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さしすせそ

歯に沁みる朝

凍ったままの思考を
ポケットに突っ込んで
背中を丸めて歩き出す

たちつてと

舌で弾けない昼

すっからかんの頭に
ラーメンをすすり込 ....
あなたという詩集を読む
ページをめくるごとに
あなたは姿を変える
それは紛れもなくあなただ

湖面に張った氷の下で
微かにあなたの体温を感じている
あなたはぼくをぎりぎりまで追い詰める
 ....
{画像=120109021256.jpg}



君に一等賞をあげよう!

神さまが居たんだ
表参道の交差点から明治通りを渋谷方面へ歩いていたら
通りすがりの神さまが振り向き様に僕の肩 ....
深呼吸したら
小さな虫まで
吸い込んで思わずむせた
むせて吐いた
吐いて笑った
笑い続けたら
可笑しくて
ついに涙が出てきた

ついさっきまで
悲しかったはずなのに

ほんとに ....
親父はけっこう自由だ

無いものは金と彼女だけで時間だけはある


幼稚な恋愛ごっこにも疲れてしまったし

Amazonで買ったダンフォーゲルバーグばかりが慰めなのだ


自分を縛 ....
しょくぱんみたい
なんにも塗ってないときは
そっけないぽそぽそです

赤いジャム塗って
どきどきおしゃれでしょ

はらはらオレンジマーマレード
波打つバターは貴婦人風

そこにある ....
自分に飽きてしまった
自分という人間に
読み古した漫画のように
この心は何の刺激も与えてくれない
年明けとともにカレンダーを張り替えるように
自分という人間そのものを 刷新してみたい

 ....
ヒトが来るとみんなさ
オレの顔がお母さんに似てるって言ったり
お父さんに似てるって言ったりさ
おとなって何でそんなこと言うんだろ

“I’M NOT JOHNNY RAMONE”

お母 ....
そういうことだったんだ

気付くことがある


ものごとは複雑に絡み合っていて
原因があって結果がある
そしてその結果が今度は原因となって
新たな出来事を誘発する

「無間地獄」 ....
ね・・、きれいでしょう・・・。


踊り子は楽屋のソファに胡坐をかくように両膝をたてて
物憂い女陰をひろげて見せた
ラッパのふくちゃんは太鼓腹をきゅうくつそうに折りた
たんでひたいに汗を滲 ....
ひろげたお店を片付ける

そしてトイレで用を足したなら必ず水を流す

便器の底を覗けば
生きてきた私自身の素性が判る




早や店じまいの季節になったものだと
ひろげすぎた店 ....
およそ百年前
大学二年の一人息子を交通事故で亡くした時
既に寡婦であった資産家の江古田夫人は
今度の悲嘆には到底耐えられないと思った
そこで息子のDNAを研究機関に預け
一年半後
スーパー ....
どこかで誰かが泣いていた

悲しくて
それとも恋しくて




悲しさに理由なんていらないけど
流した涙はしょっぱくて
それでいて仄かな甘さなんて感じてしまう

なぜって
 ....
 
あなたに刺さるだけの棘

あたいは花の咲かない薔薇だから

花の咲かない紅い薔薇だから


 
呼吸のように
代謝のように
君と僕を
当り前につなぐもの

歯磨きのように
晩御飯のように
君と僕を
さりげなくつなぐもの

無理矢理つなごうとしても
呆気なく解けてしまうも ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
綿毛の海で泳ぐ
後ろ姿を探す
秋の始まる午後に
あたたかさとつめたさの両側から
等しく守られていることを知った


星の人から届けられる
言葉によらない通信を
言葉に変 ....
空の一番青い所から
滑り降りてきた木枯らしが
寝惚けたネクタイを
強引にたなびかせ
腫れぼったい意識を
心地好くシュリンクする

秋晴れハレバレ
ハレバレハレルヤ

空の一番柔 ....
ひとを愛せなくなったと
あなたは嘆き

はなから愛なんてなかったのにと
わたしは呟いた




大切なのは感動なのかな

与えて
与えられて

生まれたての感動はぷるんと ....
ゆうちゃんは無口な転校生だった

四年生の春に
ぼくのクラスにやってきた
ゆうちゃんと、ぼくは
なぜか気があって放課後はいつも一緒にあそんだ

がっこうは友だちできへんからきらいや。
 ....


抜けるような
青いうしろめたさを



ぽっかり浮かんだ
白い嘘でなぞって



可憐な
ピンクのあてどなさを



みずみずしい
緑のお節介が抱き ....
いま、立方体の中で手足を折り曲げている
きっちり蓋を閉めて 一分の隙もないように
それでもはみ出しまう「私」が漏れ出て
側面を綴りながら、ゆっくり滴っていく


シジン、と名乗っているうち ....
育てる
花を育てる

愛しい我が子を抱くように

育てる
花を育てる

我が子の明日を夢見るように




よく見かけるひと

花電車の通う線路脇で季節の花を育てるひと ....
{引用=祝婚歌}
旅は美しい
金のウンコを過ぎた辺りで助走に入り
爆発的加速でトップスピードに乗れば
船尾のエンジン焼けのひどい匂いも後方へ置き去られ
大川の生ぐさも顔打つ風に堤へ跳ね返され ....
あやうげな尖塔

さびしさの鼓舞

きらびやかなのは、包囲の目

負よ、閉じなさい

無が緩やかに解かれてゆくまで
朝昼晩、おはぎだよ

無人島に何か一つ持って行けるとしたら、おはぎだよ

死ぬ前に最期に食べたいのは、おはぎだよ

昔ながらの麺類・丼もの屋が店先で売っているおはぎにかぎるね

そりゃ ....
ふうわりとした優しさを想ってせつなくなりました

花火のように夜空に打ち上がりたいのです


仕事帰りにバイクを駐めて観てました

鴻巣の花火大会でした


彼女も対岸で車を駐めて ....
冷たい雨粒が
傘をノックする
居留守をつかう僕を
執拗にノックし続ける

開けてはいけない
部屋を覗かせてはいけない

開けたら最後
あいつはズカズカと
上がり込んできて
胸 ....
{画像=111007000549.jpg}


窓ガラスに映る大空は青く
青いパネルの上に白い雲が貼り付いていた
冷たい空気が流れ
机や椅子は緊張している
床の上には煤がざらつき
チョ ....
友達と遊んで別れてひとりきり
空はとっぷりと日が暮れて
すっかり遅くなった帰り道

お家に帰りたくないよう
きっとお{ルビ継母=かあ}さんに叱られる
きっとお{ルビ継母=かあ}さんは怒って ....
オイタルさんの自由詩おすすめリスト(569)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
寒波- nonya自由詩33*12-1-14
あなたという詩集を読む- ただのみ ...自由詩20*12-1-12
君に一等賞を上げよう事件_/_冬もやっぱり不思議話- beebee自由詩34+*12-1-9
不幸気取り- そらの珊 ...自由詩11*12-1-7
暇な親父- 梅昆布茶自由詩1011-12-28
しょくぱん- 朧月自由詩911-12-28
古雑誌- まーつん自由詩5+*11-12-28
I’M__NOT__JOHNNY__RAMONE- salco自由詩5*11-12-28
通りすがりのひと- 恋月 ぴ ...自由詩32*11-12-26
あの日のマリアへ_2011- たま自由詩30*11-12-21
旬なひと- 恋月 ぴ ...自由詩2311-11-28
江古田家臍次第(えこたけへそのしだい)- salco自由詩15+*11-11-20
秋空のひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-11-14
薔薇だから- 殿上 童自由詩14*11-11-13
えにし- nonya自由詩20*11-11-11
バイエル- たもつ自由詩2311-11-6
エリタージュ- 橘あまね自由詩29*11-11-5
ハレバレ- nonya自由詩20*11-10-26
願うひと- 恋月 ぴ ...自由詩2511-10-24
陽だまり_2011- たま自由詩37*11-10-18
陳腐- nonya自由詩24*11-10-17
立方体- 渡 ひろ ...自由詩29+*11-10-17
育てるひと- 恋月 ぴ ...自由詩3011-10-17
シオンのあばずれと地獄の犬- salco自由詩9*11-10-15
孔雀- 千波 一 ...自由詩4*11-10-15
おはぎなんだよ- 灰泥軽茶自由詩411-10-15
花火- 梅昆布茶自由詩311-10-9
雨音- nonya自由詩20*11-10-8
教室_/_昔通った中学校の木造校舎が博物館になっていた- beebee自由詩24*11-10-6
彼岸花- 未有花自由詩20*11-10-3

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