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捨て鉢になって、僕達は
あかるいみらい へ 霧散してゆく
あいとかこいとかゆめとかきぼうといった念仏
風の音に紛れて
いつも遠くで聞こえている
....
いつかいつかってそればかりの日々だけど
いつかももしももここへは来やしないよ
お金があって時間があって棲みきれない広い家があって
死ぬまでに味わいきれないと思えるほどにある食べ物に飲み物 ....
1986 その映写機は生まれ
歌詞は書き留めずに吹き流すのがいいと
古い頃を見返すように鳴るアナウンス
今夜の一本はロンドンの人の行き交う地下鉄を
セピア色調にし ....
眠り飽いても肉の身は
休みなしには居られない
文字も音も最早ただ記号
妄執にままに浮き沈み
醒める朝のおぞましき
シェードランプの傘が割れ
光の手足はつかまれて
遠くの夜へと連れられた
そうしてもはや暗い部屋
明日の日付がめくれない