すべてのおすすめ
面接官は一重の目で
おれを見つめ
何も言わなかった
机にある採用チェックシートの上の宙を
ボールペンがせわしなく回転する
肌寒い頃だったが
秋だかまだ ....
若干 死ぬ気持ちが 薄れるときがある なんとなく 変な感じである
こぼれそうな雲の厚い切れ間から母の頭が うなだれている
ソウルケージとはスティングの曲だったか
たましいの鳥 ....
しゃあないこと
いうても な しかたない こっちゃ けど な わしにも いわして な
てんのじにな まあながいこと な くらしとる というか ほれ あれや あれ ....
鳴らないように
カスタネットをひきちぎった
偶然なついて住み着いた
一匹の猫を私はふいに暴力した
頭の中が真空状態になり
私は一方的に傷ついた
風で車 ....
彼は助けを求める声さえうまく出せなかった。
雨の中、傘を差して立っていた。
温かみのある灰色の海が暗闇に変わるまでそこに立っていた。
服の色は変わって ....
考えすぎと、たれか云う
しかし、霧の中に一度
入ったもの
考えすぎないと
むしろ、僕の霧の触れるままに
いきる
それ歩みつづけること
はっきりと
終わりのない坂の眺望
辿り着くま ....
喪rningBell頭の述べる感嘆符が
炭酸の朝に溶けてillMerryな白紙をハグ
時計で視る眼森の喪リップにキスで
悲蜜を飲んだrt 後の0mで泣く為ny
灯草踏んで夜からの逃走bound ....
すてきな
漆塗りの木の椅子に
画廊で座る
ご主人は魔法使い
みたい
椅子はお尻の部分が
固い木で
柔らかい不思議
肩が凝りがちな僕
でも
背筋に
木の中を水が通るよう ....
庭の木にセミの抜け殻があった
手にとって握りつぶすと
ぬちゃ
それはセミの抜け殻ではなく
抜け殻のようなセミ
もて余した僕はこっそり
ぬか床に隠してしまった
夕食の時
今日のぬ ....
ぼくの手のひらにお皿があってずっと回ってる
切れ目のついた流れ星が
次から次へと不時着を繰り返す
どうしてぼくは逃げ出したりしないのか
紺色と茶色のあぶくで ....
スイスギター、宙立p ink春のハウリング
葉を得るRing-O 草の冠の林檎の樹y
午睡突きたypeの打刻は懐中の南中時
球形の求刑に真天を刺すスイスギターの4弦
原初の太羊光said ....
無職のくせに
街を歩き回ると
警官に職務質問され
無職と答えると
「おれも」と答える
言葉は引き金
テキサスの銃撃戦
サボテンは乾いている
ぼくたちはとげとげして
ただひきこもり
....
おおきい かあさん おおきいな
ちいさい とうさん ちいさいな
ひるね ひるね らいおん ひるね
おしろのてっぺん こうじちゅう
+
さとうと えんぴつ けんかし ....
*は空に飛び出すと
*は*であることがいつも不思議なようだ
僕は両腕を精一杯伸ばして
それから海を囲って
さざ波にブリキ色の半月を映してみる
*は丁寧に覗き込み
綺麗だねと言う ....
カスタネットの鳴るほうへ
落ち葉が泳いでいった
開かれた世界
忘れてた呼吸のリズムを思い出すような
男は書店で物理の参考書を買った。大学を卒業し就職して既に十数年が経っている。文系出の男にとって物理など縁遠いものであったし、特段の興味があったわけでもない。それでも男は物理の参考書を買ってしまった。「 ....
夕暮れになると
ばくは星間に漂いはじめるのだった。
追いつめられてすきとおっていた
声なき声は銀河の構造
肉体を失って誘いを待つあなたは光の粒子
粒子は崩れぼくは光速で見えないあなたを通 ....
覚えたての九九を妻が口ずさむ
大切なものは奪われても
忘れなければいいのよと妻が歌う
夕暮れ前に一瞬空が明るくなり
テーブルのりんごやみかんやバナナが色を手に入れた
頬杖つきながら
文 ....
上ったら、下る、上っては、
下る、彼らが散らかっている、彼らの街で
折れてひざまずいた巨人が、ほろほろと朽ちてゆく
それは、もうずっと歩道橋に見えている
或いはそれは、もう ....
出口がない
そう感じたら
潜れ
潜れ
水死体みたいに
朝の空を流れる
昨日の夜
大阪環状線で
車両事故
ムナシイ
家と反対に
生まれた方へ
帰る
夜をとおりゃ ....
1
電球頭とオルゲン 下弦の夜に光る雨陰
0朱-音霊韻に道化るアルゴン時計は
針ニ非ズのラマーズ刻みのマルス避け
星がお留守の空に電球頭が
全ての(オール)銃(ガン)を撃ち込んだ、銃声!
....
(世界の最下層、円土の終焉に降火の硬貨)
炎上する宴℃の熱が気化すワイン
鬼化すは韻、淫in宙リップに銀輪廻る
溶けた砂金の雨rry 究理棲ます雨再度の金
沸き上がる或るCallはアルコ ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ
いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
わたしは柱があるとぐるぐる回る 倒すと橋になるが渡らない 担ぐと重たい 渡るべき川など存在しない 柱を引きずることは法律で禁止されているようだ もとから切り離さない チェーンソーがあれば刃先を土に埋め ....
ビラビラの花内部は空想の迷路
瞬時に変化する明滅色のコビトタクシー模様
遙か北部の山岳地帯にある自殺者の頭脳を
ブロック崩し的色彩で抱き留めるピン留めの肉体
丘の滑り台から
春の雪解 ....
自閉症って
変わったなまえだな
でも、そう呼ばれて毎日。
病名とは関係のない、ある?家族はどんな気持ち?
わかるなんて、ウソなんだ
けど、偏見持ったままでも、顔が浮かぶよ。仲イイと僕が思 ....
暗い夜を
しのぐには
必要なものがある
そは
またね
(またね)
耳の草原へ小さくともる冬花火
布団にくるまり
明日へと
焼かれる
×の立つ地が孤島になる
×の抒情は盗品の骨董品
鬼よ!私を刻む線よ!
赤ed空tic-Lは幾枚もの殻
浮かぶa Cardは不夜嬢を落とす
lipの一手、我々を分かつ焦燥よ!
炭酸に沈むギタ ....
チューインガムが巨大過ぎて
おれは駐車場に車を停めることができなかった
とにかく巨大だった
このチューインガムは巨大だった
噛まれることを拒否するチューインガムだ ....
呼び鈴を押さずに聞こえたドアの向こうの声を辿って私
水槽のある風景に赤いインクを落としました
この世に存在するすべての平行線が美しい、と
ずいぶん暮らした街から ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15