昨日はsと池袋で会った
特にそこで何も考えることもなく
ドン・キホーテの二階で 特に
何も 考えず 人波に飲まれながら


僕は目新しいものもないような気もしたが
この人の熱気に包ま ....
鈴木くんは水槽の酸素装置切ったまま入れるのを忘れた。飼っていた熱帯魚が全滅した、と午前十時の休憩時間に話し出したのには驚いた。本来はけしてしてはいけないミスだから、人前では話さない方が無難なのに何の躊 .... 野獣さん、泣かないで。
あたしの、こころは、美味しくなかった?

あれだけ、熱心に、むしゃぶりつき、
ひとかけら残さず食べきってしまい、
終いには、
骨までボリボリ噛み砕いてし ....
考えてみたらあたりまえだけど
詩をかくひとにも
なにかしら毒のようなものをまとう
ひとがいた

目立ちたいひと
偉くなりたいひと
人を貶めたいひと

なんだか
スンと
さみしいき ....
to belong to
ということばのひびきはあこがれだ
(父のキングス・イングリッシュはほんとうにうつくしい)

遠い、遠い
名も知らぬ
国を想うように
to belong toをく ....
1

照れてたわけじゃないと思う。
かつて見たこともない、
美しいこころの人に出会って、

「………」

言葉を詰まらせて、うつむいてしまってた。

初めて出逢った人の ....
風の戸棚から匂って来る
木の葉一枚一枚の時間のずれと
牢獄から嘆願する女たちが
脳の一部を炙っている


飛行機は他人
張り伸ばした皮を擦るように
蒼い空ろを響かせた
わたしたちはあ ....
小さな悪意に過敏に反応してしまう
私は小者 
小さな敵意にも過剰に身構えてしまう 
私は臆病者 

小さな無視とか無頓着とか
鈍感とか無意識、無関心をまき散らし、
他の誰かを傷だらけにし ....
風は荒れ狂うものさ 解かるだろう
やがて虚ろな静けさだけが残るって
風向きを変えることはできないし
目的地を変えることもしたくない
帆船ってやつは風頼みの上
腕に頼りもやめられないってこと
 ....
そして、あのキャンプ場で出会った
囲われた星空の、
子どもたちをぞろぞろと引き連れて
詩の匂い漂うコンクリートで囲われた
夜の無人の街を歩いていく。

「あすなき暗闇の」
キラ ....
また、書けない日々が続いている。書けないのではなく、書かないのだと、つぶやいてみる。つうか、詩なんて書いたことがないのかも、詩のようなものを書いては、詩かもしれないと、思い込んでいたかっただけかも。誰 .... 小さな町の小さな家に
のっぽの君は生きていて
きゅうくつそうなテーブルで
ゆっくりポトフを食べている
小さな皿で二三杯
食べ終えると
君は背中を丸めて天井を見上げる

朝日の町の朝日の ....
今年も父は
庭木と柵を電飾で繋いで
「おい、点灯式をするから見ててくれ」と言う

仏壇前の灯籠を片付けてミニツリーに替え
母の好きなシュゼットでケーキを予約して
シャネルのバッグを押し ....
アフリカの仮面の下で夜が流れていた
どぶ川で切った足から火の霊が入ると
真っ赤なオタマジャクシが身動きできないほど
か細い血管を遡り小さな手足を生やして泡立った
新月と時計の針が向かい合う
 ....
玄関前から姿を消して
死んだと思っていたジニーは
台風が去って
ほとぼりも冷めたころ
ウッドデッキの隅に見えない糸を張っていた
風よけに集めておいたプランターを
少し動かそうかと身をか ....
秋晴れの庭園 左側に翡翠の原石
雲の向こうに にゃおんと鳴く猫を見た

銀杏並木とは言えぬ たった一本の存在感に
デクノボウなんて癒えなかった傷を塗り込む仕草

後ろを眺めて前を向いて ....
早く夏が終わんないかなって
思っていたのに
終わってしまうと
なんだかさみしくて

早く秋が来ないかなって
待っていたのに
秋は
なんだかよそよそしくて

友達だったはずなのに
 ....
カーテンから
もれてくるはずのひかりが
今日はなんだか弱い気がする
消失点とおなじ朝

つけっぱなしにしていた
デスクライトが
明るさを補完している
ほこりの粒がひとつふたつ

諦 ....
妻は歩道を歩いている
妻はお茶を飲んでいる
妻はポスターを見ている
妻は児童公園で休んでいる

巨大な虫がいる
全長3メーターもあるようなカマドウマだ
ふすま挟んで居間にいる
触角をと ....
はい、と返事をせず
あい、と返事をする
言葉に力を入れない
あなたに呼ばれるときは
もたれかかるように
あい、と返事をする
缶コーヒーの色を確かめて飲んだ事が無いから
それが透き通っているかと聞かれると自信は無い
匂いはまるで麦茶の様で
そいつがどんな味かもろくに覚えていない

寝る前に見た景色がどんなだったか
 ....
その坂は四季をつうじてみどりにうねっている。
脇のブロックには苔や羊歯がびっしりとはえていて、上にはつねに葉がそよいでいる。
春夏にはきみどりが目にしみて鳥がさえずり、通る風はすっきり澄みきってい ....
パラリと言う音が 今にも聞こえそうな程
距離感は 遠くもなく 近いとも呼べない

厚みは ゴムほどではないが 
紙ほどは 薄くない

一本の髪の毛が すっと風に攫われる瞬間のような
 ....
三月の終わり静かに雪原を食むもの
山々はうたた寝
雲の枕に青い敷布
芽吹く前の樹木が苔のように覆っていた
――チャコールグレイに粉砂糖
それもあっという間に銀のしずく
いくつもの涙が一つの ....
潮風を浴びている
白い丘
黒い岩肌、
なめらかな、
すべるように飛ぶ鳥の
くすんだ青の骨
、風に中指をのばす
調律師はもうなにも
弾かなくても、それが見えた

やさしい音楽 ....
――ミルカ ヌカルミ

そんな回文が虻のように掠めた時
女のなにくわぬ横顔は真新しい日記帳で 
天道虫だけが慌てて這いまわっていた
とても大切なものを落としてしまい
それがなにかも思い出せ ....
風が歌わない日にわたしたちは何を聴こうか
再生し続けることで乾く色彩の体温
その沈黙まで指先で縋るように諦めながら
待っているどちらでもないひとつの結末を


インプットしてきたものが違う ....
財布にまだ二千円ある
エレベータより歩道橋で明治通りへ
5時、夕日傾いて
なんか悲しくてどうでもいい

見てる見てる
渋谷の再開発
大きなクレーンが強そうだ
どでかい穴を掘削機がドルド ....
感情が漂白され
漂流していく時空を
速くなったり遅くなったり
緻密になったり大雑把になったり
なんて自由自在に響く移行

魂の打つ突発的な躍動
変拍子や裏拍に
コレハナンダ?
新たな ....
私は首まで河に浸かり、流されないように両手で木の枠にしがみつく。
河の中から、集まってくれたみんなの顔を見上げる。
喪服姿の人の群れの真ん中には妻と子らの姿。
懐かしい顔も多いが、知らない顔もあ ....
ホロウ・シカエルボクさんのおすすめリスト(390)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そこは時々、池袋- 番田 自由詩518-6-4
忘れ去るために- こたきひ ...自由詩318-6-3
泣かないで、マイダーリン(野獣さん!)。- 秋葉竹自由詩418-5-29
こおり/朝の空/鏡- 田中修子自由詩12*18-5-20
名も知らぬ国- 田中修子自由詩15*18-5-4
たましいの色彩(いろ)- 秋葉竹自由詩318-4-24
春と酒乱- ただのみ ...自由詩6*18-4-21
小さな悪意- Lucy自由詩12*18-4-7
散髪客- ただのみ ...自由詩5*18-3-24
夜が明け、朝は来るから。(僕の、桶狭間)- 秋葉竹自由詩318-3-24
誰一人としてその名で私を呼ぶことが永久にないとしても- Lucy自由詩11*18-3-20
のっぽのこ- 黒田康之自由詩818-2-11
snow- mizunomadoka自由詩5*17-12-16
アフリカの仮面の下で- ただのみ ...自由詩8*17-9-30
ジニーが生きていた- Lucy自由詩10*17-9-28
猫のような雲- 藤鈴呼自由詩2*17-9-25
待ち遠しいのに振り返ってばかりいる- Lucy自由詩14*17-9-25
消失点- Seia自由詩217-9-1
妻の夫- 渡辺八畳 ...自由詩317-6-2
あい- 小原あき自由詩4*17-5-9
くらげ- 虹村 凌自由詩417-4-27
へび坂- 田中修子散文(批評 ...8*17-4-11
墨が離れた- 藤鈴呼自由詩5*17-4-2
待ちわびて- ただのみ ...自由詩10*17-4-1
風の腕力- flygande自由詩917-3-27
淡水系- ただのみ ...自由詩11*17-3-23
陽気な二人- ただのみ ...自由詩11*16-12-21
平成38年までに再開発- うめバア自由詩1216-12-21
ポップ・フィールド- ひだかた ...自由詩7*16-12-2
お見送り- 六九郎自由詩116-12-2

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