すべてのおすすめ
   思い出せない言葉のかわりに
   鳥を葬り
   砕けていく雲を見つめる


   質問と答えを
   同時に失うとき
   翼を求める気持ちをおさえられない


 ....
芳彦は宇宙船に吸い上げられた
一晩中生きたまま体を検査され明け方に解放された
解放される直前に流暢な地球語で告げられたのは
何も心配しなくていいことと記憶を消させてもらうということ
宇宙船での ....
トニーはテストの最中にたった一本の鉛筆を落としてしまった
音の大きさに比して精神的な衝撃は相当なもので
クラス全員の視線がトニーに集まった
鉛筆はケレケレケレとどこまでも転がって行く
軍事国境 ....
その死は所見で自殺と推測されたが、念のために聞き込みが始まった
隣人A「俺じゃねーって。挨拶もしたことないしー」
上司B「えっ、夕べ? みんなで飲み会してましたよ、全員が証人ですよ、ワッハッハ」
 ....
    火のなかに失ったもの
    火のなかに忘れたもの
    火のなかに入り
    置いてきたもの

    
    三つのものの区別がつかなくなった今でも
    お ....
    思いもよらない場所に
    手が くちびるが
    触れてゆく
    思いもよらない場所に


    いるはずのないひとの
    手が くちびるが
    ....
    半分くずれた家のなかで
    少女は少年を待っていた
    ほこりっぽい昼の陽が
    砂を焼くにおい
    うっすらと差し込む光の帯を避け
    髪を短く切り ....
美しい手








君の字が右肩あがりなのは








      残って
    が
   翼
 右の         いるから
つま先で地面にキス





                   ン プ
                 ャ 
               ジ   
              ....
 


    すべての星をつないで  ひとつの星座を作りたい


    火でできた椿の  輪を作りたい


    空に映る地の原に  咲く花を見たい


    海に落ち ....
    頭に首に
    指という指 一本一本に
    背の片方に
    羽が生えてゆく痛み


    金色のかたまり
    水はじく肌
    空を知らない

 ....
    蝶のための海岸
    岩に潜るもの
    砂粒を喰むもの


    夜のにおいの枯れ庭に立ち
    ふいに風を振りかえるとき


    ヴィンセント
 ....
告白はしきれない!
言葉に焦がれる。
書いても書いても書ききれないし
読んでも読んでも追いつけなくなる。
まるで明日みたいなんだ。
途方もない希望と絶望が共存して
そういう永遠。
言葉に ....
私が、よく考えることの1つに、作者と詩と読者の関係というのがあります。
関係っていうと、大げさかな・・・。お互いが、お互いをどう思っているか、というの。
それが違えば温度も違うということで・・・。 ....
緑の瞳
銀の髪
あなたは誰とくりかえす
あなたの金のほころびを
激しく雨が降ったあと
川の流れが増すときに
面妖達は遊びはじめる
水草と樹と両岸を
ひと筆につないだふちどりが
そのまま激しく動き出すとき
じっと見つめすぎてはいけな ....
まともな人たちが
まともなことをやり
まともなままでいるのを見ると
ああ この人たちは
まともでない人たちを
滅ぼそうとしているのだなと
恐くて恐くてたまらなくなりま ....
たくさんの葉のなかの
ひとつだけが震えていて
どこか見えないやわらかなものへ
届かないくちづけを繰り返している
狭い空き地で
除湿機と空気清浄機と
温風機と扇風機と一緒に
かごめかごめをしている


ここは良い空気
ここはうるさい空気
なまぬるい空気
うしろの正面 空気だけ

 ....
結局あなたのことはわからない気がします
わかりたくないのではありません

わたしはあなたから生まれたものではありません
わたしはわたしではないのかもしれません

わたしからはな ....
暗闇のなかで手をのばし
思いがけない手に触れる


それは神の距離でもあり
神の居ない距離でもあり
何も無い道のりでもある
つぶやきみたいなものです。去年も書きましたが、また変わってきたかも。

○私にとっての詩

私にとって詩は、言葉では表しにくい、なにかを感じられるもの。
読んだとたんに、さーっと風だか時間だ ....
泥棒が全て持っていってしまう不安な話に花が咲く母


そんなことあるはずないと言うほどに母の泥棒リアルさを増す


隣人もサイレンも犬も幻聴となりて王国平穏無事に


繰り返ししつこ ....
寝床につく一歩手前で
眠ってしまった鈍色の子ら
夢のなかに置き忘れてきた
好きで好きでたまらないものを
とんでもない寝相のままさがしにいく



めざめてはねむり ふえてゆ ....
人間は、厄介です





自分が


子供であるのか


大人であるのか


解らないからです





 ....
橋の下に残された冬
橋の下に生まれた春
流れに映るふたつの顔は
やがて向きあい微笑んで
結んだ手に降る雪を見る
遠い遠い雲間の陽を見る
一歩一歩 咳こむ足で
わたしがどこまでも歩くので
夜はどこまでも感染し
朝には誰もいなくなる
朝には誰も
いなくなる


みんな歩いて いなくなる
歩きつづけて いなくな ....
午前五時の部屋の色で
もう汚いなんて思わなくなった
温度も感触も持たない光
わざわざ君が伝えようとしなくても
もう分かってるからいいよ

せっかくいい気分でいるんだから
その口閉じろよ
閉じた目のような傷口が
ある日ひらいて
目と目が合った

そしてすぐに
閉じてしまった


まなじりの端がひゅっと光り
猫と一緒に駆けていった
夜の車道を駆けていった
 ....
わたしはいつもそうだよ。
砂木さんの未詩・独白おすすめリスト(288)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(35Y・9.4)_- 木立 悟未詩・独白205-7-9
寓話_不可解な死_3- クリ未詩・独白3*05-7-9
寓話_不可解な死_2- クリ未詩・独白5*05-7-9
寓話_不可解な死_1- クリ未詩・独白4*05-7-9
ノート(35Y.6.16)- 木立 悟未詩・独白505-7-9
ノート(35Y・6.30)- 木立 悟未詩・独白305-7-8
ノート(35Y、5.9)- 木立 悟未詩・独白105-7-8
- ふるる未詩・独白7*05-7-8
ジャンプ- ふるる未詩・独白6*05-7-8
ノート(34Y・3.3)- 木立 悟未詩・独白705-7-8
ノート(31Y・9.11、12、13)- 木立 悟未詩・独白205-7-7
ノート(31Y・9.10、27,28)- 木立 悟未詩・独白205-7-7
言葉に焦がれる。- かのこ未詩・独白105-7-6
作者と詩と読者の関係について(ネットの詩の温度差)- ふるる未詩・独白8*05-6-24
ノート(ほころび)- 木立 悟未詩・独白105-6-19
ノート(面妖)- 木立 悟未詩・独白2*05-6-19
ノート(まとも)- 木立 悟未詩・独白405-6-19
ノート(くちづけ)- 木立 悟未詩・独白605-6-15
ノート(ひとり)- 木立 悟未詩・独白405-5-30
ノート(あなた)- 木立 悟未詩・独白205-5-30
ノート(距離)- 木立 悟未詩・独白105-5-30
詩について思うこと_その2- ふるる未詩・独白12*05-5-20
ココロノヤマイ- ふるる未詩・独白7*05-5-14
_ノート(さがしに)- 木立 悟未詩・独白405-5-2
【_大人になりたい_】- 豊嶋祐匠未詩・独白1*05-4-10
ノート(流れ)- 木立 悟未詩・独白205-3-30
ノート(病)- 木立 悟未詩・独白505-3-18
眠たいジャック- かのこ未詩・独白105-2-18
ノート(傷口)- 木立 悟未詩・独白2*05-2-17
戦略負け。- かのこ未詩・独白105-2-14

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