見ないでくれ、と
言わんばかりの波の光に
同じ波長を持って感嘆した
素晴らしい嘔吐だ!
(あと、どのくらい乗るのだろうか)
デジタル時計が点滅する
60のテンポ、生活のリズム
落 ....
がりりと土壁を引っかいた
鎌の刃先の
あの放物線が消せない
おまえの山を見たい
祖父は
赤土をこねて
小さな山をつくった
夏へと秋へと
ゆらゆらと山をのぼる
黄蝶のよ ....
人間あきらめが肝心。
間に合わないとなれば、開き直りのコーヒーが美味しい。
天気いいし、コーヒーカップ片手にアパートの周りを一周して参ろう。
『BEETLE』中毒がやっと小康状態となり、カップリング曲の『SO(−)DASUI』を聴く余裕を得た。
「東京」という名の あなたがいるのなら
胸にとびこみ
もう淋しくないと 裸で抱き ....
バッカスについて
ある日展覧会で奇妙な絵を見た。バッカスと題する絵である。中年過ぎの上半身だけ裸の小太りの男の絵。ダンディとか洒落とかいうところは少しもない。そして思ったこれこそバッカスだと。 ....
天空がようやく白みはじめた夜の終わりに、緩やかな砂丘を白いターバンを巻いた少年がただひとり美しい装飾の柩を背中にのせたアジア象をつれて歩いている。沢山の花たちで飾られた柩の正体はけして定かではないが ....
詩は
また
新しく
アイデアが
浮かびましたら
書かせてもらいます
何か
ネタ詰まりになりました
新作
今ゆっくり
考えてます
これからも
ずっと
続けますので
よ ....
定子がこの山間の小学校の臨時講師をするようになって、半年が過ぎた。いまだ戸惑うことが多い。それはけして近年盛んに報道されるような子供の素行についてや、モンスターペアレンツなどと呼ばれる極度に過保護な ....
古株の女性シンガーソングライターだけど、僕にとってはまったく馴染みのないミュージシャン。でも今、僕はこの人の『BEETLE』という新曲の虜と化した。
昨日、車の中で昼飯を食っていて、ラジオで ....
会社帰りに友人の店へ飲みに行った。8時を過ぎたあたり。20席くらいの店内に、お客さんは1組だけだった。身長の高いこの店のオーナーは、扉を開けた瞬間、ちょっと久しぶりだね、と言う。ちょっとだけ、久しぶ ....
私は今 何がしたいのだろう
教えてくれと言っても
俺の周りにそんな先生いるわけでもない
ただ 想像の世界でしかない夢を見ているだけ
私は 何なのだろう
あなたは教えてくれ ....
探さないで下さい、と
誰かに投げる
SOS
ありふれた
白地に赤の標識を
誰も見上げないように
小さな
黒い雲が
広がる空を犯していく
それが
憎しみだったり
うらやみだったり
街は
とりどりの高さと
色だ
俯瞰するとそこは結局
人という生き物が
ひしめいている蟻塚で
....
足元にワインの空ビンが転がる
一滴残らず溢してしまった
一滴残らずひからびてしまった
今となってはただの碧いビン
こうなる前に挫ける努力が必要で
あなたを失ってから気付いた
努力し ....
1986 その映写機は生まれ
歌詞は書き留めずに吹き流すのがいいと
古い頃を見返すように鳴るアナウンス
今夜の一本はロンドンの人の行き交う地下鉄を
セピア色調にし ....
080306
みんな私が悪いのです
テレビのスイッチはリモコンです
タイマーも付いてます
雨なんか降りません
誰が一緒に行くと言いました
責任は ....
家に入ると
音をたてて雨が
降って来た日
僕は心を失くし
愛情の伴わない
告白をした
東京6時41分
金沢6時51分
大阪6時51分
広島7時2分
那覇7時6分
深夜のタ ....
離れていました
ハナタレ小僧の中に
放たれていました
自由を巡る戦い
つまずく刃 出っ歯
身長は斜め45度のまま硬直し
伸びる身体が坂道を表現しました
坂道 そこに開け放たれた窓 銃 ....
春だ!
春は黄砂だ!
黄砂は中国からの贈り物だ!
目と喉に来る砂漠のロマンだ!
春だ!
春は春一番だ!
吹きすさぶ強風だ!
短いスカートはいて出ろ!
風に浮く奴だ!
春だ!
....
おまえはあの日で出来ていて
爪の先には昨日の日付が
小さな黒字で書かれてる
おまえ、おまえよ
ぱちんと弾いた爪の
かけたものの飛んだ先は
明日ではないのだ
おまえ、おまえよ
体 ....
08/03/02
平原児といわれた男
カーボーイ稼業に精を出し
酒も余り飲まず
無駄遣いしない律儀な男
給料を貯めて牧場経営に乗り出して
その地方 ....
類人猿の
波打ち際で
太陽は沈まない
沈まない太陽の
その向こうに
地平線はあった
もう帰る家が
ありません
人が多いと感じました。
けれど、その内の一人でした。
子供がうざいと思いました。
けれど、僕も子供でした。
どこかへ行きたいと思いました。
みんなそうなのかも、知れません。
....
創書日和「月」 往還
月に巨大な鏡を置いて望遠鏡で覗いてみた
レンズの視界のなかで望遠鏡を覗きながら手をふるのは
自分がするよりも少し遅れて手をふる
2.56秒前の私
無数の少しずつ ....
「パトラッシュ もう疲れたよ」 ひとりごと
納期に追われ 今日も眠れず
「青」と「黒」 その名を背負う少年が
教えてくれたルーベンスの絵
名作をCR機で想い出す
大当たりから薄れ ....
「 もしもし 」
犯人「 おまえのとこの息子は預かった。返して欲しくば2000万円用意しろ! 」
{引用=
(イタズラ電話か?! もしかしたら誰かに試されてるのか? 誘拐ネタか とりあえず ....
十代も終焉に近づき
周囲は透明感を持つ
錆びた滑り台で
僕は雲と交信している
前線は今どの辺りだい?
犬と会話していた
緑の紐持つベージュのコート
公園が散歩ルートの
君に一目惚れ ....
私という人型の中に何が詰まっているのかわからない
何もかもを吐き出してすっきりしてしまいたい衝動と
がらんどうの空虚がもたらす耐え難い寂しさを
背反して同時に持つ
もしかした ....
なまなましいな
わたしはたべることのきょむにつかれた
そうぞうしいな きみは
まんぞくそうな顔であるいている
まるでみにくいものたちのパレード
よ ....
誰かあたしを麻酔薬で眠らせて下さい。
永遠に目覚めなくても良い様に。
誰か致死量の毒を盛って下さい。
もう誰の目にも触れなくて良くなる様に。
キョウチクトウ、キョウチクトウ ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21