度
 ....
人間が滅びることがせかいへいわになるとおもいます
そう、ゆとり教育を受けた大学生が声高に主張する
滅びる、の意味は
きっと、辞書をひくところから始まる

愛がせかいへいわにつながると思います ....
枯れた心の中に君をおもう太陽がただ 
ボクを照らしてるんだ
君はボクを好きでボクは君が好き 
ボクらは恋人だよ
付き合ってるんだよ その事実がボクの心を照らしてるんだ

ボクはとても幸せだ ....
この夏が終わるのもそう遠くはない、と
花火が打ち上げ終わった海にいる私

横たわる一メートルと五十センチあまりの生身
押し寄せる波に三十六度五分の生気は解放される

あれからどれぐらい経つ ....
《81》柴田望さんのおすすめリスト(694)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
金魚姫- 紫音自由詩11*08-9-8
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コトバ_/_想い- beebee自由詩2608-9-7
大地がみている- 砂木自由詩29*08-9-7
よわき星雲への- たりぽん ...自由詩18*08-9-7
させ- 佐々木妖 ...自由詩12*08-9-6
ALICE‐不思議ともう一つの国‐- 愛心自由詩5*08-9-5
ゲリラなひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-9-5
ささぐ- かんな自由詩10+*08-9-4
八月の絶唱- 飛鳥 彰短歌1*08-9-4
箱庭- 石瀬琳々自由詩7*08-9-4
まるで今のわたしみたいに- 小原あき自由詩23*08-9-3
オーパーツ- モリマサ ...自由詩29*08-9-3
夏の終わりという駅で- 皆月 零 ...自由詩18*08-9-3
ゼフィルス讃歌- 飛鳥 彰自由詩308-9-3
クローズドサーキット- atsuchan69自由詩9*08-9-2
夏、最後の日- 北大路京 ...自由詩28*08-8-31
考えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*08-8-29
詩はいらない- 乱太郎自由詩23*08-8-29
駆け込まれる- 葉leaf自由詩7*08-8-28
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28
ユルグネとミダグネ- N哉自由詩308-8-27
カイト- モリマサ ...自由詩808-8-27
さよならの砂- 石瀬琳々自由詩10*08-8-27
夜間飛行- 未有花自由詩16*08-8-27
ロイザロイヤル- モリマサ ...自由詩908-8-26
せかいへいわ- アオイリ ...自由詩508-8-25
オアシス- もこもこ ...自由詩6*08-8-24
海になる- 緋月 衣 ...自由詩11*08-8-24

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