マシンガントークと言って、本当にマシンガンを撃ちながらトークすると、相手は、まあ、ほとんどの確率で死んでしまうと思う。でも、向こうもマシンガントークだったりすると、今度はこっちが死んでし ....
駅は自転車置き場から500キロ離れていた。歩いてる途中で砂漠になったがおれは気にしなかった。あいつは面白い。ダークスーツの男が潔癖症の主婦に健康覗き穴を売りつけていた。他にほしいも ....
戯れに
水を掻く
何故に
かくダーク
只管に
こころ惹く
遠の国
掻き抱く
目の下を
流れ来る
目には目を
歯には歯を
手に余る
この憎悪
やまなし将軍は16歳から成人する直前までシンナーをやっていたので
脳が少し委縮している
脳関門をパスした有機溶剤が、蛋白質を溶かしまったわけ
情緒不安定は「気難しい男」と勘違いされている
....
立ち食いスパゲティ屋のことを生まれて初めて考えた。立ち食いとくればうどんだ。立ち食いときて、アインシュタインとくれば、それは立ち食いアインシュタインのことだ。まあ、アインシュタインが ....
流れ出る脳髄、お一ついかが?
目が潰れるメチルアルコールいかがかな?
いかがわしいものがいかがわしいものを売るお店
そこはうんざりするほどいかがわしいものだらけで
吐き気がするほど僕に ....
便座泥棒という言葉はおれが今思いついた言葉だけど、そんなものを盗んでどうするんだろう。便座カバーを盗むんじゃなくて、あの馬蹄みたいな形をした便座オンリーを盗み走り去る泥棒。便座カバーを盗 ....
例えば、あなたの背後でペチッという音がしたら何を想像するかと言えば人それぞれだと思う。これだけ人がいるんだ。ハマチが少々高くてもいいだろう。だから、おれは自分の生き方として安易な答えなど ....
熱いものを触ったときに耳を触るってのはよくやることだけど、実はあまりやらないことだ。まあ、こんなことはどうだっていいんだ。おれが言いたいのは、一つしかない。餃子を食いたい。ラー油 ....
肉まんをコンビニで買ってきて、そうだな、2個ほど、部屋に戻って、肉まんの中心にカラシをほんの少し塗って2個とも胸に当て、白のTシャツを着ると、ほら、カラシが乳首みたいに透けてる、という遊びが全国で広 ....
川のない街で
赤ん坊だった過去をなくし
古い三階建てのデパートの屋上のフェンスにもたれ
おれはフェラチオされていた。
女が媚びるような視線で
見上げてきた ....
でも肩の力入れてんのも好きなの
言いたいこと適当に吐き出してさ
その字数があってたら笑うじゃん
てっきとうに書いてるんだよこれ
書いてるってゆうか打ってるけど
真剣に書こうが適当に書こうがさ ....
どうしようもない不安と怒りがあって
それはびっくりするほど濃厚に
僕の頭にへばりつく
かなわないような希望と夢があって
それもうんざりするほど濃厚に
僕の頭にへばりつく
泣きたいから泣 ....
安心したいんだろう
ならおれの歌を聴け
わかりやすいリズム
耳ざわりのいい歌詞
お前の世界には愛が
どこまでもあふれる
そういう歌をいつも
お前に聴かせてやる
ケツを振って歌えよ
....
バカみたいに 同じ言葉繰り返して
ひとつひとつ 意味のブロック重ね
誰かの言葉をちょっと拝借
わかり易く捻じ曲げて横着
マザーファッカーごはん頂戴
あなたの言葉じゃ勃起不可能
わかりたいの ....
あるところに犬をたくさん飼っているおじさんがいる。
テレビの取材をうけたおじさんは、インタビュアーに言った。
「だって犬が死んだらかわいそうでしょう」
「犬、お好きなんですか」
「あんいや ....
僕の獏
{引用=よく覚えちゃいないんだけどさ
ちっちゃい頃に獏を飼ってたんだよ
お姉ちゃんがアスピリンに過剰反応しちゃって
県立病院に入院してから
お姉ちゃんの見舞いに行 ....
三人の少年が、遠くに浮かぶぼんやりとした輝きに目を奪われた。
「ああ、あの輝きが欲しいなあ」
輝きは彼達に名誉や富を与えてくれるように見えたし、何よりその輝きを見ていると彼達は心が安らいだ。
一 ....
月曜の夜のことだ
遅番の妻を待って
一人で留守番をしている
俺の部屋のドアを
誰かがノックした
のぞき窓の向こうに立っているのは
刺繍と金モールもあでやかに
何を考えたものだか
バラの ....
おどろくほどのおおきな声で
死体を貪るおおきな鳥が
君には休暇が必要ですと
おそらのおうたをうたいます
結うことを知らぬ孤高の娘が
銃弾をよけては拍手喝采
晴れた夜空に刃を向けて
ゆ ....
忘らるゝ日々の裏側の諦念と未練と何やらと
変わらぬ己の気持ちと変わりゆく部分の突出と
見違えるほどの年月 月の路の移り変わり
あれやこれやと考えながらまた歳を踏みしめる
雨が好きという小説を読んだことがある
雨が嫌いというのはあまり聞いたことがない
やらずの雨は都都逸にもあり乙なものである
城ヶ島の磯にふるなみだ雨はせつない
雨よふれふれも悩みをながす ....
ギラギラに磨いてもらった
ぼくたちの車
助手席には
ぼくたちが笑って座っている
足元が見えなくても
アクセルを踏み込むことはできた
みんなに恐れられている
緩やかなカーヴ
逸れてい ....
少女が外に出てくると
夕焼けが昇りはじめ
朝となる彼女の世界
「いつだって始まりが終わりつづけている」
そう言って
細めた目の中で
全ての映像は押し潰されていった
塵となったものたち ....
水晶石に似た秋の日
マツムシソウの咲く藪に潜み
椎の実の落ちる音を聞いていると
誘う声がした
老いたハンミョウは処女のように
悲しげに首をかしげる
ダフネは立ち止まり
誘いつづける
....
冬納めの儀式は古来より西院にて執り行うものとされている。その間、本尊は伏せられ、黒いラシャ布が被せられる。これを本尊隠しと称する。永年、雪守家の末子の役目とされてきたが、鴉葬以来、毎年、隠し役を選ぶ ....
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