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白い球はカーブを描き
握り損ねた手
ほら
頭上を、空高く飛び越え
砂原を駆け上がり
野を越え 谷を下り
小川をながれて
目のまえのどぶ板に 隠れると
あなたは道を横切りしゃ ....
くりすますが近づいて来ると逃げなければいけない
街のあちらこちらからメリーが出没して 人々が殺気立つから
くりすますがやって来るとなんとしても身を躱さなければならない
車くるま車 ....
険しくも山を越え遠く獣道を辿るひと。冬枯れたすすき野原に歩き疲れ、ぺちゃくちゃと噛みくだいた米の粕をぺっ、と吐き出しては、また道を行く 。

夢みれば夢を追いたくなります。
街をさまよい ....
パンツのゴムが緩くなるとパンツの寿命はお終いだけど
気に入った柄なら捨てがたいよね 。
こんな風にしてモノは溜まりながら 年末調整で一気にゴミになる 。
‥好きですか
諦め ....
木枯らしが吹けば、路肩にはぽつぽつとシロツメクサ
編んで、、首飾りをポチにつけた
むかし
公園の片隅には、暖色毛糸の手袋をした(道草)、という足のわるい少女がいて
手にしたほつれ毛の糸
 ....
金曜日の夜
窓をそっとあけてタオルを干しました 。
墨色の空を見上げ
ねむれないのは星と僕だけだと、 知りました 。

遠く離れたあなたの淋しさを思うとき
冷たいコップの ....
(三日月
貧乏だな
詩人って
(満月)しょうがないね
詩人だから
月 でも
食おうよ
幻に/眠るから
(夢

半分)





 ....

白い月桂樹
風の冷たい夜
/クリスマスな夜
ふるさとをいますぐ飛び出して雪の富士、富士山を見に行きたい
そんな、そんな、
そんなカラ空カラな夜だ。

*騒ぎたい夜にはトリスを飲 ....
唸り声をあげ奥深い夜の森を駆け抜けた氷の風
冬は痛々しい姿で朝陽を浴びる〃針葉樹の霧氷はさらに美しい〃
ひとつ白い息を吸い込んで吐いた
孤独だろうと、そっと目を閉じれば、 広い母屋にひと ....


抱きしめたい
曇り空をかきわけるように
オレンジ色のまくが下りるまで
待てない

息をきらしながら未定を刈り取れば
武蔵野にひろがる葦は枯れ
アオサギにつ ....


誰しもが寝静まる夜中にひとり風呂に浸かるわたし
それは
ぼんやりと黄色い灯りにきらきら輝く夢の粒をみるわたし

薄汚れた鏡に張りついた滴のわたしが不幸に見えるのは、もう一人の ....
朝を聞いては実もない
流れるボルガの河を見つめて
「やまかわくさき」なんて言わなくてよかったわ 。

無知教養をひけらかそうとして
匿せば座禅に奴は笑うから
虚仮は自然に淘汰さ ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく

/傷んだ髪の刺を擦るように /  ....
風に煽られたコートの襟をたて
儚廊と千鳥足歩いてゆく/宵の街
〃霙まじり〃湿る路面を、乾いた音が鳴り響き
反射する/銀色に欠けたハイヒール
家路を急ぐ肩、肩が触れ
「酔ったみたい…」
 ....
壁をずっと見つめていた/
今年はたくさんの人が消えて
思い出のなかに部屋までが暗くなってしまったから

あのときリャドの大きなシルクスクリーンを売り払って
僕はいま後悔している

 ....
…この夜の静けさは
かぜがつめたいんじゃない
ぼくのゆびさきのそのさきに伝わる赤い血がつめたいんだ …
北へ向きを変える_________ 季節はなにもうちあけてはく ....
不思議だね 。
宇宙から見れば高い石塔を見つめているのは果たしてぼくたちのどっちなのだろう 。
あの教会の外壁と窓には奇妙な生き物たちが飾られているから
きっとぼくたちの魂は食べられ ....
/平面を見つめる直線は遠く山道を滑り墜ち \
苔石に刻まれた文字の溝は歪に晒された銘「」無常が
背負う焦点の・遠近の先にある骨壺┌┐ 勾陵の史実に
祓い浄めし御霊の禊より【】刹那にあなた ....
なにもしないで 頷き
馬鹿は ただ眠る
見つめる 空虚
あなたの世界
わたしの 夢
もてあまし
すり減ったいのち
尖らずに
曲がらずに
瞳のなかで 笑 ....
そっと窓を開ければ、冬の夜空を仰ぎみる
透んだ月夜はひとつ、またひとつと星が増えていた

無臭な氷の風が、すぐに鼻先を冷たく縮ませるから
(ふぅ〜と片手で覆い息を吹きかけるとき  ....


欲望はイライザ
めしべは開くよ金鳳花
吹きつける風は誰にも仕えない
神様の下僕だから
星は脈々と地に引き継がれ
枝に分かれ自問する小さないのちたち
進化した欲望のかけらが ....
霧のなか/片足の折れた犬を知らないか
空腹にさまよう/満月の夜
気が付くと外灯の赤い肌は暗く
置き去りにされた毛布の染みを洗い流す
裏切りの斜雨ト
/
千切れた鎖を引き摺り/畜生と ....
ある日70メートル離れて後を付いてゆく 。
ボルカ氏の散歩は奇妙だが目的地はちゃんとわかっているつもりだ 。

ゴチャゴチャした秋葉原の街。ぐるぐるとまるで空っ風のように旋毛曲がりに通り ....
雨上がりはなつかしい果物の匂いがする。ポケットからひとつ取り出してみる
小さな白い球体は瞬く間に羽ばたきながら何処かに飛んでいった 。

君の胸はまったく空っぽで、 手垢だらけのハンカチ ....
(檸檬)


哀しみを知りすぎた瞳の奥には波のない水平線がひろがるばかりで
宛てもなく旅をさすらう絵葉書のように
文字は薄れ消え失せてゆきました

わたしはレモンをひとつ皿にのせ
 ....
(小舟)


季節の風がわたしを追い越してゆく
夏のてまえで緩んだロープを解いてしまいました
桟橋に浮かぶ小舟はぷかり〜ぷかりとながされ
もう後戻りはできません

あなたから両 ....
何かちょっと足りないときは甘いものが欲しくなるから
スゥィーツをください
口のなかでとろけあいながらさまざまな後味を消し去ってくれるババロア
曇り空が晴れてきて
悪戯な人生はオマケの ....
主のいない広い屋敷に猫を一匹放したまま、今日だけは檻から出していてやろう
俺はひとりいつものあばら家で寝る
おまえも淋しいだろうが、俺も寂しいんだ
寂しいもの同士はやはり離れて寝るもん ....
夜中浅い眠りのなかで
パチン》と《冷蔵庫の氷が割れた
朧気にまたひとつあたまの血管が切れたのか‥と思った 。
ひとりまた誰かが天国へ召されたのか‥
とも
思った 。

 ....
風の強い日には外へ出たくないね
仕事してると一服したくなるだろ
ビタミンが足りないからすぐに風邪をひく
もっとセックスしたいんだけど相手を探すのめんどくさいし
貯金がないから旅行にも行かれ ....
殿上 童さんのアラガイsさんおすすめリスト(369)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キャッチボール- アラガイ ...自由詩5*10-12-25
くりすます- アラガイ ...自由詩2*10-12-24
甘酒- アラガイ ...自由詩8*10-12-21
大掃除- アラガイ ...自由詩5*10-12-20
__糸くず- アラガイ ...自由詩6*10-12-20
遠_聲- アラガイ ...自由詩7+*10-12-18
月詩人- アラガイ ...自由詩4*10-12-18
空からな栗と栗鼠(からから)- アラガイ ...自由詩6*10-12-17
_追憶- アラガイ ...自由詩7*10-12-15
NOW- アラガイ ...自由詩3*10-12-15
ダイヤモンドは朝に眠る- アラガイ ...自由詩6*10-12-15
山川草木- アラガイ ...自由詩3*10-12-14
冬のサボテン- アラガイ ...自由詩4*10-12-12
一夜だけの再会- アラガイ ...自由詩3*10-12-10
碧いリャドの壁- アラガイ ...自由詩2*10-12-10
あかぎれ- アラガイ ...自由詩2*10-12-8
大聖堂- アラガイ ...自由詩7*10-12-7
_御意〃愚行- アラガイ ...自由詩2*10-12-6
天才はバカボン- アラガイ ...自由詩3*10-11-29
_One_by_One_(冬の星)- アラガイ ...自由詩3*10-11-29
トウモロコシから白い蛇でたよ- アラガイ ...自由詩2*10-11-27
畜生ト吠え- アラガイ ...自由詩5*10-11-27
ボルカ氏の散歩- アラガイ ...自由詩4*10-11-24
ボルカ氏のポケット- アラガイ ...自由詩3*10-11-22
海へ____‥Ⅰ- アラガイ ...自由詩7*10-11-15
海へ____‥Ⅱ- アラガイ ...自由詩5*10-11-15
dessert- アラガイ ...自由詩3*10-11-14
飼い猫- アラガイ ...自由詩5*10-11-13
睡魔- アラガイ ...自由詩3*10-11-12
一般的社会人の様態(男性編)- アラガイ ...自由詩4*10-11-10

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