棺桶をひとつふたつと数えてもわたしの居場所なんてなかった
しばらくは神様なんていらないと口笛ばかりふいていた夜
爪先をそろえて眠るあかるさにあたりいちめん洗われていく
....
悶々とした舐めるような空気の中
うっすらと汗をかき、ほてった頬を林檎にした
空白に紫煙を撒き散らし
群青色に染まった人々が次々と電車に飛び込んでいく最後の日
盲目の少女が一羽 ....
尖りすぎた刃を
叩きつけたら
銀のすじが うまれた
しろく まるい ひかり
抜けおちた
たましいが
あたらしい音を
さがす
あたらしい まちで
....
さみー
オレンジジュース飲んだらさみー
そりゃ外でオレンジジュース飲んだらさみーかー
スーツを着た男たちが「誰にしようか誰にしようか」と悩んでたので僕が「じゃんけんで決めたらどうですか」 ....
夜の街を自転車で疾走する。
有り余った体力と
塞き余った気持を抱えて
私はひたすら疾走する。
消えかかった住宅街の街頭も、
パチンコ店のケバいネオンも、
コンビニの普遍的な明かりも ....
毛を刈るために羊を飼うことを
今、どのくらいの人が思い出せるだろう
つやつや光る糞の転がる野原
綿が種を抱いてはじけるさまを
今、どのくらいの人が知っているだろう
大きな花と土と肥料の匂 ....
初めての記憶
それは母に手を引かれ
七つの子を歌ってもらった記憶
母が私の10倍生きていた記憶
木綿のように滑らかなその手に
生活という兆しがささくれ立っても
私をいつまでも包み、育ん ....
地面は噴火したがっている
東急の下もマルイの下もドンキホーテの下も。
オカンはアフロにしたがっている
翼のある鳥を飼いたいそうだ。
ダンデライオン、
おまえの息の根の“根っこ”はど ....
今日も君と騙くらかし合い
きっと君の名前は僕の来世の恋人の飼い猫の前世の名前だね
なんて言ったら
僕の名前はメトロノームの親戚に違いない
なんて言ってくれたね
仕方がないから聞こえなかっ ....
金属製のペインティングナイフでキャンバスに油絵の具を塗りたくっている。
イーゼルの横にある机にはテレピンと絵の具が付いているらしいパレット。
伸ばしている途中の中途半端な長さの髪が、どうしようもな ....
高い高いトーテムポールを登ると餃子がある、それは餃子ではなく乱心だった
箸を広めたのがフランス人だなんて嘘、インドなんて象の猿ぐつわでポカポカだ
河童とキュウリ、うな重と梅肉、ガーリックは北京を燃 ....
悲しいのか何かは知らないがよくわからないものを抱えて
コピー機の上に座ってみた
コピー機はしばらくの間ウィィィンと思案して見せたが
すぐに働き者の知恵を発揮して
ガッガガと印刷をし始めた
や ....
子宮から産道を通って思いっきり息を吐いたら
絶望が打ち寄せてきた
だけどまだ、母の温もりを知らないので
知るまでは死なないでおこうと思った
階段を登ろうとしたら
絶望が打ち寄せてきた ....
あ いやん くすぐったいわ
だめよ そんなところ
さわっちゃ
ママがかえってくるわ
ああん いやん
だめってばあん あはん
という本をとなりの座席
の人が読んでいたので
な ....
鼻をかもうと
男便所の扉を開けたら
トイレットペーパーは
三角に折られていた
便器を囲む壁に取り付けられた
ベビー用の小椅子には
説明シールの絵が貼られ
腰を丸めておじぎ ....
このままどっか持ってかれそう。
地下鉄の音はお喋りには向かないわね。
真実なんて知りたくなかった。
大体の見当だなんてついてたんだ。
このまま幽霊になりたい。
生きるって、そもそもど ....
潮音、拡やかな幸福
海の縁に腰かけていた
中埠頭は青くあり
ごうごうと鳴るごとに
背骨のきしむような気がして
足首をさらう水音で紛らせている
波間に叫ぶようなことばを
持ち合わせ ....
3日前に職場で腰を痛め
うずくまったまま動けず
車椅子に乗り
整形外科へ搬送され
9年目にして初めて
10日間の秋休み
今日も午前10時の朝食を終え
ほがらかな日のそそ ....
ホロウ・シカエルボクさんのおすすめリスト
(381)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ながれたそうめんあつめていった
-
こもん
短歌
9*
08-4-12
さいごのしじん
-
ゆるこ
自由詩
5
08-4-9
そしてまた謀略を
-
エスカル ...
自由詩
5*
08-4-7
寒い
-
青木龍一 ...
自由詩
3*
08-3-23
アルカリ電池
-
夢幻
自由詩
2
08-1-31
忘れたものフォーラム
-
小池房枝
自由詩
10
08-1-14
たすけてください
-
佐々木妖 ...
自由詩
9*
07-11-23
カルボナーラ
-
しろう
自由詩
1
07-11-19
まどろっこしい
-
紫苑
自由詩
2*
07-11-14
客観的なドッペルゲンガー
-
榊 慧
自由詩
5
07-11-6
沢尻エリカ騒動とXJAPANについて
-
キメラ
自由詩
7
07-11-2
コピー機
-
s
自由詩
11*
07-11-1
生きる理由
-
小原あき
自由詩
24*
07-10-30
途中下車_(再掲)
-
mizu K
自由詩
5*
07-10-29
夫の姿勢_
-
服部 剛
自由詩
6*
07-10-28
メランコリー・ハニー。
-
菊池ナン ...
自由詩
5
07-10-24
青の王国
-
日向夕美
自由詩
4
07-10-23
秋休み
-
服部 剛
自由詩
8*
07-10-23
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