すべてのおすすめ
身体が放つものの速度を計れ、質量を把握して
その持物で、何が出来るかをよく考えな
優劣よりも先に個としてのポテンシャルの、性格というものをきちんと捉えるんだ
それが無 ....
なつが好きなきみ
なつが好きなきみと
コカ・コーラを買って
はるの海に行く
あいにく雨模様で
なみは
テトラポッドを
ひっくり返そうと躍起
....
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに
ながく、とじこめた
ひどいこと
ゆるしたくなんか
なかった
ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
....
その入口をくぐってはいけない、きっと何も保証できることはない
その入口をくぐってはいけない、きっと満足な心境では
こちらに向かって返ってくることは出来ないよ、なぜか
辺りの空気は静謐 ....
あおい蝶だった、たったひとつの
あおいあおい蝶が飛んでいた…暗い、まばたきを忘れた夜に
さむけに痺れる歯茎の中で、とまどう悔恨のこびと、だらしな ....
君は月の背に腰かけ
ハイコントラストな
羽衣を織っている
僕は
凍てつく風を避け
木のうろにもぐりこみ
草の蔓をあつめて
ささやかな輪を作 ....
すべてに○をつける
自分に関わる
すべてにでかい○をつけて
眺めたり撫でたりしてみる
眺めたり撫でたりしたあとは
かたっぱしから
憎んだり殺したりしてみる
憎んだり殺したりし ....
無人駅の廃れたホームに立ち
缶コーラの
残り数滴を啜り
サヨナラのハンカチがたくさん舞うような
一月の空のメランコリーを見ていた
時間は午後
暫定的に午後
そうと知ってい ....
そして俺たちの間には再び沈黙が訪れた。それは一見いままでの沈黙となんら変わりの無い取り付く島も無い断絶のように見えたが実際のところそれよりもずっとたちが悪くなっていた。腐臭はほんの一時でも ....
感情を上手く話そうとして、何度も口を開けては閉ざした
感情を上手く捉えようとしていたが、目の中を覗き込むほどの
信頼ひとつそこにはあるわけではなく
不安の色は青空を埋め尽くす雨雲みた ....
凍えた指先にへばりつく意地だ
壊れた玩具に染み込んだ過去だ
廃れた音楽に閉じ込められた未来だ
硬く閉じた唇の中で四散した言葉だ
数えた死体の数は歳の分だけ
逃した獲物の大きさは身の丈 ....
歩む側から忘却に放り込まれるような日
空に向かって突き上がる厳しい風を見たような気がして
傷つくはずの雲を探した、長いこと、眼を凝らして
昨日、少しだけ降った雨の後
呑気な冬が重い腰を ....
時間の狭間は裂けながら君を飲み込もうとしている、逃れる、逃れないじゃなく
それが運命というものだとしたら君はどうする?古い雑誌を読んでいた―忘れたものを取り戻そうとするみたいに
野良犬 ....
飲み干したカップの中、いつのまにか
紛れ込んだ蟻のリングワンデルング
嗅ぎ回り、手を伸ばし、無機質だけどリアルに
生を体現していたその稚拙さ
単純になりたいと思った、刹那だけ
求 ....
眠りが浅くて
何度も同じ夢を見る
形にならない世界
言葉にならない世界の夢
破れたシャツばかり身にまとって
午前零時には目を覚ます
冷たさに曇った窓を見て
カーテンの ....
うつろな夜に足元をもつれさせながら踊る
おまえのことを不器用だとは思いたくはない
月明かりは冷たく、病のように青白く
半身起こしたベッドで夢魔の尻尾を逃した
うつろな夜に ....
瞳を閉じて
静かにしていなよ
いまのおまえには
むずかしいことが多過ぎる
瞳を閉じて
自分が呼吸している事を確かめるんだ
空気が鼻から来て
また出て行くのをたしかに感じるんだ ....
薄暗がりにぼんやりと浮かぶお前のシルエット
振り切れそうなフーリガンが俺の中で騒ぎ出す、堤防は決壊
濁流の中に投げ出された思春期の残り香がもがきながら見えなくなっていく
あらしの ....
その夜に刻印は無い、とくにこれといって
しんとした冷たい、しんとした冷たい―隙間風が入り込むだけ
綿毛のように逃げていった古い名前と
綿ぼこりのように積みあがるいらぬ記憶
街路を通 ....
戻れない時間に眼をこらして
お前は明日への抜け道を探そうとしてる
新しい場所へ踏み出す勇気が無いんだろう
明日がいつかの焼き直しみたいになっちまうのは
紛れも無いお前自身のせいさ
....
君は凄く不器用で
僕の手を借りなきゃ左手の爪も上手く切れないような娘だった
だけど不思議なくらいこころに届く微笑みを所有していて
触れると指先からラベンダーの香りが流れ込むような娘だ ....
教会の裏庭で
もう使われていない
左側面に大きな穴の開いた焼却炉にもたれて彼女と愛し合った
それをしたいと言ったのは彼女で
僕らがもう少しで別れ話をするだろうことは目に見えていた
....
派手に着飾って、香水を叩いて
俺を迎え入れる準備をするんだ
不手際を見つけたら二度とは訪ねないぜ
完璧なスタイルで物事を始めるんだ
街路には迷子が散乱してる
年端もいかない母 ....
夕焼けが雨雲に隠れて
使った後の絵具バケツみたいな色になる
マクドナルドの店先で備え付けの灰皿に吸殻を押し付けながら
やがて来るだろう雨の気配に唇をゆがめている
「オレンジの缶詰を買ってくる」 ....
いま、わたしは玄関の隅のしおれたパキラの、枯れた葉を一つ手に持って
騒々しく消えていった大切なひとつの
約束のことをまざまざと思い出していた
「キンモクセイが香る季節などに嘘をつ ....
シューズボックスの中で朽ち果てていく過去は
いくら叫んでももう遠く届かない場所
あのころおまえが一番好きだった
動脈を流れる血のような紅いヒール
汚れた爪先にくちづけをして
....
おもてむき静かな
地下の濁流のような衝動
ガラス窓に映った顔だけがほくそ笑む
いつか
ナイフで蜂を殺したときの壁のいくつかの穴に
あのこを切り刻んで少しずつ詰め込む幻覚を見た
....
雨の名残は道の脇だけ
夏の名残は枯れた茎だけ
出した手紙の返信気にして
閉じたまぶたに弱気が群れる
携帯電話をいじくっていると
未整理のアドレスで肩が凝る
慣れた名前を ....
エスカルラータさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(58)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
だから教えも踏み抜いた足の数だけ在る
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-3-24
海は雨で荒れている
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-3-23
あさ_うたうけど_ひとり
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
08-3-18
すみやかなランチ(服はちゃんと着ている)
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-3-14
あおい蝶がまた産声を上げる夜中(そして執拗に水は流れ続ける)
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
08-3-3
そのときから新しく刻まれる
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
08-2-5
クロール、おそらくは過酷な
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
08-1-31
もう風の中にもない(教えてくれなんて初めから言ってなかった)
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
08-1-14
沈黙の内側、ダイヤグラムは途切れたものばかりで体裁を整えてい ...
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ホロウ・ ...
散文(批評 ...
1*
07-12-23
イノセント
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ホロウ・ ...
自由詩
1*
07-12-17
暗闇の色味を塗り分ける(決して塗り潰すものではなく)
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
07-12-14
回帰線
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-12-4
ホワイ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
07-12-2
本物のパントマイムはよく出来た嘘に過ぎない
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-27
グッドナイト
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-23
ダンス(同じ小節)
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-21
眠りがすべてを抱きしめるなんて嘘さ
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
07-11-19
三日月の夜、フーリガンとエクスタシーが相対するセミダブル
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
07-11-14
それで手に取ったミルクはどんなふうに始末をつける?
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-12
卵の焼き加減に対して語ることがあるとするならばだ
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
07-11-10
Don't_Tear_Me_Up
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
07-11-7
あの日、教会の裏庭で彼女は微笑みさえした
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-11-1
予想以上のことが出来るといい
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-30
べつに渇いちゃいない(Do_you_like_me?)
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ホロウ・ ...
自由詩
5*
07-10-28
最後の手紙は出口から届くだろう
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-27
Don't_Call_Me_Up
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-24
きっと鈍痛のほうがより涙を流せる
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-23
ごらんよ、呆れかえるぐらいあざやかな朝じゃないか
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ホロウ・ ...
自由詩
16*
07-10-20
1
2
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